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「人生100年時代」の到来が現実味を増していく今後、いわゆる「健康寿命」を延ばし、高齢化に伴って上昇する「認知症をはじめとする疾病リスク」とどのように向き合っていくか真剣に考えることは、超長寿社会に生きる私たちに強く求められています。
そうした背景の下、東京大学生産技術研究所の松永行子准教授(医用バイオ工学)と川添善行准教授(建築設計学)が、ヘルスケア科学とまちづくりの異分野融合を目的に「健康デザイン研究会」を立ち上げました。この研究会は、健康に関する知見をいち早く社会に実装するための「ヘルスケア×まちづくり」の議論の場を提供し、加速するための取組みです。
その記念すべき第1回目の企画である、『「食」を通じた毛細血管の健康デザイン』(5月20日~6月2日)の開催に合わせ、3×3 Lab Futureにてコラボレーションセミナーが開催されました。
人間の体内の血管の95%以上は毛細血管といわれ、近年では、毛細血管の劣化が体の不調や病気の原因、そして美容にも大きく関わっていることが明らかになってきています。それを受け、本イベントでは、血管研究の専門家と森林浴研究の専門家による講演、さらに、毛細血管の健康デザインについて様々な角度からパネルディスカッションを展開。
開始前には、会場内のブースにおいて、あっと株式会社が開発した「毛細血管スコープ」による毛細血管観察の体験イベントが実施されました。このスコープは、無採血で体内を流れる血液のリアルタイム観察を可能にしたもの。毛細血管像の形状や組織液の汚れの状態を観察することで、 健康状態の一つの目安として利用できる以外に、予防意識の向上を目的とした観察により、 生活習慣指導・栄養指導・運動指導などの保健指導に役立つといいます。会場内に設置された体験ブース前には、観察を希望する参加者たちによる長蛇の列ができていました。
開会に先立って登場した、東京大学生産技術研究所長の岸利治教授よる「生研は今年で設立70周年。これまで新規分野の開拓に挑み続けてきており、この健康デザイン研究会もその一環。ぜひ健康なまちづくりに貢献していきたい」という挨拶の後、代表幹事を務める同研究所の松永行子准教授、川添善行准教授による趣旨説明が行なわれました。
「発起人である私と川添先生は、『超高齢化社会』が日本の大きな課題であるとの認識を共有していて、両名の専門分野であるヘルスケアとまちづくりを融合した活動を展開していくことで、超高齢化社会の解決に貢献したいと考えました。私の専門はヘルスケアです。まず疾病の発症について説明すると、疾病は、遺伝的要因によるもの、外部の環境要因によるもの、生活習慣の3つの要因で発生します。外部環境要因と生活習慣要因については、私たち自身で解決できます。本研究会では、予防医学の考えに基づいて、暮らし方や働き方、生き方を提案していければと思っています」(松永准教授)
「人間は、1日の90%以上の時間を『室内』で過ごしています。室内とは、建物や電車、自動車などが含まれ、人間は大半の時間をこうした人工空間で過ごしていることになります。私は、人工環境が人間に与える影響は極めて大きいという仮説を持っておりまして、建物空間や、もう少し広く言えば、『街』そのものが人間の健康に大きな影響を与えうると考えています。建築分野と医学分野を横断する取り組みを進めていくことで、より体に良いまちづくりが実現できるはずですから、この研究会によって、その点を検証できればと願っています」(川添准教授)
続いて、この日のゲストスピーカーの一人である大阪大学微生物病研究所の高倉伸幸氏が登壇しました。
近年、巷間で話題になっている言葉のひとつに、『ゴースト血管』があります。これは高倉教授が編み出した言葉で、血流が途絶えて消えた毛細血管を、人が住まなくなくなった街『ゴーストタウン』になぞらえたもの。講演は、ゴースト血管の発見と命名に至る経緯の説明から始まりました。
