3.11以降外国からの観光客は激減し、2011年の訪日外国人数は前年比で約−28%の約622万人と、統計を取り始めて以来、過去最大の下げ幅を記録しました。今年に入って回復の兆しが見えつつあるものの、まだまだ前年を下回る状態が続いています。

そんななか、日本の玄関口である東京から"日本のおもてなし"を発信しようと、1月2日丸の内に新たな国際交流の拠点として「marunouchi cafe SEEK」がオープン。同日に同ビルでオープンした外国人向け総合観光案内所「JNTOツーリスト・インフォメーション・センター」（以下TIC,JNTO）とともに訪日外国人向けのサポート機能を提供するほか、外国人に限らず来街者同士が交流できる場所として、イベントやギャラリーが企画されています。

1. marunouchi cafe SEEK
2. TIC,JNTO

3月11日より「Thank You 折鶴キャンペーン」がスタート

「Thank You 折鶴キャンペーン」は、東日本大震災に際しての世界中からの支援と日本を訪れる観光客に対して感謝を表す観光庁の「Japan, Thank You.」キャンペーンと連携し、TIC,JNTO、「marunouchi cafe SEEK」に立ち寄る外国人観光客に折鶴をプレゼントしようというものです。
観光庁

キャンペーンに先立ち、2月下旬から「marunouchi cafe SEEK」などで千羽鶴制作を呼びかけたところ、約2週間で1000羽以上が集まりました。
「毎日3羽づつ折って持ってきてくださる近隣の就業者の方がいらっしゃったり、会社単位で協力してくださったり。まち全体で感謝の気持ちを表したいという皆さんの意識の高さを感じました」（「marunouchi cafe SEEK」担当リーダー　高柳聖子さん）

現在、ここを訪れた観光客は折鶴を受け取り、代わりにそれぞれの言語でメッセージを記し、ボードに残していきます。

ささやかではあるかもしれませんが、折鶴を通した、暖かいコミュニケーションがたくさん生まれているようですよ！

今後も「marunouchi cafe SEEK」では、エリアの美術館などとも連携し、様々なイベントを開催予定。4月からは丸の内朝大学の講座も始まります。また、ふらっと立ち寄った海外からのお客様も参加できるような企画もぜひやっていきたいとのこと。

3月後半からの桜の季節には、海外からの観光客数の回復も期待されています。
丸の内スタイルのおもてなしがどんな風に育っていくのか、楽しみですね。