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「生グリーン電力」のふるさとを訪ねて~その1

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news100708_05.jpg記事提供 : エコッツェリア協会 平本真樹さん

丸の内の新丸ビル(新丸の内ビルディング)で導入されている「生グリーン電力」。新丸ビルで使われている電気は、すべて再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力等によりつくられたエネルギー)でまかなわれています。
今回は、「生グリーン電力」のふるさと、青森県の訪問レポートをお届けします。


「生グリーン電力」とは?

まずは、新丸ビルの正面にある東京駅より、中央線に乗ります。
「おや? 新幹線じゃないの?」
そんな疑問をもったあなたは、ずばりスルドい! でも、中央線でいいんです。
中央線に乗って2つめ、御茶ノ水駅で、各駅停車に乗り換え。そして、飯田橋駅に降り立ちました。

改札口から歩いて3分ほどで、青森県に到着~!!

青森県って、こんなに近かったんですね。2010年の12月には、新青森駅まで開通するので、もっとアクセスがよくなりますね。
んっ? 飯田橋駅? 青森にそんな駅、あったっけ?
そうそう、ここは青森県とはいっても、「青森県」物産振興協会が運営している、「あおもり北彩館東京店」なのです。

あおもり北彩館東京店

東京で、生グリーン電力のふるさとを感じられる場所として、今回は千代田区富士見にある、あおもり北彩館の店長、長谷川一己さんに、お話を伺いに行ってきました。

――ずばり、青森の魅力って何ですか?

リンゴジュース
あおもりの特産リンゴを使ったジュースもお勧め

調味料
味噌、しょうゆなど調味料もバラエティあり。テレビで有名になった「スタミナ源たれ」も

カシス
カシスもつくってますよ

熟成にんにく
黒にんにく「熟成にんにく」も評判です

ウニにホヤ
ウニにホヤ、ご飯があったらここで食事がしたくなる?!

日本酒
日本酒も充実しています

人と気候でしょうか。慣れ親しんだ昔からの友人は、育った環境や食べているものが同じ。そんな仲間に、やすらぎやあたたかみを感じます。そして、四季のメリハリがあり、海や山も近いので、旬の食べ物が季節を教えてくれます。

――お勧めの、青森の食といえば?

父の実家が木造町(現つがる市)で、スイカやメロンをつくっており、夏といえばこの2つですね。また、岩木山のふもとでつくられるトウモロコシ『嶽きみ』や、毛豆という味が濃厚な枝豆も、美味しいですね。深浦など東の方では、岩ガキやサザエなどもいいですよ。

――なるほど、夏だけでも色々ありますね。他の季節も含め、青森の美味しいもの、もっと教えてください!

みなさんご存じ、青森といえば、リンゴ。9月~11月にかけて出てきます。つがるに陸奥、ジョナゴールド、ふじや金星など。そのリンゴをしぼった酸化防止剤を使わないりんごジュース『希望の雫』もいけてます。その他には、ニンニク、ナガイモ、ゴボウが、全国で生産量第1位です。ブドウもつくっていて、スチューベンやキャンベルアーリーなどがお勧めです。このほか、生産量が少なくて、東京や関東まで出回らない美味しいものも、たくさんあるんですよ。
食べ物ではありませんが、青森ヒバも特産品。まな板や箸などの木工品もありますが、エッセンシャルオイルや入浴剤が人気ありますね。森の香りでリラックスできます。

――店頭で野菜や果物が売られていると、にぎわいや季節感が伝わってきて、いいですね。

どうしても加工品が中心になってしまいますが、店内入り口の野菜ケースで少し扱っています。でもそれだけだと代わり映えがしないので、地元の業者さんに来てもらって、店頭販売をしてもらっています。

――どんなお客さまが来られるんですか?

2002年の開店当初は、やはり7割程度が、青森県出身の人や、青森で学んだり働いていた人でした。その後、徐々に店の存在が浸透してきて、現在では東京をはじめとした首都圏の人々が6~7割になっていますね。店員はこちらの人なので、最初は商品知識等を学んでもらう必要がありますが、首都圏の人の味覚や目線で商品を見てくれるので、どれが売れる、など的確な指摘も多いですよ。

――生グリーン電力のふるさとの一つである下北半島を感じられる商品は、どんなものがありますか?

やはり海産物が多いですね。佐井村のウニや大間町のホヤのビン詰めなどが美味しいですよ。風間浦村の昆布や横浜町のホタテもお勧めです。津軽海峡で獲れるサケを使った大畑町の『海峡サーモン』も人気がありますね。むつ市にあるお菓子メーカーでは、青森が水揚げ日本一のイカを使った、太宰治の口癖をモチーフにした『生まれて墨ませんべい』も、評判になっています。

――大丸有エリアには、どんな印象をお持ちですか?

青森に帰るときや、大丸東京店に立ち寄るなど、東京駅近辺はたまに足を運びます。やはり、別世界、異文化ですね。高いビルが多く、おしゃれなビジネスパーソンが歩いている印象です。洗練されている一方で、冷たいイメージもありますね。青森など地方がもっている温かさがないかな

くだけた場、雰囲気が、一部にあるといいですね。やはり人がリラックスしたり気軽に会話できるためにはそのようなシーンが必要なんだと思います。整然としたまちはキレイですが、屋台みたいな場所がまち中にちょっとある、というのもいいのではないでしょうか。

――生グリーン電力や新幹線等で、青森と東京駅周辺はつながっています。関係が強まっている中で、12月には東北新幹線が新青森まで開業します。大丸有エリアで働き、集う人たちに、青森の魅力をぜひ。

自然と食の魅力がたくさん詰まった場所です。そんな青森が、3時間強で東京とつながります。日帰りでも遊びに行ける距離。気軽に青森に足を運んでみてください。
地元の友人からは『ちょっと銀座に飲みに行ってきて、最終で帰ってこようかな』なんて冗談もありましたが、実際にそんなことも可能になるんじゃないでしょうか。

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左: 長谷川一己店長と十三湖のしじみ(特大)、右: 青森に行きたくなったら、奥の観光案内所へどうぞ

笑顔が素敵で、たいへん温かみのある話し方の長谷川店長でした。お客さまにたいへん人気、という、十三湖のしじみと、パチリ。

青森の味覚を東京で感じたくなったら、飯田橋駅から徒歩2分の「あおもり北彩館」へ。店内の奥には「青森県東京観光案内所」もあるので、地図や宿泊・イベント情報などもばっちりです。 平日は、生グリーン電力でつくられた電気のもとではたらいて、週末はふらっと、生グリーン電力のふるさと、青森に、なんていう暮らしも、いいですね。
機会がありましたら、ぜひ現地取材をして、「その2」をやりたいと思います。

あおもり北彩館東京店

所在地: 千代田区富士見2-3-11 青森県会館1F
営業時間: 9:00~19:00
青森県物産振興協会

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