「私はもともと血液・腫瘍内科の臨床医としてがんの治療に当たっていたのですが、がん組織を抱えた細胞には、酸素や栄養だけでなく抗がん剤の成分も届きにくくなることを、かねてから不思議に思っていました。それがなぜ起こるのか、どうすれば改善できるのかを研究していく中で、正常な組織でも、血行不良の状態が長く続いた場合には血液が流れなくなって、やがて毛細血管が消失してしまうことがわかったのです。以前までは、がん細胞も正常な細胞と同じように、血液によって酸素や栄養が供給され、それをもとにがん細胞が増殖すると考えられていたのですが、調べてみたところ、実際には血液がほとんど流れていなかったのです。にもかかわらず、がん細胞が増殖できるのは、低酸素でもエネルギーをつくり出せる異質な細胞であることが理由ですが、正常な細胞に関しては、血液が流れなくなれば酸素や栄養を取り込めなくなるため、死に至ってしまうのです」
このときに血液が流れなくなる血管が、髪の毛の10〜20分の1ほどの直径の、肉眼で見ることができない細い毛細血管。高倉教授の説明によれば、毛細血管は細胞間にわずかな隙間があり、血管の内側の壁と毛細血管内を流れる赤血球が擦れ合うことで血液が押し出され、周囲の細胞に酸素や栄養を届けていると言います。
もっとも、甘いお菓子を食べ過ぎたり運動が不足したりするなど生活習慣の乱れや加齢によって血管の細胞がダメージを受けると、細胞の隙間から酸素や栄養を押し出すことができなくなります。細胞はしだいに弱っていき、最終的に毛細血管がなくなってしまうそうです。 「このように血液が流れなくなり、毛細血管が消えてしまう状態を『ゴースト血管』と名づけました」と高倉教授。
『血管の病気』と聞くと、多くの人は、動脈や静脈など太い血管の病気を思い浮かべますが、動脈や静脈などの大きな血管に問題が生じる前に、毛細血管が最初にダメージを受けます。人間の体内には、この毛細血管のネットワークが張り巡らされており、体内のあらゆる臓器や細胞は毛細血管を通じて栄養と酸素を受け取り、老廃物を渡して機能を全うしています。
「毛細血管は、齢を重ねるにつれて減少していきます。20代と比べると、70代では、例えば表皮の末端まで届いている毛細血管が40%も減ってしまうのです。毛細血管が減ると、血液が体の隅々まで行き渡らなくなるため細胞の老化・劣化が進みますが、以前までは、この細胞の劣化が肌のシミやたるみなど肌に関する老化の原因として注目されていました。ところが2010年頃から、加齢疾患のほとんどに、毛細血管の血流不足が関係していることがわかってきたのです」
毛細結果の劣化や減少による加齢疾患として、高倉教授は「高血圧」「肝機能障害」「腎障害」「骨粗鬆症」「認知症」「黄斑変性症」などを例に挙げます。では、正常な毛細血管と劣化した毛細血管は、具体的にどう異なるのでしょうか。高倉教授は、写真とともに解説します。
「正常組織の毛細血管は、きれいに縦型に並んでいて、ループ状になっています。毛細血管は、内皮細胞とそれを補強する壁細胞で構成され、壁細胞からは『アンジオポエチン-1』という物質が分泌されています。これが、内皮細胞にある『Tie2(タイツー)』という物質を活性化させると、内皮細胞同士が密着し、最終的に、内皮細胞と壁細胞も接着して、血液をスムーズに流します。ところが、加齢や過剰な活性酸素などによって壁細胞が傷ついて『アンジオポエチン-1』の分泌が減少すると、『Tie2』を活性化できなくなります。すると、壁細胞がはがれやすくなり、毛細血管が血管の形状を保てなくなって内皮細胞との間に隙間ができます。そこから血液が漏れ出して、血流が途絶えてしまうのです」
