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「インターン生がみる大丸有」 その1~JAビル スカイガーデン

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news100812_01.jpg数々の環境先進的な施設を有する大丸有。今回は、エコッツェリアの夏のインターン生・専修大学 法学部法学科3年 桐谷正敬さん(写真右)が、2つの施設をレポートしてくれました。
1つ目の施設は「JAビル スカイガーデン」。桐谷さんは、この施設にどのような感想を持つのでしょうか?


「スカイガーデン」は、JAビルの低層階屋上に大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業の一環として作られた人工の自然です。モチーフは日本の里山で、訪れる人々に安らぎの空間を提供するとともに、大手町というオフィス街に緑や水といった自然によって一味違った彩りを添えています。

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今日実際に足を運んでみた私の率直な感想は、「人工的に作り出された自然」でした。低層階の屋上に立地しているため、正面には経団連会館、後ろにはJAビルと、ビルに囲まれていること、そして小川の水からかすかに塩素のにおいが感じられたことも、手伝っているかもしれません。また、「スカイガーデン」の一角にある、水田(上写真左)の説明パネルには日照時間が足りないため稲穂にまでは生育するのは難しいといったような説明書きがしてあり、一部は実際に生育途中で十分な日照が得られず枯れてしまっているものも見受けられました(上写真右)。

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もちろん、米のように生育が不十分なものばかりではなく、りんご(上写真左)や茶(上写真右)といった私達の生活の場、特に食卓でもよく目にする農作物が、大都会のオフィス街の屋上といったちょっとしたスペースにおいてもしっかりと生育している姿も見られたのです。また少し奥の小川のほとりには、よく目を凝らさないと 見落としてしまいそうな植物が、ひっそりとではあったが、小さいながらもしっかりと花を咲かせていました(下写真左)。

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「スカイガーデン」にあったのは木々や花々ばかりではありません。緑や水を人工的に設置することによって、生き物を、外部から呼び寄せることに見事に成功していたのです。植物や小川を設置することによって、とんぼや蜂といった自然の中で生活する昆虫たちが、大手町というオフィス街に集まって、私たちも目にすることができるようになりました(上写真右)。これは、大変素晴らしいことだと感じました。ビル街に、木々を植え、小川や水田を作る。これにより昆虫など、外部からも自然の要素を取り入れることになり、時間をかけながら徐々に人工的ではない、本来のあるべき自然の姿を都会の中でも実現することができるようになります。このような取り組みは、今後の自然に配慮したビルづくりにおいて、一つの指針になるように思えます。

「スカイガーデン」のベンチに座って、人工的に作られた里山を眺めながら、ふと思ったことがあります。ビルに環境対応した技術を取り入れるだけでなく、このような緑と水があり、夏には暑さをしのぐ効果も期待できる憩いの場をつくることによって、そこを訪れる人々に自然の大切さを肌で感じてもらうことができます。人々の意識的な面に働きかける、環境改善の取り組みを行っていくことが重要なのではないでしょうか。

丸の内パークビル(丸の内ブリックスクエア)

所在地: 東京都千代田区丸の内2-6-1