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【丸の外NEWS by greenz.jp】 オフィスで野菜を共同購入!大地を守る会がグリーンズ編集部で実験していた「オフィスで大地を守る会」、その結果は?

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美味しくて安全な野菜を仕事仲間と分け合うってどうですか?

先日、丸の内朝大学の「タニタとつくる健康の習慣クラス」におじゃました時、参加者の多くが受講の動機としてあげていたのが「不規則な食生活」でした。みなさんも、仕事が忙しくなると家に帰るのも遅くなり、晩ご飯はコンビニ弁当で済ますなんてこともあるのではないでしょうか?しかしやはりそんな食生活じゃいけない!と思いますよね。そんなあなたの強い味方として「丸の内タニタ食堂」や「Daichi & keats」が大丸有にはあってそれはそれで心強いわけですが、本当は家でちゃんと料理を作って味わいたいですよね。そんな方にグッドアイデアがあるんです。

それは「大地で守る会」の共同購入。大地を守る会の共同購入のことは多くの方はご存知だと思いますが、個人で取るとどうしても忙しい時には余らせてしまったりして何かと不便なものです。それを解消すべくオフィスの仲間で共同購入してみるという実験をgreenz.jpのみなさんがしたそうです。果たしてその結果やいかに?この記事を読んで「よさそうだな」と思ったら、部署内の話に乗ってくれそうな人に声をかけてみてはいかがでしょうか?

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オフィスで野菜を共同購入!大地を守る会がグリーンズ編集部で実験していた「オフィスで大地を守る会」、その結果は?

presented by greenz.jp(greenz.jpは、丸の内地球環境新聞をプロデュースしています、じつは。)

こんにちは、greenz.jpアシスタントの木村です。
以前こちらの記事でも紹介しましたが、グリーンズでは1ヶ月、実験的に有機野菜や自然食品の宅配サービス「大地を守る会」をオフィスで共同購入してみました。
大地を守る会

今日は、その結果をご報告します!

「オフィスで大地を守る会」とは?

そもそもこの企画は、若い人にも野菜を食べてほしいという思いからはじまりました。今、「大地を守る会」を利用しているのは30〜40代の主婦の方がメインだそうです。確かに、会社に働きに行っている人は家に宅配が来てもなかなか受け取れないですよね。また一人暮らしの場合は、1度にたくさん食材が届いても使い切れないということも多いようです。

そこで野菜をオフィスに送ってもらい、会社の人と共同購入すれば上記の問題が解決するのでは?と、「オフィスで大地を守る会」を実験することになったのです。

「オフィスで大地を守る会」をやってみた

今回は週に1度、厳選された食材が届く「とくせん定期便」を利用しました。毎回、大きなダンボールが届くとみんなワイワイ集まり、プレゼントの箱を開けるような気分になります。

野菜だけでなく、豆腐や肉、和菓子、調味料なども入っていて、それぞれが持ち帰りたい食材を選ぶのも楽しいです。重い野菜や量が多いものはみんなで分け合いました。こういったことが臨機応変にできるのが、共同購入ならではですね。また、メンバー同士で「食」にまつわるコミュニケーションが自然と増えるという思わぬ副産物もありました。

グリーンズのように、5〜7人で分けると1人分は4種類くらい。利用人数によって量を選ぶこともできます。例えば、1〜2人暮らしにぴったりの「お気軽コース」なら野菜5〜7品目に加えて果物、肉、乳製品など、「おすすめコース(M)」なら、野菜6〜8品目に果物1〜2品目、卵、乳製品、肉、豆腐、おそうざいといった具合です。後日、持ち帰ったもので何をつくったか話すのも楽しみのひとつですね。

「オフィスで大地を守る会」のここが楽しい!

