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木いちご、ブラックベリー、ストロベリー!香り、アート、食で遊ぶ『ベリーのヒミツ。』 −食育丸の内・Eat Academyをmikuni MARUNOUCHIで開催

eatacademy_1.JPG『mikuni MARUNOUCHI』三國清三シェフ特製デザート「野いちごの籠」

三菱地所の"都市と食に関する問題"に取り組むプロジェクト、食育丸の内。その一環である、レストランを学びの場とするイベントEat Academyでは、これまでも丸の内シェフズクラブのメンバーが中心となって、食べることを楽しみながら、正しい食のあり方を考えるきっかけ作りを提供してきました。
食育丸の内

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10月13日、このEat Academyの1プログラムとして、丸の内ブリックスクエア開業3周年を記念した『ベリー・ベリー・フェスティバル!ベリーのヒミツ。』が『mikuni MARUNOUCHI』にて開催されました。木いちご、ブラックベリー、ストロベリーなど"ベリー"をテーマに、香り、アート、食という切り口から楽しもうという女性限定のセミナーイベントの模様をお届けします!

eatacademy_3.jpgセミナーの講師陣。左から、ライフスタイルコーディネーター羽鳥冬子氏、『ジョー マローン ロンドン 丸の内』店長岡田慎也氏、三菱一号館美術館学芸員の野口玲一氏、『mikuni MARUNOUCHI』三國清三シェフ

まずは、ベリーの効能ということで登場したのが、ライフスタイルコーディネーター羽鳥冬子氏。ハーブのプロフェッショナルという立場から、ハーブティーとしてなど活用できるベリーが紹介されました。

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左からラズベリーの葉、チェストベリーの実、ワイルドストロベリーの葉

「まず、今日のデザートで使われている木いちごの葉、ラズベリーリーフ。安産のお茶、マタニティハーブ、ウーマンハーブとも言われている女性には有効な葉っぱです。ビタミン、ミネラルを多く含み、骨盤の周囲の筋肉を調整してくれるという作用があり、生理前症候群や更年期障害などを緩和してくれます。チェストベリー、和名は西洋人参木。チェストは胸で、妊婦さんが飲むと乳の出がよくなると言われています。エストロゲンと似た構造の化学式を持ち、体が女性ホルモンと勘違いしていきいきとしてくる、加齢とともに減っていく女性ホルモンを補ってくれます。ワイルドストロベリーはウェッジウッドの模様にもなっていますが、幸運を呼ぶハーブとされ、結婚式の贈り物などにも使われます。香りは番茶のようで飲みやすく、胃腸、消化器系によいとされています。他にも、クランベリーは泌尿器系に、マルベリーは食前にとると血糖値の上昇を抑えダイエットにと、ベリーの葉には女性に嬉しい効能があるものがたくさん。ぜひ実だけではなく葉も一緒に楽しんでもらいたいと思います」

eatacademy_5.jpg続いて香りのプロとして登場した、『ジョー マローン ロンドン 丸の内』店長の岡田慎也氏。ジョー マローン ロンドンは、1994年にロンドンで生まれた、香りを扱うラグジュアリーライフスタイルブランド。20種類ある香りのなかから、テーマに合わせ『ブラックベリー & ベイ』が紹介されました。
「『ブラックベリー & ベイ』のコンセプトは、"幼少時代、カシスを摘みに行った時に両手いっぱいに広がったあの甘酸っぱい香り"。トップは爽やかなグレープフルーツ、次に芳醇なカシス、それから青みのあるウッディなベイ(月桂樹)へと続き、これから寒くなっていく季節にぴったりの香りです。
ジョー マローン ロンドンがおすすめするのは、タブーとされてきた香りの重ねづけ、フレグランスコンバイニング™。フレグランスに限らず、ボディローションやクリーム、バスオイル、ルームスプレーやキャンドルなど別アイテムも含め、香りとアイテムを組み合わせます。好みは季節や体調によっても変わります。ぜひお気に入りの香りを新しく探してみてください」
と、香りの遊び方が提案されました。お店では、専門スタッフに相談しながらの香り選び、両腕のマッサージを含む香りの重ねづけが、30分程度あればいつでも体験できるそうです。

次にアートということで、三菱一号館美術館学芸員の野口玲一氏が、今回三國シェフの特製デザートのイメージソースとなっている、シャルダン展の『木いちごの籠』について解説。

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ジャン・シメオン・シャルダン《木いちごの籠》1760年頃 油彩、画布 38×46cm 個人蔵 ©RMN-GP / René-Gabriel Ojéda / distributed by AMF- DNPartcom

「シャルダンは、18世紀のフランスにおいて、静物画から道徳性や教訓などを一切排除、目の前にあるものをそのまま描くという革新性で、従来とは全く違った静物画をつくり上げた非常に重要な画家。続く19世紀のマネやセザンヌにも大きな影響を与えました。シャルダンの静物画は、自然に見えますが、実はよく見ると不自然。この『木いちごの籠』にも不思議はあって、まず木いちごはこんな風に積み上げられません。随所に計算と演出がなされています。
この絵は個人蔵でこのように展覧会に出品されることは珍しい。私自身も二度と見る機会はないだろうと思っていますので、皆さんもぜひご覧いただきたいと思います」

そして最後は、食ということで三國シェフ。皆さんの前には、お待ちかねデザートも登場しました。
「野口さんの話を最初に聞いておけば良かった!木いちごが積み上らないと、パティシエと何度もやり直しました。結局なかにメレンゲをおき、クリームパティシエール(カスタードクリーム)、フランボワーズのピューレをいれました。まわりにはチョコレートのムース、チョコレートでコーティングしたバスケットの淵には金粉を。今、金は高いですよ(笑)。フレンチはフィンガーボールがあるように、手で食べることは必ずしもタブーではありませんので、どうぞ手で崩して食べてみてください」

香り、アート、食とベリーという一つの材料からこれだけ遊べてしまうというのもEat Academyならではの楽しい発見でした。

三菱一号館でシャルダン展を鑑賞し、『mikuni MARUNOUCHI』で特製デザートを食べ、『ジョー マローン ロンドン 丸の内』で香りを楽しむ、これ全てまだまだ体験できます! 3周年を迎えた丸の内ブリックスクエアに、芸術の秋、食欲の秋を満喫しに、足を運んでみませんか!?

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