
CSRイノベーションワーキンググループが、大成建設株式会社本社で行われ、エコッツェリア会員企業を中心に10名が参加しました。2012年度から座学でのセミナーのほか、フィールドワークと称し、いろいろな企業を訪問して、コミュニティや社員の健康について学んでいます。普段、なかなか入れないスペースにお邪魔し、さまざまな取り組みを体験していきます。
この日のテーマは社員食堂とCSR活動。菊池様(大成ビジネスサポート(株) 給与厚生部 副部長)、岡部様(環境本部 企画管理部 企画室)に引率され、早速社員食堂にいきランチをいただきました。食堂は600席あるとても大きな空間です。ランチのほか、夕食の営業も行われており、なんと一日に1,500食が提供されます。
メニューは定食3種類のほか、カレー、パスタ、うどん、ラーメン、アラカルト。この日参加者が食べたメニューは「ヘルシー定食」です。海老クリームコロッケと豚肉の甘辛炒め、南瓜煮といった豪勢なおかずにメンバー一同感激!これだけのボリュームでカロリーは613kcalに抑えられています。社員の健康を考えてのメニューですね。
社員食堂では食材のロスがでないよう、メニュー検討がおこなわれているそうです。社員のみなさんに美味しく食べてもらうためのメニュー開発だけでなく、食材の流用を多くし廃棄量を少なくする取り組みがなされています。
それでも天候などの条件で利用率が異なるため、日々ご苦労されているそうです。ちなみに、お給料日は外で食べる社員の方が多いとのこと!そういった情報も日々の運営で学んでいくのですね。
それと大切なのは、社員の健康管理。月に一度食堂会議をし、管理栄養士も入って栄養に関して話し合われているそうです。ほかにも、食堂でリラックスしてもらうために、間接照明を使うなど、細かい部分まで気を使われています。
お腹も満たされたところで、大成建設様のCSR活動についてお話を聞きました。ご説明いただいたのは小林様(社長室 コーポレート・コミュニケーション部 CSR推進室長)。CSRの取り組み、日々実践されている内容についてお話しされました。
その次の話題はなんと「脳科学」とCSRについて。一見つながりそうにない関係性ですが、そこには多くの共通点がありました。人間をはじめ、動物には右脳と左脳がありますが、それをさらに機能別に分割します。左脳であれば志や信念、右脳であれば情熱や感謝。人の脳は偏りがあり、それによって攻撃的な人もいれば和を重んじる人もいます。そういった脳が持つ特性を理解することで、社会には多様な人が存在することを認め合い、ひいては社会的貢献であるCSRに繋げることができる、というお話がありました。参加者も興味を持って聞き入っていました。
今回のテーマであった社員食堂とCSR。共に多くの企業が取り組んでいるものですが、その中身は会社によって異なります。参加者の多くは、直接体験することによる学びも多かったことでしょう。CSRイノベーションワーキングでは、このような学び合いから、未来の社会形成を考えていきます。
東京大学先端科学技術研究センター研究顧問 /
教養学部客員教授
慶應義塾大学経済学部卒(1973年)、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士、博士(2010・2013年、共に工学)。
1973年環境省(当時環境庁)入省。京都議定書交渉の担当課長、環境管理局長、地球環境局長、官房長、総合環境政策局長、2009年から2011年まで次官を務め退官。
慶應大学教授、米国イリノイ州にて派遣教授、2016年から現在まで東京大学客員教授。その他日本経済研究センター特任研究員、国立水俣病研究センター客員研究員、地方の環境審議会委員や脱炭素対策検討の委員等を歴任。
再生可能エネルギーを主要なエネルギー源とする資源循環型の社会を構築するために必要な価値観の転換、諸制度の整備などに取り組む。
一般社団法人バーチュデザイン代表理事 /
東京大学客員教授/
慶慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授
明治大学法学部卒、米国ミシガン大学環境サステナビリティ大学院科学修士、慶應義塾大学大学院政策・メディア科博士(学術)。
IT企業、米国投資銀行等での勤務を経て2000年より現三菱UFJモルガン・スタンレー証券において気候変動関連の資金枠組みづくり、カーボンクレジット組成などに関与。政府、地方自治体、金融機関、事業会社などに向けて気候変動、GX、サステナブルファイナンスの領域について講演、アドバイスなどを提供し、新たにサステナビリティ経済の推進の実装を図る。
CSV経営サロン2024年度第3回2024年11月25日(月)開催
CSV経営サロン 2024年度 第2回 2024年9月17日(火)開催
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