実際にグリーンズ「オフィスで大地を守る会」、宅配野菜の共同購入を実施してみたメリットをまとめると、大きく分けて次の3点。

1.宅配野菜を利用するハードルがグッと下がる

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野菜が自宅の直接届く場合だと、外出が多く受け取れないといったことがあったり、また、せっかく安全でおいしい野菜を購入しているのに、忙しい時期は外食がちになってしまい、野菜を消費することがプレッシャーとなってしまうことも少なくありません。1度は利用をしたことがあるけど、さまざまな理由でやめてしまったという方もいらっしゃると思います。オフィスで宅配野菜を共同購入すれば、受け取ることができないということはなくなり、また、仕事の忙しさに合わせた食材の分量を調整して持って帰ることができ、宅配野菜を利用するハードルがグッと下がります。

2.メンバー間での「食」にまつわるコミュニケーションが増える

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共同購入することで自然とメンバーの食の好みが分かったり、料理法やレシピを共有したりと、「食」にまつわるコミュニケーションが増えました。さらに、食生活が見えてくることで、普段は見過ごしてしまいでなかなか話す機会のない、メンバーの心や体の変化をお互いにそれとなく把握することができるようになりました。また、パートナーや家族のことを話す機会も自然と増え、これは実験前にはあまり予期していなかったメリットでした。

3.「食べる」ことへの解像度が高くなる

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安全でおいしい野菜には、その裏側に必ずその理由やストーリーがあります。しっかりつくられた食材を食べるという行為を通じて、「食の安全」、「自給率」、「TPP」、「有機農業」、「地産地消」、「CSA(Community Supported Agriculture)」など、普段はキーワードとしてしか認識していない言葉に行動がともなうことで、楽しみながら、「食べる」こと自体への解像度や関心を高めることができます。また、ちゃんと育てられた野菜を調理するときは、無駄無く使い切ろうという意識が働き、自然と食材を大切にする意識も高まります。

「オフィスで大地を守る会」の注意点

逆に、注意が必要だと感じたのは次の点です。

1.共同購入だけで日々の食材すべてをまかなうのは難しい

どっさり届く野菜も、複数のメンバーで分けると1人分は意外と少なくなるもの。また、たくさん欲しいタイミングで少ししかもらえなかったり、ときにはその逆のパターンもあるでしょう。やはり、共同購入だけで日々の食材すべてをコンスタントにまかなうのは難しい印象です。ただ、いつもよりスペシャルな野菜が届くわけですから、靴が決まるとその日の服装が決まるなんてことがあるように、ポイントとなる食材を購入する。そんな感覚がちょうど良いのかもしれません。

2.食材の配分と集金のルールづくり

当たり前の話ですが、毎回、必ずしも自分の欲しい食材をゲットできるとは限りません。シェアですから、譲ったり譲られたりが日常。そんな前提が大切です。その上で、毎週届けられる食材を配分するルールを決めておく必要があると思います。また、お金が絡むことですので、そのあたりもルールづくりをしておく必要があります。窮屈なほどガチガチのルールをつくる必要はありませんが、些細なことで職場の同僚と不穏な空気に。そんなことにならないよう、事前に少し話し合っておきましょう。

最後に、届いた食材でこんな料理をつくりました集!

recipe1甘みの強いトマトとモッツァレラチーズを合わせてカプレーゼに。

recipe2しゃきしゃきズッキーニのパスタと大和いものバルサミコ焼き。大和いもは粘り気がとても強く、焼いても良し、すり下ろしてご飯やうどんにかけても良し。

recipe5屋久島のお土産「飛魚ラーメン」に濃厚キャベツを入れれば、忙しい日も乗り切れます。

recipe6届いたニンジンとタマネギは、ししとう、カジキマグロと黒酢炒めに。

今回の実験と同時に実施したアンケートでは、職場が同じ2〜3人の方同士、1週間の予算は1,000円ぐらいで、まずは気軽に小さく始めてみたいと回答された方が多かったようです。今まで、「一人暮らしだから」、「自分で料理をするのは不定期だから」、「受け取りづらいから」と宅配野菜を諦めてしまっていた方に、オススメの購入方法です。今回ご協力いただいた「大地を守る会」では、今回の実験を受けてオフィス向けのサービスを検討し始めるとかしないとか。

少し敷居の高い印象のある宅配野菜サービスを、「共同購入」というアイデアで実現してみませんか?ぜひ、みなさんのご意見も聞かせてください!

(Text:木村絵里、料理:小野裕之)