これ、千代田区で行われている環境社会実験の一環で株式会社JTB首都圏が行っている、コミュニティサイクルなんです。
コミュニティサイクルとは、簡単に言うと地域で自転車をシェアする仕組み。都市部における自動車の交通量を減らす効果を狙って、1960年にアムステルダム(オランダ)で始まったホワイト・バイシクル・プラン(White Bicycle Plan)を皮切りに、パリ(フランス)のヴェリブ(velib)、ベルリン(ドイツ)のコール・ア・バイク(Call a bike)、モントリオール(カナダ)のビクシィ(Bixi)など、世界の都市で次々と導入が進んでいる仕組みです。皆さんも旅行や出張の際に見かけたことがあるのでは?
今回のコミュニティサイクル交通社会実験では、有楽町電気ビル前、丸の内ビル前、新丸の内ビル前、大手町センタービル前の4ヶ所に、計85台分の貸出ポート(エコポート)が設置されています。
このコミュニティサイクルは、最初の30分は使用料無料。その30分を使って、皇居を逆時計回りに1周してみることにしました。
あらかじめJTBトラベルゲート有楽町か丸の内支店で登録を済ませ、貸出ポートで自転車を選びます。登録したICカードをピッとかざせば、ロックが外れて使用可能に。簡単ですね。
(右写真:スタンドにICカードをピッ)
私は丸ビルの貸出ポートから出発したのですが、ビル街を自転車で走りぬけるなんて、なんだか映画の1シーンみたい。街ゆく人たちの「なんだ?気持ちよさそうだな」という視線にも、なかなか優越感に浸れます。
馬場先通りの銀杏並木を抜けて、皇居へ。皇居前まで来ると、ひらけた青空に気持ちまで晴れわたるよう。芝生の青も、目に優しいですね。
竹橋を抜け、代官町通りへ入ると、ここからは上り坂が続きます。しかし、自転車には4段変則ギアがついているので、らくらく!右手に国立近代美術館や国立公文書館などが見えてきます。内堀通りを左折すると、千鳥ケ淵公園へ。桜の季節のサイクリングも気持ちがよさそうです。
半蔵門から桜田門にかけては下り坂。ここまでの上り坂でかいた汗が、すっと引きます。国会議事堂や、警視庁を確認しながら皇居前広場を抜け、ふたたび馬場先通りから丸ビルへ戻ってきました。
(左写真:馬場先通りから丸ビルをのぞむ)
出発から自転車を返すまでの所要時間は、10分36秒。昼休憩に皇居ランニングをしていては、昼食をとれなくなってしまいますが、サイクリングならばお手軽に食後の腹ごなしとリフレッシュができそう。来るべき年末の飲み会シーズンに備えて、こんなメタボ対策はいかがでしょう?観光名所が多いところも大丸有地区の良いところ。サイクリングも飽きずに続けられるのでは?
もちろん、歩くには遠いが電車に乗るほどでもない、といった距離の地区内移動などにも有効です。また、休日に、丸の内を起点として東京中の名所めぐりサイクリングをしてみるのも良いでしょう。法人会員制度も採用しているので、気になった方は、ぜひ問い合わせてみてくださいね!
(下写真:路上でもコミュニティサイクルは注目の的)