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「丸の外」ニュース from つま恋 ap bank fes ステージ緑化の全貌を紹介!

最近、若者の間で人気の「フェス」と呼ばれる音楽イベント。その中でも、「環境」をテーマとして音楽プロデューサー小林武史さんと、Mr.Childrenの櫻井和寿さんが2005年に始めた「ap bank fes」は、たくさんのファンをもつ有名なフェスの1つです。みなさんの中にも、今年のap bank fesに行った人がいるのでは?

今回の「丸の外」ニュースで取り上げたいのは、ap bank fesで注目を集めたステージ緑化。このステージ緑化を手がけたのは、2007年の「大手町・丸の内・有楽町地区屋上緑化アイデア提案競技」で最優秀賞を受賞した東邦レオさんによるものなんです。東邦レオさんの受賞作品は新有楽町ビルの屋上で実際に施工されています。丸の中と外、場所は違えど同じ技術が活躍しているんですね。

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「ap bank fesステージ緑化の全貌を紹介!」

news presented by greenz.jp

news090915_01.jpg7月に行われたap bank fes '09。音楽を楽しみながら環境問題をより前向きに、身近に考えるきっかけとなる夏フェスとしてすっかりお馴染みだが、毎年新たな環境への取り組みに挑戦していることも特筆すべきポイントだ。中でも今年の目玉の一つとして注目を集めたのが「ステージ緑化」。アーティストの背中越しに映えるグリーンなステージは、写真を見るだけでもとても印象的。最高のパフォーマンスが心地よい緑の環境で行われたのだ!

この規模では日本で初となるステージ緑化をap bank fes事務局と共に作り上げたのは、緑化ビジネスの最大手企業である東邦レオ株式会社。屋上も壁面も、最近はどこもかしこも緑化ブームだが、いったい最新事情はどうなっているのだろう?

ap bank fes '09のステージ緑化の、メインステージとトークステージの壁面の一部を植物が覆うという目にも涼しい仕掛けのアイデアは、ap bank fes事務局とステージスタッフのミーティングの中から生まれた。

目に見て緑のステージを楽しめ、さらに緑化の効果でアーティストの体感温度を下げられるという、まさに一石二鳥のプロジェクト。本番約2ヶ月前からスタートし、ap bank fes事務局とステージスタッフ、東邦レオとが共に試行錯誤を重ねながら作り上げていった。

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ステージ緑化にはどんな技術が利用されていたのだろうか。
東邦レオの広報担当熊原さんによると、これには"グリーンファサード・ピクセル"というこれまでの建物緑化技術の結晶ともいえる新技術が活用されているという。特徴は、利用植物の豊富さと、施工の容易性。気温、日照、風、景観などの設置環境を考慮して選定された計9種類の植物を利用し、それらを一つ一つ、15センチ四方の"ピクセルポット"という器に植えつけ、専用フレームにはめ込めば完成だ。

このシンプルな構造が、メインステージの高さ9メートルにも及ぶ緑化をわずか半日で完成させるというスピード施工を実現させた。ステージを短時間で命あふれる緑の空間に変身させてしまう、まるで魔法のような技術だ。

では、ステージ緑化の実力のほどは?東邦レオの調査によると、フェス当日のステージ付近の表面温度は、音響設備の表面温度に比べて、緑化部分はなんと12℃も低かったのだとか。これほどまでの効果があるとは、植物のチカラ、恐るべしである。

さて、フェスが終わった今、ステージが取り壊されたその後の植物たちの行方が気になるところだが、現在、種類ごとに分けて農園に戻して養生中で、今後壁面緑化用に再使用される予定なのだとか。ステージで私たちと、そしてアーティストの皆さんを癒してくれた植物たちがどこかでまた他の誰かを癒し、新たなつながりも生み出されていくと思うと、なんだかうれしくなる。

今後、続々と緑化したステージが登場するようになるかも!?注目の技術となっていきそうだ。