昨年度、一昨年度、非常に多くの方にお越しいただいた「ふくしまフードラボ」。
東日本大震災から13年と半年を迎える福島県は、記憶や教訓の風化や、未だ根強い風評の課題に向きあいながら、復興に向けて前に進み続けています。
今年度は県内のなかでも『浜通り』にスポットライトを当てて、地元の酒蔵や生産者・シェフなどをゲストにお招きし、
第1回は「記憶の風化防止に向けて」をテーマに、未来を担う若年層に向けて福島の"今"と"これから"を感じていただきます。
第2回は「新たな福島に向けて」をテーマに、今を背負うビジネスパーソンに向けて福島県が誇る豊かな食や酒に触れながらフードビジネス展開を考え、福島の新たな可能性を探っていただきます。
ふくしまフードラボで、福島の食の未来を、心もお腹も満たしながら共に考えましょう!
ふくしまフードラボ2024チラシ(PDF)
Day1登壇者
後藤 彩 氏
MYSH合同会社 南相馬支社長
熊本県出身。お茶の水女子大学卒業後、外資系製薬営業を経て「地域に入り込み、まちを元気にする人や事業を生み出す」仲間になりたいとMYSH合同会社へ転職し、南相馬市へ移住。
社員2名での事業立ち上げから、現在9名の現地メンバーでの移住相談窓口運営、発信、イベント・プログラム実行まで、様々な事業推進を経験。
渡邊 春香 氏
オーガニックファームみさき未来/
ブルーベリーパークぴぽぱ
南相馬市出身。大学卒業後、東京で就職しエステティシャンとして店長を経験。その後、長崎・愛媛に移り住んだが、Uターンして実家の農業法人に就職。津波と原発事故で放置されたふるさとで畑の瓦礫拾いから営農をスタート。2022年に夢へのリベンジで観光農園を夫と共に開園した。
大川 勝正 氏
大川魚店 代表取締役社長
創業114年、古くから地元に愛される魚屋として、鮮魚以外にも加工品、贈答品等を手掛け、地域漁業界のリーダー的存在。趣味サーフィン。
近年では、いわき市の市魚として制定されているメヒカリについて、漁獲高が減り、魚体も小さくなっていること等から、新たにいわき市の代表魚種を考案、選定する有識者会議の座長を務め、年間40万匹の稚魚の放流を行い、通年で安定して漁獲高があり品質の良い「ヒラメ」を代表魚種としていく方針をいわき市とともに推進している。
長谷川 真美 氏
いわきと創作らぁ麺 やま鳶(とんび) 女将
福島県あったかふくしま観光交流大使
いわき市出身。2017年に夫婦でラーメン店「やま鳶」を開業。「ラーメンWalker福島2019」で新店部門1位、「福島県民ラーメン総選挙2019」で浜通り1位、「ラーメンWalker福島2020」では福島県総合1位獲得。ご当地感のある一杯を提供していくというブランドコンセプトのもと、福島県産食材をふんだんに使ったラーメンが人気。
行政や各種学校等とも連携した食育やこども食堂、出張料理教室のほか、大使として福島のPRを積極的に行っている。
※そのほか、福島大学・法政大学の学生3名による事業結果報告プレゼンを予定
Day2登壇者
中村 正明 氏
6次産業化プロデューサー
関東学園大学 教授
東京農業大学 客員研究員
大丸有「食」「農」連携推進コーディネーター
大学で教鞭をとる傍ら、産・官・学・民の連携や協働をコーディネートし、都市とのつながりをいかした6次産業化・農商工連携による商品開発やグリーンツーリズム等の支援や、ソーシャルビジネスのプロデュースを手掛けている。
松本 智 氏
ビストロあん庵 オーナーシェフ
敷居が高いと思われがちなフランス料理を「気軽に味わってほしい」との想いから、2020年に「ビストロあん庵」をオープン。福島県産の食材を使った、見た目も華やかな多彩なオリジナル料理とワインでおもてなしをしている。自家製デザートも定評があり、客足の絶えない人気店になっている。
福島県や高校とも連携し、高校生が考案する福島県産品を使ったオリジナルメニューを実現化し、レストランでの提供も行っている。
高野 智博 氏
炭火串焼 クウカイ 及び いわき養鶏 オーナー
福島県富岡町出身。東日本大震災後、震災で亡くなった母の出身地であるいわき市で、焼き鳥屋「クウカイ」を創業。予約の取れない人気焼き鳥店。
2016年、いわき市久之浜町末続地区に「いわき養鶏」を立ち上げる。自社養鶏場で育てるこだわりの鶏「潮見鶏」やその卵をはじめ、いわきの地で愛されるものを作り出したいとの思いを胸に、食材も店づくりも丁寧に向き合う職人肌。
石橋 正裕 氏
相馬双葉漁業協同組合
原釜地区 青壮年部 顧問/ふぐ延縄創業委員会 委員長
漁師は相馬の文化、子供の頃から漁師の父の後ろ姿に憧れ家業を継ぎ、5代目となる。
震災をきっかけに、資源管理、後世への引き継ぎなどの意思改革ができ、小さなヒラメは獲らない、魚種別に漁獲管理を徹底しながら、操業している中で、国の基準の倍厳しい検査で安心安全な魚だけを出荷するなど努力を重ね、美味しい魚を届けたい一心で漁師を続けている。
近年相馬沖で漁獲量が大幅に増加しており、新たな冬の味覚として注目されている天然トラフグ「福とら」のブランディング発案者・名付け親。相馬の名産として、PR・プロデュース活動に力を注いでいる。
佐藤 太亮 氏
haccoba -Craft Sake Brewery- 代表
楽天やWantedlyを経てhaccobaを設立。かつて東北でつくられていた自家醸造酒のレシピを受け継ぎ、日本酒にクラフトビールの製法をかけ合わせたお酒をメインで展開。
酒づくりの修行先は、世界一美味しいと思っている新潟の酒蔵「阿部酒造」。
福島浜通りで酒蔵を営みはじめたら、気候変動の課題がいつしか自分ごととなり、電力事業も始めている。
クラフトサケブリュワリー協会副会長。
ファシリテーター
田口 真司
エコッツェリア協会 コミュニティ研究所長
1972年岐阜市生まれ。1996年横浜国立大学工学部電子工学科卒業。
2010年3月にワールドカフェによる対話会を開始。企業で働く人や学生、NPO、主婦などあらゆる属性の人たちを集め、毎月テーマを変えたイベントを主催。2011年12月「企業間フューチャーセンター有限責任事業組合(LLP)」を設立。未来の社会について対話し、新たな価値創造に向けた活動を実施。2013年2月から現職。丸の内をオープンイノベーションの街にすべく、3×3Lab Futureの運営業務を通じ、社会的ビジネス創出に向け活動中。
主催
福島県、エコッツェリア協会