フィンランド木造教会の技術と歴史
2022年10月22日 (土)14:00〜16:00
木の建築は古くから風土に根ざし、技術の伝播、交流を経て各地で独自の発展をしました。それゆえ、国内でも海外でも、その土地で見つける木の建築の造形にはそれぞれ見る楽しみがあります。
日本には校倉造という木を組積する構造がありますが、フィンランドでも丸太を加工して積む構法が古くから一般的でした。そして、この構法は教会建築の建設で独自の進化をします。
そもそも、丸太組積造は木材の長さに制限され、大空間を造るには適していません。長い大きな壁を造ることが困難だったからです。
フィンランドでは長い壁を作るため、同じ組積造で造られた箱状の柱の中で、校木(壁材を構成する材料)を延長する独特の構法が生まれました。箱柱式教会というこの構法で、組積造でありながら大きな空間が造られるようになり、やがてこの技術は世界文化遺産として知られるペタヤヴェシ教会(18世紀)をはじめ十字形教会にも応用され、1000人以上の会衆を収容する大規模の木造教会へと発展しました。
竹内氏は10年に亘る現地での調査研究で、このような事例の教会が多く存在していることを知り、その構法を明らかにしました。フィンランドでは木造教会について美術史の研究者は多くいますが、構法面での研究者は見当たりません。今回の講座はその内容を、写真、図版と共に紹介、解説をいただくものです。
概要
開催日時
2022年10月22日 (土)14:00〜16:00
場所
3×3Lab Future(さんさんラボ フューチャー)
東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・ENEOSビル1階
(東京メトロ、都営地下鉄大手町駅(C10出口)より徒歩2分)
https://www.ecozzeria.jp/about/accessmap.html
Google Mapで地図をみる
定員
40名
参加費
一般¥2,000、学生¥500、木の建築フォラム会員¥1,000(お茶代含む)
申し込み方法
下記申込フォームからお申込いただけます。
申込フォーム:https://forms.gle/gY66Dpy79dbPSi4aA
申し込み期間
2022年10月14日まで
お問い合せ先
特定非営利活動法人 木の建築フォラム 事務局
〒112-0004
東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル4階
■開局時間:月曜日~金曜日(10時~17時)※祝祭日は休み
TEL:03-5840-6405 FAX:03-5840-6406
E-mail:office@forum.or.jp
特記事項
主催:NPO 木の建築フォラム
共催:エコッツェリア協会
ゲスト
竹内 晧(たけうち あきら)氏
建築家、フィンランド木造教会
研究家、北欧建築・デザイン協会理事
2008年『17世紀、18世紀フィンランド木造教会の研究 : フィンランド・ボスニア湾地域における箱柱式教会の構法と歴史について』東京大学大学院工学系研究科博士論文 著書 『フィンランドの木造教会』(リトン 2010年)
環境プロジェクト
環境に関する様々な課題や問いと向き合う
エコッツェリア協会では、気候変動や自然環境、資源循環、ウェルビーイング等環境に関する様々なプロジェクトを実施しています。ぜひご参加ください。
おすすめ情報