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今年も驚きの仕掛けがいっぱいの大丸有CSRレポートの魅力に迫る!

hyoshi.jpg今年も大丸有地区のエリア版CSRレポートが7月15日に発行されました。

CSRレポート PDF版

今年のCSRレポートのこだわりをクリエイティブディレクターの鈴木菜央(以下鈴木)さんとデザイナーの根本真路(以下根本)さんに聞いてきました!

今年で4年目になりますが、今年のCSRレポートで目指したものはなんでしょうか?
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鈴木: 1年目は企業のCSRレポートにありそうなものを「まち」に置き換えたらどうなるんだという思考実験を行って、たくさん詰め込んだ幕の内弁当みたいなものを作りました。 そのときからずっと変わらずあるのは「伝統と革新の融合」と「まち」というテーマで、これからもやって行こうと思っています。

今年は、伝統の要素として江戸の伝統文化でもある切り絵のイメージを使って、大丸有という最先端のまちを表現しています。大丸有には意外とたくさんの動植物がいて、人間同士の交流というのも豊かにあるということを表現したいというのがグランドコンセプトです。

根本: デザインを担当するのは今年で2年目なんですが、昨年とはガラっと変えたいというのがあって、イラストとデザインのコントラストをもっと付けてもっと洗練されたものにしたいと考えていたので、イラストは別の方に依頼した。それによって私自身は俯瞰的に見て、ディレクター的にデザインできたのがよかったと思います。

内容の面でここをぜひ見て欲しいというところはありますか?
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鈴木: 毎年そうですが、インタビューが面白いですね。今年はサラリーマンネオの生瀬さんにも話を伺って、硬軟おりまぜた感じで一般の人にも興味を持ってもらいつつ、きちんと話を聞かせていただけたと思います。

インタビューもそうですが、この冊子やウェブ版のより詳細なものが新聞(丸の内地球環境新聞)で読むことができるようになっています。これまではCSRレポートを1年に1回作ることを中心に動いていたのが、最近はCSRは日々行っていくことで、それを新聞という形でスピード感よく出していき、それを一年分まとめたものがCSRレポートになるという方向で進んできているからです。
ですので、インタビュー以外でもCSRレポートと新聞の内容はリンクしていますし、これまでに新聞で取り上げられてきたものがCSRレポートにまとめられているという要素も強くなっています。

あと、マップをぜひ見て欲しいです。この部分だけを印刷してエコッツェリアで配る予定もあるんですが、これをもってまちを歩くと保水性舗装やドライミストの場所がわかったり、並木でも異なる種類の木々が植わっていることがわかったりとCSR的な要素を見つけることができるようになっているんです。

冊子版の編集でこだわったところはどこでしょうか?

鈴木: 一番のこだわりはバランスです。ひとつは情報量のバランス、情報量が多すぎると読んでもらえないし、少なすぎると内容が伝わらないので、まずは手に取ってくれた人に多過ぎもせず少な過ぎもしない情報を届けるという情報量というところにこだわりました。

さらに、毎年のことですが、いわゆるCSRレポートに求められるレベルとは別次元のものを作りたいと思っているので、デザインのクオリティも高く、内容も専門的に見ても面白くて、なおかつ一般の人が読んでも難しすぎないという高いレベルでのバランスを追求しています。

また、今年はエコ印刷にもこだわって、なんか環境マークオタクみたいになってますけど、水なし印刷や東日本大震災義捐金付きカーボンオフセット、印刷する際に廃棄物を出さないW2VOCフリーなど様々な認証をとっています。

冊子はやはりデザインが魅力ですが、今回のデザインはどのようなこだわりがあるんでしょうか?

根本: 前回は1つ1つに物語を持たせて言ったんですが、今回は一個ずつの物語というのはあまりなくて、全体の流れやバランスを中心に考えました。表紙がエンブレムのイメージで、その円の中にいろいろな物語が入っていって、その円から中にはいってくと、それぞれの物語が展開されていくというイメージです。

鈴木: 去年からですが、日本古来の書物である巻物とかぐるぐる循環している世界観みたいなものを反映させたいと考えていて、表紙と裏表紙がつながっていたり、中身もデザイン的なつながりで流れが見えるようにしてあったりしています。

根本: CSRアクションところは特にそうで、全部のページがつながってるんですよ。

ウェブ版もあり、冊子版のPDFをダウンロードすることもできますが、今年は紙や印刷にもこだわって作ったとのこと。エコッツェリアと地域で開催されるイベントなどで配布していますので、皆さんも是非冊子を手にとってみてください。

大丸有 CSRレポート 2011

大丸有CSRレポート2011

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