シリーズ知恵ブクロウ&生きものハンドブック

節電戦隊!電気の使い方を"カエルンジャー!"

まだまだ暑さが続く今年の夏。でもそろそろ、朝夕には涼しい風が吹き始めています。
この夏、電力需給状況が厳しいといわれていた関西電力管内でも、2010年夏に比べ11%の節電を達成したことが発表され、全国での節電・省エネ意識の浸透や、取組の進展がうかがえます。

危険な原発に頼らずに、地球温暖化を防止する自然エネルギー中心の社会を実現するには、電力・エネルギー需要そのものを大きく減らすことが最も重要です。

市民のアクション「節電戦隊・電気の使い方をカエルンジャー」

私たち市民にできることは、身の回りでできる"節電・省エネ"はもちろん、まだまだあります!
「節電戦隊・電気の使い方をカエルンジャー」は、企業や自治体に取組を促したり提案したりする市民のアクションです。
アクションの一つは、効率的なエネルギー利用の提案です。
例えば、古い蛍光灯を高効率蛍光灯やLEDに変えれば、電気代を半分以下にできる可能性があります。
"ムダの見直し"を、今こそ進めることで、地球にやさしいだけでなく、電気代もトクすることができます。

世田谷区役所に提案、ヒアリング

世田谷区役所では、区庁舎の照明の高効率化・LED化を昨年から検討し、今年6月までに更新されました。

特に区長室では、反射板つきの高効率蛍光灯を導入して本数を半分に。さらに昼間は窓際を消しているとのこと。
カエルンジャーと一緒に、保坂区長に会いに行きました。

今後は、学校施設などでの実施も、検討中と聞いて、「省エネ教育の実施と合わせて、ぜひ!実現を!」と、みんなでお願いしています。

大学生がコンビニの明るさを調査

もう一つ、そもそも使わなくても大丈夫な『ムダな電気』もあります。今や、日本人の生活の一部のようになっているコンビニも、その利便性の傍らで、24時間営業、店舗数が多すぎること、更には照明が明るすぎることなど、考えることが少なくありません。

昨年の東日本大震災後は、コンビニやスーパーマーケットでも、照明を通常の半分にしているお店が多くみられ、それまでの明るすぎを実感しました。現在は、すっかり元に戻りましたが、これは本当に必要なものなのでしょうか?そのような実態をふまえ、7月に大学生が「コンビニ明るさ調査」を実施しました。
その結果はこちら。

FoE Japanでは、引き続きエネルギーのムダを考え直し、すぐにできる改善など積極的に提案していきます。
エネルギーシフト実現に向けた活動に、
ご支援・ご参加をお待ちしています!
プロジェクト詳細は、こちらから。

吉田 明子(よしだ あきこ)

1981年東京都生まれ。大学卒業後、調査会社勤務を経て国際環境NGO FoE Japanへ。
東日本大震災・原発事故後に発足したエネルギーチームの一人として、福島の問題やエネルギー問題に取り組んでいる。
政策の転換、そして省エネなどのプロジェクトに注力している。
多くの団体や個人と連携した、エネルギー政策転換に向けた活動(eシフト)とともに、カエルンジャーのような草の根の活動にも取り組む。
国際環境NGO FoE Japan

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