7月30日から大丸有各地で行われている「大丸有打ち水プロジェクト2010」。江戸時代からの知恵を使い、都市のヒートアイランド現象を考えるイベントです。
そんな疑問をお持ちのみなさんを代表して、8月4日(水)に三井物産 人工池前広場で行われた"カルガモ"打ち水で、温度を実測してみました。
「いやー、暑いですねー」の声しか聞こえてきません
浴衣姿が華やかな女性たち!
水消火器の水圧の強さにビックリ!
夢中で水をまく参加者のみなさん
どんどん温度が下がっていく温度計
8月4日(水)、時刻は12:30。
空は高く青く、数日来の好天で地面はじりじりと熱を放っています。打ち水開始前の気温は、なんと37.1℃!これぞ[[ヒートアイランド現象]]。
それにも関わらず、会場になった三井物産、昨年その隣に移転した日本経済新聞社の社員、「かるがもファミリー保育園」の園児と保育士の皆さんが大勢参加されていました。きちんとした格好のみなさんは、とても暑そうですね・・・。
日本経済新聞から参加した浴衣姿の女性たちは、目に涼やかです。中には親子揃って浴衣で参加されている方もいらっしゃいました。この日はカルガモさんの登場はありませんでした。残念です。
まずは、丸の内消防署のみなさんの水消火器による放水。水消火器とは、訓練に使われる水が入った消火器のこと。勢いよくふき出す水に、少し暑さが和らいだような気がします。
続いて、いよいよ会場のみなさんによる打ち水開始です。
「大手町・丸の内・有楽町 打ち水プロジェクト2010 せ~の!」「それ!!」
という掛け声で、一斉に手元の桶から水が放たれました。そこらじゅうが水浸しになるまで、みなさん夢中で水をまいています。ここまでで更に熱された私は、桶の水を頭からかぶってしまいたいほどでした。
桶の水がなくなり、ふと気がつくとなんだか涼やかな風が吹いてきました。地面からの照り返しもすっかりと収まり、体感的にも涼しくなりました。手元の温度計の温度も、ぐんぐんと下がっていきます。
この日、手元の温度計で観測できた打ち水後の最低気温は34.1℃。なんと3℃も気温が下がりました。
朝は温度上昇を遅らせる効果が、夕方は温度の低下を早め涼しさを呼ぶ効果があります。
暑さの反動でクーラー風邪を引く人が増えています。とはいえ、暑さの対策をしなくては室内でも熱中症になってしまいます。打ち水のような昔ながらの生活の知恵で、穏やかな涼のとり方を取り入れながら、うまくこの猛暑を乗り切りましょう!
7/30(金)行幸通り浴衣de打ち水 32℃⇒30℃
8/2(月)有楽町打ち水 31.6℃⇒30.1℃
8/4(水)"カルガモ"打ち水 37.1℃⇒35.1℃
8/6(金)"大手町・縁日" 打ち水 (昼)34.7℃⇒32.8℃、
(夜)29.7℃⇒29.3℃
明らかに効果あり!ですね。