出勤前、朝の時間を利用して学ぶ「丸の内朝大学」。ここに、なんと週５回、平日は毎日通っている方がいるという情報を耳にしました。週1回でも大変な早起き、そして、内容盛りだくさんの丸の内朝大学の授業。それを毎日こなしてしまうとは、いったいどんなツワモノなのでしょうか？ 突撃インタビューしてきました！
親しみやすい笑顔が印象的な村上克己さん。彼がウワサの朝大学マスターです。都内にお務めの会社員である村上さんは、現在、歴代の全受講生中最多となる５クラスを同時受講中。まずは予備知識として、彼の受講スケジュールをご紹介しましょう。
【村上さんの受講クラス（2010年 秋学期）】
月曜日：お米マイスタークラス入門編
火曜日：日経「大人の自由研究講座」
水曜日：環境・ソーシャルプロデューサークラス
木曜日：ピクニックプロデューサークラス
金曜日：日本人の心を学ぶ祭クラス
実用からビジネスまで、実に多種多様なクラスで学んでいらっしゃるようです。それでは、詳しくお話を聞いてみましょう。
ランニング歴2年。趣味にもしっかりと時間を割いています
―受講に至った動機は？
もともと仕事以外の何かを学びたいと思っていたのですが、仕事で夜の時間は難しかったため、朝時間を活用できる丸の内朝大学に興味を持ちました。夜に英会話などを習ったこともありましたが、そういったものとはちがう新しいものを吸収したいと思っていたので、おもしろそうだな、と
―でもいきなり5クラスも同時に！？それはなぜですか？
いえ、その前に夏学期は４クラスを受講していました
―それも十分すごいんですが...（笑）
いえいえ。週1回といった通い方では、逆に起きられないかな、と思ったんですよ。毎日なら、朝早くてもそれが生活のリズムになるので。ただ、想定外だったのは、フィールドワークやグループワークなど、受講以外の時間のワークがあったことですね。座学だけだと勘違いしていたので、少し軽い気持ちで受講してしまいました
―蓋を開けてみたら、たくさんの課題やワークがあったわけですね。朝だけではなく他の時間も朝大学に費やすことになったのでは？ かなりのハードスケジュールとお察しします
はい（笑）。会社の後もメールのやり取りや話し合いをしていて、結局午前1時や2時に寝る生活になってしまいました。朝5時頃に起きるので、睡眠時間は確かに短いですね。でも、夜はランニング、休日はアウトドアなど、趣味の時間も持っていますし、外に出て活動しているのが気分転換と休息になってしまうタイプなので問題ないです。丸の内朝大学の授業もほとんど休んでいません
―なんと！多忙な毎日の中でも通い続けるそのバイタリティは、いったいどこから来るのでしょうか。村上さんにとって、丸の内朝大学の魅力とは？
学ぶ内容が生活に密着していることです。朝大学で学んだことは、生活の"羅針盤"というんでしょうか、様々な場面で生きているんです。受講したことが刺激となり、生活がものすごく変わりました。「温泉」「農業」など、どれも雑誌などで表面的には知っている身近なテーマばかり。それを一歩奥まで学ぶことにより、様々なものに対する見方が変わりました。例えば「お米マイスタークラス入門編」で学んだ内容は日々の買い物や食事でもすぐに生かすことができ、楽しみが増えました
―"生活の中で生きる"テーマ。なるほど、様々なクラスを連続して受講するリピーターの方が多い理由も見えてきました。逆に「あまり専門性のない講座になぜ通うの？」という意見を聞いたこともありますが、それについてはいかがでしょうか？
専門的すぎる内容や、資格を目指すようなだったら逆に私は通いませんでした。自分の生活とは別世界の、切り離されたものを学ぶなら、他の市民講座でもできますから。でも、丸の内朝大学の講座は、日頃から気になっているテーマの「さわり」の部分を教えてくれて、生活を変えるきっかけを与えてくれる。だからこそ受講したいと思うし、大きく言ってしまうと、生活や生き方を豊かで潤いあるものにしてくれると思います
―話は変わりますが、丸の内朝大学は毎回、申し込み開始時にアクセスが集中し、予約が難しい状況と聞きます。村上さんはどのようにされているんですか？まさか裏技でも？
念願のピクニックプロデューサークラス！フィールドワークを楽しむ村上さん
いえいえ。いくつか、受講を逃したものもあるんです。夏学期は、受講したかったピクニックプロデューサークラスは受けられず、木曜日が空いてしまったんです。秋は、一度受講した人が利用できる「事前予約」という仕組みを使って、比較的スムーズに予約することができましたが、それでもキャンセル待ちなど苦労しました。やっぱり人気なので予約は大変ですね
―最後にみなさんが気になっているに違いない質問をさせてください。そろそろ秋クラスも終わってしまいますが、次はどうされる予定ですか？
新しいクラスに期待しています！また面白いテーマがあったら、積極的に受講していきたいですね。夏に開講されていた「能クラス」や、今回面白かった「祭りクラス」もまたぜひ受講したいです
―ありがとうございました！！
村上さんの朝大学ライフはこれからも続いていきそうです。意気揚々と語ってくれた村上さんの表情からは、丸の内朝大学を心から楽しんでいる様子が滲み出ていました。
丸の内朝大学は、秋学期終了後、冬はお休み。次回は春学期の開講となります。次回はどんなクラスに、どんな人々が集うのでしょうか？そして、村上さんを越える強者は現れるのでしょうか？
いろいろな意味で（笑）、春の新学期が待ち遠しいですね！
