オフィスではなかなかないですが、自宅がフローリングという方は多いと思います。フローリングは清潔で見た目もスタイリッシュで格好いいですが、ちょっと温かみに欠ける感じがしませんか? それに、ピシッとまっすぐにそろった床材を見ると、「切りそろえるためにたくさんの木材が無駄になってるんじゃないの?」と思いませんか?
そんなフローリングの疑問に答える床材の情報がオランダから届きました。この不ぞろいな床材こそが環境にやさしくしかも暖かみのあるフローリングを実現する秘密。住環境のエコを考えるためには非常に興味深いものなのです。この床材は一般家庭だけでなく、店舗やオフィスに導入することも可能。国連が定める「国際森林年」にも指定されている2011年、足元から森や木に親しんでみては?
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presented by greenz.jp(greenz.jpは、丸の内地球環境新聞をプロデュースしています、じつは。)
フローリングというと、床板がまっすぐ整然と並んでいるのが当たり前という気もしますが、その原材料である木は、通常、どこかしら曲がっているもの。つまり、私たちが日々、目にしている床板は、切って整えられたものであり、この過程で貴重な木材が無駄になっているのが現状です。そこで、曲がった材木をうまく組み合わせて床板にするという取り組みがはじまりました。
オランダの「Bolefloor」は、木材の天然のカーブに従って床板をつくり、それぞれのカーブをジグソーパズルのようにうまく組みあわせて、隙間なく、部屋に敷き詰めるというプロダクトを展開しています。
ここでは、エストニアの大学「Tallinn University of Technology」やフィンランドの開発会社、ソフトウェアベンダーなどが共同で専門に開発した、CAD/CAMシステムと最適化アルゴリズムを活用。
スキャナーの視覚識別技術がそれぞれの木材のカーブを評価し、木材が元来持つカーブ同士を最も効率よく組み合わせるためのシミュレーションを行います。これによって、より少ない床板で、部屋を敷き詰めることができるのです。
床板は丈夫で、それぞれが床に描くカーブが美しいのも特徴。もちろん、木材という天然資源の効率的な利用にもつながります。「Bolefloor」は、一般家庭のフローリングとしてのみならず、レストランやショップ、オフィス、劇場、美術館などでも設置可能。省資源で環境にやさしい床板として、広く活用できそうです。
[via treehugger]