エコッツェリア協会(一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会)では、「CSV流ライフスタイルの提案」をコンセプトにしたフリーペーパー『SHAREISM(シェアイズム)』を2012年7月23日に創刊します。
エコッツェリア協会は、環境に関する社会課題の解決を通して、大手町・丸の内・有楽町(以下大丸有)地区の価値を高め、持続可能な発展(サステナビリティ)を実現するべく活動していますが、本誌は大丸有という"まち"がCSVという考え方と親和性が高いことに注目し制作されるものです。
CSVとは本来、企業の事業を通じた社会課題解決を可能とする「社会にとっての価値」と「企業にとっての価値」を両立させる、「共通価値の創造」を主眼においた経営コンセプトのことです。本誌ではその範囲を「個人にとっての価値」まで広げ、社会システム全体において個人が提供できる価値の創造についても考えます。
創刊号では、本業の家具作りを通して被災地支援を行うハーマンミラージャパン、車椅子に装着して使う電動アシスト機器「WHILL」の開発者へのインタビューなどを掲載し、CSV視点を持つ情報を提供します。8月29日(水)には創刊を記念して、ハーマンミラージャパン代表取締役社長の松崎勉氏のトークショーを開催予定です。
持続可能な社会の構築に危機感を持ち、「企業はもっと社会に対して価値を生み出せるはずだ」という考えから生まれたCSVを、4000社の企業、23万人の就業者を抱えるビジネスの中心地・丸の内から発信することは、「持続可能な環境共生型都市」を目指す大丸有地区はもちろん、全国、全世界の課題解決の期待に応えるメッセージです。
急速に成長し複雑化する現代。ガバメントソリューション(行政による課題解決)には限界があり、企業やコミュニティによるソリューションが強く求められています。エコッツェリア協会では、『SHAREISM』を通してCSVを浸透させること、大丸有地区の企業、就業者、来街者が電子マネーのSuica、PASMOを使うだけで環境貢献できる「エコ結び」のようなCSV的発想のプロジェクトやCSVの価値観を軸としたライフスタイルの提案を行うことに、今後も積極的に取り組んでいきます。