特殊な測定機器で高齢者の毛細血管を観察すると、毛細血管が途中で消えていたり、団子状に固まったりしているのがよく見られると言います。高倉教授によれば、これは毛細血管の構造が崩れて、血液が漏れているために起こるそうです。 前述したように、がん組織を抱えた細胞は血液が流れにくくなっています。もし毛細血管の機能を改善したり強化したりすれば、がん組織を抱えた細胞に再び血液が流れやすくなります。
「そうすることによって、抗がん剤が適切に患部に届くようになります。そのため、抗がん剤の分量を減らすことができますから、がん患者さんの副作用も抑えることが可能になるはずです。それを目標に、毛細血管の研究を進めています」
では、毛細血管の機能を改善したり強化したりするには、何が必要なのでしょうか。高倉教授は、次のように説明し、講演を締めくくりました。
「毛細血管の異常を抑制して改善にするひとつの方法は、適度な運動です。他には、食べ物でも改善することが可能です。前述した『Tie2』を活性化する物質が多く含まれている食品を摂取することが大切で、具体的には、シナモンやルイボスティーそしてコショウの一種のヒハツが挙げられます。以前、テレビ番組で『毛細血管を改善する食品はシナモンです』とコメントしたら、翌日、全国のスーパーからシナモンが消えました(笑)」
続いて登壇したのは、日本医科大学付属病院・医師の李卿氏です。李先生の専門は森林医学、リハビリテーション医学で、「森林浴」の効能について科学的な証明を試みるなどユニークな取り組みで知られており、2018年に出版した著書『Forest Bathing / Shinrin-Yoku』は世界各国で翻訳され、大きな話題を集めました。
李先生は1988年に中国から来日。鹿児島大学大学院医学研究科を修了して、医学博士の学位を取得しました。在学中に訪れた屋久島の豊かな自然に魅了され、森林浴に興味を持ったことが森林医学の研究に取り組むきっかけになったと言います。講演の冒頭、李先生はジョークで会場を沸かせました。
「昨年、森林浴の効能について記した英文著書がイギリスで出版され、現在までに25の言語に翻訳され、30カ国以上で出版されています。アメリカやイギリスではベストセラーになったのですが、著者である私自身、なぜ欧米で森林浴が注目されているのか、いまだによくわかっていません。私が教えてほしいくらいです。『カラオケ』という単語が日本語のまま世界中で意味が通じるのと同じように、近い将来、もしかすると『シンリンヨク』という言葉も同じ使われ方をするようになるかもしれませんね(笑)」
ここから話は本題に。自然の中に身を置くと、どういうわけか心身ともにリラックスできますが、李先生はその科学的な証明を試みています。では、森林浴はなぜ身体に良いのでしょうか。李先生は、以下の6つのポイントを挙げました。
①静かな雰囲気 ②美しい景観 ③穏やかな気候 ④清浄な空気 ⑤特有な香り ⑥マイナスイオン
「森林浴には、ストレスホルモンを減少させる効果があり、それが免疫力を向上させて、ガンをはじめとするさまざまな病気を予防します。その要因がこれら6つのポイントで、例えば、景色の良さは『視覚』、森林が醸し出す香りは『嗅覚』、川のせせらぎや鳥のさえずり、葉のそよぎは『聴覚』、美味しい空気やきれいな水は『味覚』など、森林浴は人間の五感に働きかけることで、癒し効果をもたらします」
現代はストレス社会と言われます。厚生労働省の調査によれば、調査が始まった1980年代に比べ、全国の労働者が抱えるストレスは大幅に増加しています。ストレスは免役を抑制するなど人間の体に悪影響を及ぼし万病の要因となりますが、森林浴はそのストレスを軽減する働きがあるとされ、その効果を検証するため、李先生はかねてから検証実験を重ねてきました。
