エコッツェリアで月1回、大丸有エリアの就業者や、地球環境問題に関心のある方々向けに開催してきた「地球大学アドバンス」。この2年間の講義内容が本になりました。
石油にも原発にも依存しない、21世紀のエネルギー安全保障をどうデザインするか? 沿岸低地に人口が集中する日本の水害リスクにどう備えるか? 交通弱者や災害弱者を増やさない都市と社会のあり方とは--。エネルギー、気候変動から、災害、食、生物多様性まで、第一線の専門家・実務家をゲストに行われた、東京・丸の内のオープンセミナー「地球大学」の講義ライブ2年分をまとめました。3.11後の日本社会、持続可能な未来を議論するうえで必読の一冊です。
四六判、400頁、税込み1995円、日本経済新聞出版社刊
【リリース】地球大学講義録.pdf
〔本書の目次〕
- 第Ⅰ部 宇宙船地球号のエネルギーインフラ
- 1 世界を変える自然エネルギー(飯田哲也)
- 2 太陽経済で日本をリセットする(山崎養世)
- 3 水素社会のジオ・エンジニアリング(岡田佳巳)
- 4 人が生み出す新しいエネルギー(速水浩平)
- 5 スマートグリッド--その可能性の中心(井上成、山家公雄、福泉靖史)
- 第Ⅱ部 未来をつくるソーシャルデザイン
- 6 「コストリテラシー」を育てる(枝廣淳子)
- 7 地球の未来を可視化する--温暖化懐疑論への回答(江守正多)
- 8 地球スケールで解き明かす異常気象のメカニズム(山形俊男)
- 9 気候変動時代の防災都市デザイン(小池俊雄)
- 10 「スローな水」の世紀へ(村瀬誠、久留島豊一、赤池学)
- 11 21世紀のエコ・モビリティ(小林成基)――自動車社会のリ・デザイン
- 12 ゴミとは「デザインの失敗」である(益田文和、半谷栄寿)
- 第Ⅲ部 地球公共財としての生物多様性
- 13 宇宙船地球号の「食」を守る(戎谷徹也、島村菜津)
- 14 「食育」の最前線(三國清三 小松俊昭)
- 15 伝統野菜を「種」から守る(野口勲)
- 16 生物資源は「地球のソフトウエア」(長島孝行)
- 17 都市の「木づかい」が日本の森を元気にする(北川原温、小沼伸太郎、竹本吉輝)
- 第Ⅳ部 地球目線で考える都市の未来
- 18 東京の生物多様性--陸と海からの視点(西海功、清野聡子)
- 19 ミツバチが媒介する都市命(田中淳夫)
- 20 新しいタウンマネジメント--東京の街づくりの現場から(小原昌、村木美貴)
- 21 首都圏高齢者1000万人時代をどう生きるか(大川弥生、福田洋)
- 22 生命都市TOKYOの再生に向けて(平賀達也、朝田志郎、大木雄治、西祐一郎)
- 23 丸の内の記憶、東京の未来(岡本哲志)
- 最終講 東日本大震災後の「コミュニティ・セキュリティ」デザイン(竹村真一)
日本経済新聞出版社 担当:桜井(Tel03-5255-2931 yasuyuki.sakurai@nex.nikkei.co.jp)