1月16日、環境省が主催する「みどり香るまちづくり企画コンテスト」の23年度の表彰式が行われ、ひまわりプロジェクト実行委員会、東日本環境支援部―ひまわりプロジェクト東大支部―、エコッツェリア協会、株式会社日比谷花壇、西松建設株式会社が共同で提案した企画「美田園花の広場~ひまわりに笑顔をのせて届けよう~」が震災復興特別賞を受賞しました。
みどり香るまちづくり企画コンテスト
この「みどり香るまちづくり」企画コンテストは、まちづくりに「かおり」の要素を取り入れて良好なかおり環境を創出しようとする地域の取組を支援することを目的とするもので、公益社団法人におい・かおり環境協会、社団法人日本アロマ環境協会、社団法人日本植木協会が共催し、本年度で第6回目を迎えました。
優秀な企画にはその企画に応じたかおりの樹木などが副賞として提供され、受賞を機に、地域の人々の結びつきが増し、地域活性化につながった企画も多いとのことです。
最優秀賞に当たる環境大臣賞に今年選ばれたのは大垣市環境市民会議とユニー株式会社アクアウォーク大垣が企画した「クスの木の下で『噴井の里 香りそよぐ』~市民とお店のコラボレーション~」。これは駅前に立地するショッピングモール内の「レジ袋の森」公園を再整備する計画で、人が多く集まるところに民間の手による「かおり」の公園が整備され維持管理される点が評価されました。
本年度新たに設けられた、震災復興特別賞を受賞した「美田園花の広場~ひまわりに笑顔をのせて届けよう~」は丸の内朝大学をきっかけに、株式会社日比谷花壇、西松建設株式会社、ひまわりプロジェクト東大支部など震災復興を目的として共同で行ってきた「ひまわりプロジェクト」で生まれた「美田園花の広場」に、ラベンダーや菜の花などひまわり以外の香りの草花を植えて四季を通じて市民が集まれる広場をつくろうという企画です。
受賞に際しては、被災地以外の人が育てた苗を被災地に植えるというひまわりプロジェクトの「苗のリレー」というアイデアと、かおりの草木によるいやし効果により、被災者のいやしに役立つのではないかという点が評価されました。
実際に被災地に赴いて活動するひまわりプロジェクト東大支部代表の鄭方婷(チェン・ファンティン)さんと副代表の陳曦(チン・キ)さん、事務局主任を務める東京大学職員の池田恭子さんにお話を聞きました。
ひまわりプロジェクト東大支部
「昨年はひまわりを2000本以上植えて、10月に種を取りましたが、敷地が広いので意外と少ないなという印象でした。それで今年は他の苗木をさらに2000本余り植えるという計画です。管理する住民の方に負担をかけてもいけないのでちょうどいいくらいだと思います。
今年も5月19、20日にひまわりを植えます。ひまわりは育てやすいし世界共通で明るいイメージがあるので、住民の方を明るい気持ちに出来れば」
とのこと。「地震でナーバスになりながらも、日本に恩返ししたいという想いから留学生を集めてはじめた」というこの活動、「学位論文も締め切りも迫っていて大変」と言いながら鄭さんも陳さんも笑顔で答えてくれました。
さらに活動に広がりが見えそうなひまわりプロジェクト、丸の内地球環境新聞では今後も活動を追いかけます!