「10年ほど前、東京都内の大手企業に勤務する中年の『お疲れサラリーマン』24名、さらに、東京都内の大学病院に勤務する女性看護士13名を対象とした2泊3日の森林浴実験を実施しました。対象者は長野県飯山市や上松町、信濃町の森林に2泊3日のスケジュールで滞在し、それぞれ3ヶ所の森林遊歩道を散策し、その前後に免疫学指標などを測定しました。測定項目は、NK (ナチュラル・キラー)活性、NK細胞数、リンパ球内の抗がんタンパク質濃度、血中コルチゾール及び各種インターロイキンの濃度、尿中アドレナリンとノルアドレナリン(ストレスホルモン)の濃度、体動計による睡眠状況の計測と万歩計による運動量の計測など、多岐にわたります」 検証実験の結果は驚くべきものだったと言います。
「男女を問わず、森林浴が『ヒトNK細胞』の数、そしてNK細胞内の抗がんタンパク質を増加させることによって、ヒトNK活性を上昇させることが判明したのです。疲労した状態における森林浴の効果を調べたのは世界で初めてのことで、また3種類の抗がんタンパク質を同時に調べる試みも、世界初めてのことでした」 対照実験として、次に李先生が都市部での旅行でも検証を試みたところ、森林浴のような癒し効果が得られなかったケースもあったそうです。
その後も、李先生は検証をさらに深めていったと言います。 「癒し効果が一時的なものなのか、それとも持続性があるものかどうか気になりますよね。そこで、実際に測定してみました。その結果、森林浴によるNK活性などの上昇効果は、1ヶ月ほど持続することがわかりました。2泊3日というまとまった期間ではなく、日帰り森林浴実験も実施してみたところ、効果は 1週間くらい持続することがわかりました。 森林からの放出物や森林浴によるリラックス効果がこの活性化に寄与したと考えられます。このように、森林浴はNK活性を上昇させ、健康増進とがんの予防効果に寄与することが期待されます」
また、森林浴は血圧の低下やうつ病の予防にも効果があることがわかったと李先生は説明。最後に、李先生はユーモアで講演を締めくくりました。
「私の夢は、森林浴を病気の治療法のひとつとして確立させること。もし保険の適用が認められれば、皆さんは極めてリーズナブルな金額で森林浴を楽しむことができるようになります(笑)。現在、『森林セラピーソサエティ』というNPO法人が認定した森林セラピー基地が日本には63か所あります。近場で言えば、東京都の奥多摩町もそのひとつ。皆さんもぜひ訪れてみてください」
本イベントのラストを飾ったのは、2名のゲストスピーカー、そして『毛細血管スコープ』を開発・販売しているあっと株式会社代表取締役の武野團氏によるパネルディスカッションです。テーマは「血管健康デザイン:血管力を挙げる食べ方・働き方」で、モデレーターを務めた松永准教授と川添准教授の質問に応えながら、それぞれ意見を交わしました。
松永: 以前、高倉先生が出演されていたテレビ番組で、京都銘菓の『八ツ橋』を扱う店舗や工場の従業員は血管年齢が若いと紹介されていたのを見た記憶があります。いったいなぜなのでしょうか。
高倉: 『健康カプセル 元気の時間』という番組ですね。この話には面白いオチがありまして、『八ツ橋』には『Tie2』を活性化する物質を含むシナモンが使われているため、従業員たちは毎日のように『八ツ橋』を食べているからこそ血管年齢が若いのだろうと思って聞いたところ、毎日食べている人はいなかったのです(笑)。恐らくですね、シナモンは良い香りがするので、そういう良い香りが漂う空間で仕事をすることによってリラックス効果などが高まった結果、血管に良い影響を与えているのではないかと思います。その意味で、李先生が説明されていた、森林浴に癒し効果があるという話に似ていますよね。だから「仕事をする環境」も、血管年齢にとって重要なのではないかと思っています。
李: なるほど。森林浴の効果のひとつに、自律神経のバランスの改善があります。それにより交感神経の活性が低下するのでリラックスできるようになります。恐らく毛細血管にも良い影響を及ぼすと思いますね。経験上、自律神経のバランスが崩れると血圧が高くなります。たぶん環境の良し悪しが、毛細血管に影響を与えて血圧を変動させるのでしょう。これはぜひ検証したいですね。高倉先生、ぜひ共同研究を(笑)。
