体脂肪計などの計測機器メーカーであるタニタがカジュアルダイニングを展開するきちりと業務提携し、国際ビル地下1階に「丸の内タニタ食堂」をオープンしました。タニタといえば、「メタボ社員ゼロ」を掲げて社員食堂のメニューを改善、そのレシピを本にして出版したところシリーズ2冊で累計400万分を超える大ベストセラーになったという会社。その本の反響として「実際に食べてみたい」という声が大きかったことから、それを実現する場所として食堂をオープンしたのだそうです。
丸の内タニタ食堂
「食」と「健康」に注目する丸の内地球環境新聞としても「これは見逃せない!」ということで、早速行って来ました!
お店はランチに特化したビュッフェ形式のお店で、まさに社員食堂風。入り口で食券を買うのですが、メニューは日替わり定食(800円)と週替わり定食(900円)しかありません。日替わり定食はタニタの社員食堂で提供しているのと同じもの、週替わり定食は丸の内タニタ食堂オリジナルのものですが、カロリーはどちらも約500kcalととてもヘルシーなのです。
オープン初日の日替わり定食のメインは「ささみのピカタ」、これにきのこサラダやみかんなどが付きます。実際に食べてみると、油ッ気がほとんどなくちょっと物足りない感じがしますが味はよく、どの素材も食感がしっかり残るように調理されているため、自然とよく噛んで食べることになり、満腹感は得られました。この「よく噛んでゆっくり食べる」というのは、この食堂の重要なコンセプトのひとつでもあります。そのため、各テーブルにはタイマーがおいてあり、どれくらいの時間をかけて食べたのかがわかるようになっているのです。テーブルにおいてあるもう一つのユニークなものがデジタルスケール。これでご飯の量を量ってカロリーをチェックすることができるのです。
丸の内にオープンした一番大きな理由はやはり就業人口が多いことだそうですが、それはつまりこの食堂がターゲットにしているのはあくまでも「丸の内で働いている人」だということです。タニタが社として目標に掲げる「メタボ社員ゼロ」を実現するためには、毎日続けることが重要で、この丸の内タニタ食堂も継続して行くことが重要になるのです。そのために、単に食事を提供するだけでなく、カウンセリングルームを設け、誰でも体組成計で健康をチェックし、管理栄養士のアドバイスを受けられるようにもしています。
最近では、タニタのように健康に気を使ったメニューを出す社員食堂も増えているということですが、まだまだ定食といえば揚げ物という所も多いでしょうし、そもそも社員食堂がないという会社も多いでしょう。忙しくて食生活も乱れて「メタボ」が気になるなら、試してみる価値はあると思いますよ!