大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの企業のCSR担当者が集まり、「未来」を想像し、次の時代のCSRを実践する体感的ワークショップ・シリーズ「CSRイノベーションWG」が今年も始まりました!
「CSRイノベーションWG」は、エコッツェリア会員企業各社のCSR担当者が集い、各社の情報交換のコミュニティをつくるだけでなく、これからの社会に必要なCSR活動、CSRレポートのあり方を考え、つくることや、各参加企業のCSRが共有され、大丸有エリアを舞台にしたCSRアクションが生まれる場となっていくことを目指しています。
今回は、6月18日(月)に行われた第1回「CSRイノベーションのBIG VISIONを共有しよう!」をレポートいたします!
まず、本年度よりファシリテーターを務める櫻井亮氏(NTTデータ経営研究所)・田口真司氏(NECマグナスコミュニケーションズ)の両氏から、ワーキンググループの概要と今年のテーマについて共有されました。今年度は大きく5つのフェーズに分けて進行します。
対話を通して、このワーキングで目指す方向性を明確にする
実際に行なっている活動を、各社にできそうなことをつなぎ、具体的な活動のアイデアを出す
実際に実行を通して、プロトタイピングを行う
昨年同様の「エコのまど」パネルの制作を行う
1年間のワーキングを振り返り、うまく行ったこと、難しかったこと、できなかったことなどを共有する
その後、参加者同士が二人一組になり、相手の情報を「取材」して全員に対して紹介(他己紹介)を行うという「他己紹介セッション」を行いましたが、参加者同士のつながりがどんどんできていって、場が温まっていく様子がこちらにも伝わって来ました。
興味深い「他己紹介」がたくさん聞けました!
さて、今回のワーキングの本題、CSRイノベーションのBIG VISIONを出すワークです。このグループワークのファシリテーターは田島瑞希氏(NTTデータ経営研究所)が努め、ブレーキングバリアー(境界線を壊す)」という手法で行われました。
この手法は、それぞれの中にある定義(常識)を一度否定し、否定したことを実現しようとすることを通して、常識にとらわれない考え方をする手法とのこと。普段の仕事でも使えそうな枠組みです。
まずは、ファシリテーターから、「CSR という言葉を聞いて何を思いつきますか?」という質問が参加者に向けて投げかけられました。
その一部を抜粋すると...
などの意見が挙がりました。CSRは、結局のところよくわからない、という意見や、必要な考え方ではあるけれど、実行する当事者からするとなんだか大変、というイメージを持たれているようですね。それらは私個人としても感じるところでもありますが、だいたい「常識」である、と言っていいのではないでしょうか。
その後、CSRの「常識」を否定し、否定したCSRを実現するCSRのあり方を考え、シートに記入するワークを行いました。「常識」を否定し、さらに否定したCSRのあり方を考えるということで、言ってみれば「さかさまCSR」を考えるという若干難しいテーマですが、お互いに助けあいながら常識の枠を外そうと奮闘する様子が印象的でした。
ここで本来なら、みなさんのBIG VISIONを共有する予定だったのですが、残念ながら時間切れとなり、共有することが出来ませんでした。しかし、CSRについて、常識とは何か?「さかさまCSR」があるとしたらどんなものか?といったことについてじっくり考え、グループ内で共有するという、有意義な時間を過ごせたことが、みなさんの表情から読み取れました。
最後に、主催者代表としてエコッツェリア協会の平本真樹氏より、
ワークショップはやってみて初めて実感できる。今日の手法なども、持ち帰ってもらい、社内で試してみてください。このワーキングは新しいCSRを考えてアクションに繋げるのを最終目標としていますが、いきなりはハードルが高い。各企業で、柔軟な意識を持って場づくりができる人が増えていき、アクションに繋がるのが理想だと思っています。
というまとめのコメントがなされました。
今年度で5年目となるこのCSRイノベーションWGですが、月に1回の頻度で行われるワーキングを通して、各社の情報交換のコミュニティになって、これからの社会に必要なCSR活動、CSRレポートのあり方を考え、つくることや、各参加企業のCSRが共有され、大丸有エリアを舞台にしたCSRアクションが生まれる場となって行きそうです。
丸の内地球環境新聞では、今後のワーキングの様子も追っていきます!