大丸有エリア内外の連携や協働、横断的な産学連携を促進しながら、環境共生型のまちづくりに貢献する事業を推進・支援するエコッツェリアの会員企業の活動をレポートする【エコッツェリア会員企業NEWS】です。
鹿島建設が開発した「いきものを利用した都市域の緑地管理手法」が土木学会が環境の保全・創造に資する概念形成・理論構築等に貢献した先進的あるいは国際的な土木工学的研究に贈る「環境賞」を受賞しました。
この「いきものを利用した都市域の緑地管理手法」は、里山などではこれまでも行われてきたヤギなどの生き物を利用した除草管理手法を都市域に展開するものです。都市では、公園、集合住宅、業務ビル、工場、病院、学校など様々な施設の緑地で外来雑草の駆除のためにも除草が必要ですが、人出や予算の不足で十分に行われていなかったり、行われていても芝刈り機などの機械除草では騒音や植物性廃棄物の問題が発生します。
その解決策として、鹿島建設はいきものによる除草を提案し、2010年から調布市の社宅内でヤギやニワトリを用いた除草実験を実施しています。実験の結果、刈り残しのない全面的な除草管理が可能となったうえ、近隣住民も「いきものとの触れ合う機会があるので賛成」と話すなど、都市緑地におけるヤギやニワトリによる除草が自然環境に関する啓発活動にもなることが示されまたそうです。
都市の緑化が地球温暖化防止や都市の生活圏の環境改善に効果的と考えられていますが、その管理には都市ならではの難しさもあります。そんな都市緑化にこのような生き物による除草が効果的だとしたら、さらに環境改善に効果的でもあり、なにより訪れる方も楽しみが増えますよね。ぜひ、大丸有にもヤギを導入して欲しいですね!
鹿島建設株式会社:「いきものを利用した都市域の緑地管理手法」が平成23年度土木学会賞「環境賞」を受賞
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