「第11回キラキラっとアートコンクール優秀賞作品展」が、2月22日(金)~2月24日(日)にマルキューブで開催されました。「キラキラっとアートコンクール」は、三菱地所株式会社が障がいのある子どもたちの可能性を応援したいと2002年にスタートした絵画コンクールです。今年度は過去最多の1,764件の応募のなかから、一次審査、三菱地所グループ社員審査、本審査により、優秀賞50作品を決定しました。受賞作品の原画展は、横浜、大阪、札幌、福岡、仙台を巡回し、この東京会場が最終となります。
キラキラっとアートコンクール
さすが優秀賞作品だけあってキラっと人の心に届くものがあるのでしょう、通りがかった人が足をとめ、思わず顔がほころんだり、コメントし合ったりしているのが印象的でした。
今回の作品展では、「キラキラっとアートコンクール」をきっかけに、障がい者アート専門の芸術ライブラリー「アートビリティ」で活躍する登録作家12人の作品も一緒に展示されました。社会福祉法人東京コロニーが運営する「アートビリティ」では、障がい者のアートの才能を収入に結びつけることを目的とし、優秀な作品をストックし印刷物などの媒体に有料で貸し出し、使用料を作者に還元しています。
「アートビリティ」では登録作品を受付中。
作品展初日の22日には、丸ビル7階の丸ビルホールにて表彰式も開催され、参加された受賞者お一人おひとりに審査員から賞状が授与されました。
受賞者学校関係者を代表して、宮崎県立赤江まつばら支援学校教諭湯浅義明さんは
「私が美術の授業をしているときに常々思うのは、アートはバリアフリーの象徴になりうるんだということ。手がわずかしか動かない子、手も足も動かず口だけを使ってパソコンで絵を描く子と、いろいろな障がいの子どもがいます。どんなハンディキャップがあっても必ずなにかできる。その機会を与えるのが僕ら先生の仕事です。こういった(アートコンクールという)機会があることに本当に感謝したい」
とコメント。
審査員の子どものアトリエ・野の花を主宰する相馬昌子さんが評するに「思いもつかないような色彩、伸びやかな線に、無垢でプリミティブで繊細な子どもたちの才能を感じ、その集中力、強い意志、確固たる主張に感動する」という作品の数々。作品展は終わってしまいましたが、優秀賞作品はもちろん、全応募作品はホームページで公開されていますので、ぜひご覧ください。また、応募作品は企業のカレンダーやCSR報告書などにも多く採用されていますので、意外なところで出会えるかも。こんな子どもたちへの支援の方法もあるんですね。こちらもホームページで紹介されていますので、身近なものを探して手にとってみてください。
作品使用例