8月24日(水)朝、「エコキッズ探検隊2011」の人気授業『デジカメで探そう×「いきものカルタ」あそび』が開催されました。一人ひとりがデジカメを手に、丸の内の自然をパチリ。さらに教室では生き物についてカルタで学ぶという、まさに"生き物づくし"の授業に、子どもたちは大はしゃぎ! 私たち編集部も一緒に授業に参加して、自由研究のような気分で学んできましたよ。
この日集まったのは、約20人の子どもたち。まずは集合場所の新丸ビルから、皇居前広場の一角にある和田倉噴水公園へ歩いて移動します。
今日のルールは、"自然のもの"を撮影すること。都会のド真ん中の丸の内で、どれだけ自然が見つけられるかな? さっそく、撮影会のスタートです!
開始早々、子どもたちは足下の水面に夢中な様子。泳いでいたのは......
そう、アメンボです! その素早い動きに、子どもたちは追いかけるのに必死。写真の中心に納まるまで、何度も撮影を繰り返します。
次に子どもたちが見つけたのは......
大きなセミの抜け殻! 目を凝らしてみると、葉っぱや木の幹など、いろいろなところに抜け殻が。子どもたちは、これらを次々とカメラに納めていきます。
もちろん、大きな木にはセミも発見。高いところにいるセミを、背伸びをして、時にはズームを使いながら一生懸命撮影します。
その他にも、草むらの中、木の幹など、視点を変え場所を変え、生き物を見つけてはシャッターを切る子どもたち。
「シャッターチャンス!」
「先生!!見てみて!」
「おっきいの、いたー!」
と、公園内に元気な声が飛び交いました。
この一枚がどうなるかは、授業後のお楽しみです。
そして授業は、カルタで遊びながら生き物を学ぶ時間へと進みます。
グループごとに配られた3つの箱には、表面にはイラスト、裏面には写真が描かれている「いきものカルタ」が挿まれています。例えば、
表面:「くるくると」
裏面:「カエデのプロペラ風まかせ」
と書かれたカルタの箱を空けてみると、中にはカエデの葉っぱが。カエデの葉っぱを投げてみると、くるくると回りながら落ちてくるのです。
他にも、甘い匂いのするハート型の葉っぱ、エビフライのような形になったマツボックリなど、実際に植物を手にして、触って、匂いを嗅いで、カルタの言葉の意味を確かめていきます。
使い方が分かったところで、全員で白熱の大カルタ大会!
手を頭に置いた"待ち"の姿勢から、先生が読み上げるカルタを一番早く取った人が勝ち。お手つきしたり、同時に手を置いてジャンケンも始まり、会場は一気にヒートアップ。
カルタの後は、自分の取ったカードに書かれた生き物を、「ハチグループ」「ドングリグループ」「猛禽類グループ」などにわけて、その特徴やユニークな行動を、ひとつひとつ学びました。
最後は大きなカルタを使って、みんなで生き物のつながりを学ぶ時間。
「クマの好物はハチミツ」
「ブナの木にはドングリが実る」
「クマと猛禽類は、同じ森に住んでいる」
など、関係性を考えながらカルタを並べていくと、見事に全てのカルタがつながりました。
さらに先生が取り出したカードには、"年輪"、"家"、"割り箸"の文字。森の中にある同じ木でも、木材として建築の材料になるものと、"間伐材"と呼ばれ、割り箸などに使われるものがありますが、それを使うのは、私たち人間です。
生き物のつながりの中には、人間ももちろん加わっていて、地球環境の全てはつながっている。つまり、森がなくなってしまったら森の生き物だけじゃなく、私たちも困ってしまうのです。大切な地球環境を守るため、水やエネルギーを大切に使うこと、森を汚さないことなど、最後に先生と大事な約束をして、授業は終了しました。
夏休み期間中、様々なプログラムを開催してきた「エコキッズ探検隊2011」も、終了となりました。
私も3つほどの授業を取材させてもらいましたが、どれも大人の私たちでも新しい発見があり、体験の中から環境の大切さを実感できるものでした。そして何よりうれしいのは、楽しみながら参加できること! 授業で見せてくれた子どもたちの元気な笑顔は、この地球にとってかけがえのない宝物だな、と心から思いました。