エコッツェリアのツイッターアカウント@ecozzeria の中の人の言葉に、丸の内地球環境新聞スタッフ一同(大豆派)の間にどよめきが起こりました。 節分の豆まきにも、地方や家族によって特色がある!? そこで、丸の内地球環境新聞はツイッターを使って全国のみなさんに節分と豆まきについての情報を募集し、調査してみました。
調査によると、節分の豆まきに落花生を用いる人は北海道、東北、信越、九州に多いことがわかりました。なかでも北海道、東北、信越では8割以上の人が落花生をまき、節分前の店頭には大豆とともに落花生が並ぶのが恒例だそうです。
財団法人全国落花生協会によると、特に北海道では落花生の国内生産が拡大した昭和30~40年代に大豆から落花生への切り替えがあったといわれているとのこと。
落花生である理由は、「拾ってすぐ食べられるので、楽なんですよ~。豆が汚れないし(@ecozzeria さん:北海道出身)」だそう。確かに、合理的です。雪の多い地域で使う割合が高いのは、雪の中での拾いやすさも関係していそうです。
一方で「私の地元は大豆です!(@whynotnotice さん:秋田出身)」、「我が家では豆だけじゃなくてアメやチョコレートもまきます(@miyukinagano さん:福岡出身)」という声も。地域内でも家庭によって様々なようですね。
ここで、豆まきについての豆知識を学んでおきましょう。
日本では古来、米や豆には霊力が宿るとされており、神社仏閣ではこれらをまいて邪気をはらう "豆打ち" の儀式が行われていました。この儀式が、奈良時代に伝わった中国の儀式 "追儺(ついな)" と結びついて、今のかたちになったといわれています。追儺は、節分の日の夜に行われる悪疫邪気祓いの儀式です。
また、京都の鞍馬山には、鬼に苦しめられていた人々の前に毘沙門天が現れ、三石三斗の豆を鬼の目をめがけて投げよと告げた。鬼の "魔の目=魔目(まめ)" をめがけて豆を投げたところ "魔滅(まめ)" につながったという話が伝わっています。
最近では、その年の恵方に向かって巻き寿司を丸かぶりする大阪の風習 "恵方巻き" も一般化しつつあります。ツイッターでは、こんな楽しげな節分の様子の投稿も!
「ギネスに挑戦して、長さ1mくらいの恵方巻きを子どもたちとつくって食べました。
豆もまきましたが、恵方巻きのほうがインパクト強かったです(笑)。」(@suzukinao さん:東京出身)
冬から春への節目であり、旧暦での正月にあたる「立春」。その前日の節分は、旧暦の大晦日でもあります。節分の地方色を知れば、新しい季節をもっと楽しく気持ちよく迎えられるようになるかもしれませんね。