松永: 武野さんは『毛細血管スコープ』を使って、数万人の毛細血管を観察してきたと聞いております。その経験から、正常な血管と異常な血管はどう違うのでしょうか。
武野: 高倉先生も少し説明されていましたが、毛細血管の研究史は古く、昭和の初期ごろから研究が積み上げられてきています。その蓄積によると、健康な毛細血管は、太くもなく細くもなく均一で、ヘアピン状を形成していると言います。劣化した毛細血管は、ねじれたり太くなったりしたもので、その変化が未病や疾病と関わりがあるのではないかとされています。
川添: 李先生は長野県の森林だけでなく、都市公園でも様々な実験をされていますよね。東京都内の公園で言えば、どこの公園が最も癒し効果が高いのですか。
李: 毎週、学生を連れて都市公園めぐりの実習を行なっています。今日は時間が限られていたためお話しできませんでしたが、2時間ほどの公園散策でも多少の効果があることがわかっています。都内にある20以上の緑豊かな公園で調査したところ、最も癒し効果が高かったのは新宿御苑で、次が目黒の自然教育園でした。とはいえ、結果に大差はありません。敢えて順位をつけるなら、新宿御苑が最も効果が高かったという結果になります。
川添: 高倉先生と李先生の研究の接点という部分でいうと、先程も少しお話がありましたが、環境など外的な要因が毛細血管に与える影響について、どのようにお考えでしょうか。
高倉: 外的な要因と言ってよいかどうかわかりませんが、適度な運動は効果がありますね。私の専門はがん治療ですが、抗がん剤治療と運動を組み合わせると、抗がん剤の効果が高まるということが動物実験によって明らかになっています。恐らく、運動が毛細血管の状態を改善するのだと思います。その意味でいうと、「散策」も運動になりますから、森林のウォーキングには効果が期待できそうです。
川添: 『八ツ橋』の話を聞いていて思ったのですが、シナモンにしろルイボスティーにしろ、ああいうものは毎日摂取しないと効果が出ないのでしょうか。それとも、間を置いても効果は持続するものでしょうか。
高倉: 李先生が森林浴効果の持続性についてお話されていましたが、効果はしばらく持続します。ウォーキングなら、週に2~3日程度で十分ですし、毎日ルイボスティーを飲んでいる人が、たまたま1日飲まない日があったからといって、急に毛細血管の状態が悪くなることはありません。
松永: 武野さんにお聞きしたいのですが、そもそもなぜ毛細血管に着目されたのでしょうか。
武野: 弊社が提供している「毛細血管スコープ」の基となる装置は、実は私の父が開発したものです。きっかけは、父自身、そして母が夫婦そろってガンを患ったからです。そのとき、温熱療法やらサプリやらいろいろと試したそうなのですが、それらが本当に効果があるかどうか自分たちでは確かめようがないですよね。また、定期的に人間ドックを受診していれば異変に気付いたかもしれませんが、そんなお金も時間もなかった。そこで、「自分の体の状態を知りたい」という思いから、前身となる装置を開発したのです。私は、それを発展させただけです。母も、同世代の人と比較して同じような生活を送っていたのにガンを患いました。それで「どうして私はガンになったのだろう」と首を捻っていました。もし早めに自分の体の状態を知っていれば、その後の改善の取り組みによって、ガンを防げたかもしれません。 私からも質問させていただきたいのですが、李先生、森林中の気体の構成比は測定しておられますか? どの気体が多いのでしょうか?
李: 都市部に比べ酸素は多いのですが、その要素だけが癒し効果をもたらしているわけではありません。そもそも森林は汚染物質が少なく、香りも良いですし、マイナスイオンも豊富です。そういった複合的な要因が癒し効果をもたらしています。
松永・川添: 時間の関係上、今回の研究会はここで終了とさせていただきたいと思います。両先生、武野様、そしてご来場の皆様、本日はどうもありがとうございました。