大丸有エリア内外の連携や協働、横断的な産学連携を促進しながら、環境共生型のまちづくりに貢献する事業を推進・支援するエコッツェリアの会員企業の活動をレポートする【エコッツェリア会員企業NEWS】です。
首都圏直下型地震の発生が危ぶまれる中、歴史的建造物の耐震補強が問題になっています。現在建築物の整備計画が進行中の明治神宮でも、外拝殿を震度7レベルの地震に耐えられるよう補強する必要があるとされています。
その外拝殿の補強を各時代の伝統木造技術の粋を結集して、鉄骨補強等に頼ることなく外観を一切変えずに行おうという挑戦を清水建設と(株)木内修建築設計事務所が行なっています。
特徴的な補強部位は、2期工事で扱っている長押(なげし:柱を水平方向につなぐ構造材)と柱の接合部です。これまでは構造的な役割は担っていなかった長押を柱と和釘で緊結することで、双方がっちりかみ合い構造耐力が向上するうえ、地震時には高い変形性能を発揮し地震力を低減します。
その他にも伝統木造の設計法や限界耐力計算による検証法を活用し、震度6強から7程度の最大級の地震にも耐えうる耐震性の高い建物になるということです。
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