丸の内朝大学の地域プロデューサークラスで2011年、2012年と2度にわたり取り上げられたり、三重の食・食文化とコラボレーションしたフェアを丸の内ハウス(新丸ビル7階)で行うなど、これまでもなにかと丸の内と縁の深い三重県。今年は伊勢神宮の式年遷宮もあってさらに注目の高まる三重の美味しい産直食材が堪能できる「クニギワ祭 予感・体感三重フェア」が、国際ビル地下1階の飲食フロア「クニギワ」にて今週始まりました。
国際ビル
2007年8月にリニューアルされた飲食フロア「クニギワ」は、複数の店舗の食事が楽しめるオープンスペースもありついわいわいとはしごをするお客さんも多数、またお隣の飲食店のスタッフ同士、威勢よく声を掛け合ったりと、ビルのなかにありながら横町の雰囲気を残す、良い意味で"丸の内らしからぬ"空間です。
今回の企画の旗ふり役となった「とかちの...」の店長・ゼネラルマネージャーの戸田成直さんにお話をうかがいました。
とかちの...
「三重県とのお話がすすんだのは、やはり今年は伊勢神宮の遷宮があることが後押しとなりました。また夏には日本橋にアンテナショップを出店するのでそのプレケースとして丸の内でノウハウを得たいというニーズもありました。『とかちの...』では2月4日から、三重県産食材をたっぷり使用した料理を提供していますが、最終週となる今週は『クニギワ』全体で盛り上げませんかと、フロアを統括する三菱地所ビルマネジメントに相談、各店舗にも呼びかけて、今回の企画を実現しました」。
運営は、まず三重県側から提示された食材リストをもとに、各店舗でメニューを開発、フェア開始前の22日(金)に一週間分の食材が一括納品され、各店舗で仕込むというフロー。地元以外ではなかなかお目にかかれないお宝食材にシェフたちも発奮、ここだけ今だけのメニューがたくさん登場しています。
ちなみに、「とかちの...」の今週限定のメニューのなかでしいておすすめを挙げるとすれば「美熊野牛のタリアータ。きじなども珍しいですが、美熊野牛は他では食べられないですから」だそうです!
先週までのお客さまの反応をうかがうと、 「生産者さん、地元の方、県庁の方などが実際にこの場に来られているその場で、皆さんが食事をされる。珍しい食材、面白い調理法など、生のインフォメーションを直接得て、実感をもって食事をしていただけるので、満足度が非常に高いのを感じます。また三重県側がサービスでお土産を用意してくださったりするのも好評です」
フェアは今週土曜日3月2日まで。
三重の美味しい食や食文化を存分に楽しめるのはもちろん、三重県人や三重県フリークも多数出没しているようですので、伊勢神宮や熊野古道など三重県への旅行を検討している方にもオススメ。Facebookでつながって、三重でも東京でも集まるようなコミュニティも育っているので、思わぬ出会いや発見がありそうです。
「丸の内 行幸マルシェ×青空市場」や食の共同調達「大丸有つながる食プロジェクト(つなまる)」など、大丸有でも、いろいろな形で、都市と生産者がつながる取り組みが増えています。飲食関連のイベントで、他地域とコラボレーションするのはもはや珍しくはありませんが、生産者、飲食店、消費者が一緒に飲んだり食べたりしながら、フロア全体で自由にコミュニケーションをとれるオープンスペースというのは面白いですね。今後このスタイルは「クニギワ」の名物イベントになりそうです!