日本の豊かな食と食文化をジャパンブランドとして発信しようと、11月から12月にかけて都内や京都の各地でイベントが予定される『食と農林漁業の祭典』。そのキックオフイベントとして、11月3日(土)・4日(日)、丸の内仲通りから有楽町駅周辺会場にかけての一帯で『JAPAN FOOD FESTA 2012』が開催されました。
有楽町イトシア前の有楽町駅駅前スペースに登場したのは「ご当地!絶品うまいもん甲子園エリア」。
若者の夢を応援するとともに、農業分野で活躍する人材を育成し、各地の特産物を都内でPRすることで地域活性化につなげてもらおうと、『JAPAN FOOD FESTA 2012』と連携し企画された目玉コンテンツのひとつです。全国77の農業高校からの応募のなか、優秀賞を受賞した京都府立桂高等学校を含む各地方ブロック代表9校がメニューを提供。
所狭しと並んだキッチンカーのなか、高校生たちが慣れない調理に接客にと大奮闘していました。
ご当地!絶品うまいもん甲子園
開会のセレモニーには、このイベントのプロデューサーで『ノギャルプロジェクト』などでも活躍する藤田志穂氏、週刊『少年ジャンプ』(集英社)連載中で、フジテレビ他で放送中の『トリコ』も登場。会場を盛り上げました。
有楽町側から丸の内仲通りに入ると「日本のお肉・卵エリア」に。日本のお肉・卵・牛乳を使い、高校生、大学生が開発したアイデアあふれるオリジナルメニューが日替わりで提供されました。3日(土)は「caféプレート」「de元気をチャージ!」の2種。500円のワンコインでプレートランチが食べられるとあってどちらも長蛇の列でした。
続いての「日本の食文化エリア」で、味噌、あぶり焼きなどの食欲をそそるよい香りが漂うなか、多くの人の足を留めていたのが「T-1グランプリ」のブース。漬けものグランプリ、ご存じですか?試食でサービスされていた、北海道のニシン漬けが好評のようでした。まだまだ日本各地には知られていないお漬けもの、たくさんあるんですね。
T-1グランプリ
お次は「東北復興エリア」。花巻からはワインなどの名産品のほか、温泉まで登場。風が強く寒かったこの日の冷えた体にはうれしいかぎり、心身ともに暖まる一角となっていました。
また、以前ニュースでもご紹介した、青森県のごぼう茶「Growth」のブースも"これ飲んでみたかった!"と女性陣の人気を集めていました。
【丸の外NEWS by greenz.jp】 年間3,000トンの廃棄ゴボウをほっこり温まる「ごぼう茶」に変えた、青森県の若手起業家「Growth」
全国各地から世界に誇る日本のフードが集合した「地域の六時産業化エリア」に入ると、一段と人が増えてきました。
ここで「丸の内朝大学新潟チーム×新潟市」のブースを発見。丸の内朝大学2011年の地域プロデューサークラスから誕生した新潟維新隊。今年月1回のペースで上野農場に通って作ったという新米などを中心に販売していました。新潟では新米を引き出物などにも使うことから、オリジナルの手ぬぐいとセットにした米ギフトまで商品開発したそうです。
新潟維新隊(facebook)
農林漁業や復興支援をテーマに活動する大学生グループが集まる「農林漁業学園」では、「自分たちで作りました!いかがですか?」と寒さのなか声をはりあげ、野菜や米を販売する大学生たちの姿。元気です!
丸の内二丁目ビル前には「料理マスターズエリア」が登場。料理マスターズは、農林水産省が日本の食の素晴らしさの発信や食文化の普及などのさまざまな取り組みに尽力する料理人を顕彰するため、2010年に始めた制度です。
その料理マスターズであるシェフ自らがキッチンカーで調理、盛りつけ、接客をこなしていました。500円のワンコインとあって、早速完売の文字もちらほら。
料理マスターズサポーター倶楽部
丸の内仲通りがまるごと食べ歩きストリートとなり、たくさんのお国言葉とお国自慢が飛び交った2日間。改めて日本の食と食文化の豊かさを感じることのできる貴重な機会となったのではないでしょうか。
「食と農林漁業の祭典」は、生産者と消費者、日本と世界の絆を深めることで、我が国の農林漁業・食品産業・農山漁村がもつ素晴らしい価値を日本をはじめ世界へ、新しく価値あるジャパンブランドを伝えていきます。
農林水産祭式典 11月23日(金・祝)東京
ファーマーズ&キッズフェスタ・実りのフェスティバル 11月10日(土)〜11日(日)東京 日比谷
アグリビジネス創出フェア 11月14日(水)〜16日(金)東京 ビッグサイト
日本料理文化博覧会 11月5日(月)〜11日(日)京都
祭典シンポジウム 11月17日(土)〜18日(日)東京 秋葉原
農業フロンティア2012 12月1日(土)〜2日(日)東京 ビッグサイト