「都市における食」をテーマに様々な試みを行なっている「食育丸の内」。有名シェフが工夫を凝らしたメニューを展開する「ランチ企画」もおいしいだけではなく、東京食材を活用しながら食について学べるイベントとして、これまでにも「まかない丼」、「カレーライス」、「米粉パスタ」を紹介してきました。
そして第4弾となる今回のメニューは「ハンバーグ」! 今回は、各地域の気候や土壌などの特徴を生かすというフレンチの「テロワール」の精神に沿って、同じ土地で育てられた旬の食材を融合させたメニューを4人のフレンチシェフが提案します。
第1週に登場するのは、mikuni MARUNOUCHIの三國清三シェフとル・シズィエム・サンス・ドゥ・オエノンのドミニク・コルビシェフ。
北海道白老町特産の牛肉と豚肉をあわせた「白老町あべ牛と白老豚のハンバーグ」にさらに、ジャガイモ「インカのめざめ」のフライとサラダを添えたひと皿。 北海道白老町は、三國シェフの地元でもあります。昔からの方法でオーガニックな畜産にひたむきに取り組む阿部氏の仕事ぶりと「あべ牛」の肉質のグレードの高さに心を打たれ、三國シェフからオファー。北海道洞爺湖サミットでも使用されて各国首脳陣から賞賛を受けた牛肉です。
三重県のブランド牛、伊賀牛を使った「菜の花入り伊賀牛のハンバーグ」に伊賀産の野菜のチップスなどを添えたもの。
忍者と菜の花で有名なまち、伊賀。今回使用される牛肉は、松坂牛と同じ種牛によるもので、柔らかく味のある肉質が特徴です。松坂牛よりも価格は安いが味質は松阪牛と変わらないため、近隣の市町村で消費されてしまうこの「伊賀牛」に、10年ほど前から目をつけて応援してきたのが応援してきたのが、コルビシェフ。2月下旬にはコルビ氏自ら伊賀を訪れて、都内での食材の流通やニーズについて若手生産者に向けての講演を行いました。
第2週に登場するのは、サンス・エ・サヴールの長谷川幸太郎シェフとイグレック丸の内の山口浩シェフ。
山梨県の甲州ワインビーフを使った「軽く煮込んだ甲州ワインビーフの粗引きハンバーグ」に甲斐市の名産「赤坂とまと」をあわせたひと皿。
ご縁は、山梨県北杜市の農村と東京をつなぐ三菱地所CSR活動「空土プロジェクト」から。ワインの搾りかすを食べて育った「甲州ワインビーフ」は、今回のテーマ「テロワール」の象徴ともいえます。
山口氏は宮崎県の尾崎牛のひき肉に尾崎ハマユウポークを加えた「尾崎牛のうまマイズハンバーグ」に当地産のキャベツのシュークルートをあわせたもの。
宮崎は黒毛和牛の種牛の産地であるほか、豊富な食材の産地として日本の食のキーとなるまちです。しかし、宮崎は昨年、口蹄疫問題などにより大きな打撃を受けました。今回はそんな宮崎県を応援する思いも込めて「宮崎牛」がテーマ牛に選ばれました。
北海道、三重、山梨、宮崎というそれぞれの「土地の味」をご当地スペシャルハンバーグで食べ比べてみてはいかがでしょうか?
日時:3月7日~20日 11:30~14:00
場所:丸の内カフェease(丸の内ビルディング1F TEL: 03-5218-5505)
価格:1,000円(税込)
*サラダ、さくらのアイス、ドリンク付 (+300円で赤ワインご提供)
主催: 三菱地所株式会社
協力: 北海道、三重県伊賀市、山梨県商工会連合会、宮崎県
後援: FOOD ACTION NIPPON 推進本部