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【CSRイノベーションWG】みんなの未来への想い、絵巻物にしたら見えてきた!グラフィックファシリテーションでCSRのビジョンを可視化する、第2回ワークショップレポート

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「CSRイノベーションワーキンググループ」第2回。
絵巻物でCSRの将来像を見つめよう!

エコッツェリアの会員企業のCSR担当者が集まり、新しい時代のCSRについて考える「丸の内地球環境倶楽部ワーキンググループ(以下、WG)」。今年も6月より、全9回の勉強会がスタートしています。

今年は、これまでの「環境コミュニケーションWG」から「CSRイノベーションWG」へと名称を変更。アイデアを実践へと導く「創発の場」となるべく、参加企業各社のCSRの要素を「繋げ」「結び」「実践する」体感的ワークショップを中心にしたプログラムが展開されています。

第2回目となる7月27日(金)のテーマは、「CSRのビッグビジョンを共有 ーグラフィックファシリテーションによる可視化」。第1回目のワークショップを受けて、今回は参加者相互の未来への想いを共有・理解し、社会が将来的に求めるCSRの全体像を大きな絵(ビッグビジョン)として描きます。

wg0727_hakushi.jpg 今回、WGとして初めて導入するのが「グラフィックファシリテーション」という手法。対話の中で生まれた「言葉」や「文字」だけでは伝わらない思いや理解を、時間と共に「絵巻物」として描き上げていくコミュニケーションツールです。
ワークショップ開始と同時に、エコッツェリアの壁には、長〜い紙が貼られました。まっさらな状態から、さて、どんな"ビッグビジョン"が完成するのでしょうか?

「子どもの頃、ワクワクしたことは?」
ノンアルコールビールを飲みながら、ワールドカフェのスタート!

wg0727_kanpai3.jpgこの日は夕方から丸の内で打ち水イベントが開催されるとのことで、暑気払いの意味も込めて、まずは乾杯からスタート。と、言っても平日の昼間。もちろん"ノンアルコール"ですが、気分は盛り上がりますよね。
リラックスした雰囲気になったところで、ワールドカフェ形式のワークショップへ。「一旦"CSR"というテーマを忘れて、童心に返って"ワクワク"感を思い出してみましょう」と、ファシリテーターの田口真司氏(NECマグナスコミュニケーションズ)。まずは『子どもの頃、ワクワクしたことは何ですか?』をテーマに、3〜4人のグループで話し合いを行います。

各テーブルで話題となった内容は、自由に紙に記入していきます。書き残すことで、新たな記憶が呼び起こされたり、つながりを発見したりすることも。各テーブルとも、時間を追うごとに話が盛り上がり始め、イラストで表現するグループ、カラフルに描くグループなど、表現に個性も表れ始めました。

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20分経ったところで、1人をテーブルに残して、グループ交代。新たな3〜4人組で話し合いを持ちます。ここからのテーマは『集いたくなる街とは、どんな街ですか?』。こうしてテーブルを移動することで、より多くの人と対話を行うことができ、それぞれの意見が会場全体へと広がっていきます。

さらに20分後には、最初の席に戻って、これからの活動につながる『大丸有エリアの何に引き寄せられていますか?』『何があればさらに引き寄せられますか?』というテーマで、最後のディスカッション。このワーキンググループで試してみたいことを念頭に置きながら、さらに対話を深めていきます。

ここまで約1時間、計3セッションのワールドカフェにより、みなさんのイメージは徐々に具体性を帯びてきたようです。

「屋上菜園」「ビアガーデン」から「寄席」まで。
魅力的なまちのため、みんなでできることを考えるシェアタイム

約1時間のワールドカフェの後は、話し合った内容を全体でシェアする時間へ。子どもの頃のこと、街のこと、未来のこと。一見、CSRとは無関係のように思えるワールドカフェのテーマについて、ファシリテーターの櫻井亮氏(NTTデータ経営研究所)は、

「『CSRイノベーション』というと難しく感じますが、まずはそのような単語を横に置いて話をしてみたいな、という思いからこのようなワールドカフェにしました」

と、説明。それぞれのテーブルにマイクを渡し、全体へのシェアを求めました。

参加者のみなさんは、「土日は人がいないので、屋上菜園や職場訪問など、子どもも来られるような企画がいいのでは?」「人がいるところに人が集まるので、寄席をやりたい」「丸の内で地ビールをつくり、オフィスを開放してビアガーデンをつくる!」などなど、リラックスした雰囲気から生まれた自由なアイデアを、口々に語りました。

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これらのアイデアを受けて、櫻井氏は、

「『緑』『家族』『オンとオフ』など、様々なキーワードが浮かび上がってきました。このワーキンググループでは、各企業の持っているコアバリューをつなげて、企業単体ではできないことをやっていきたい。どうせなら楽しくやっていきたいので、みなさんがやってみたいことを引き出して繋げていきたいと思っています」

と、このワールドカフェが今後のアイデアの"種"となる可能性を示しました。

みんなの想いが次々にイラストに。
グラフィックファシリテーションで議論を振り返る

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さて、ここで壁に目を向けると、白紙だったはずの紙に、いつの間にかぎっしりとイラストが描かれていました。話し合いに夢中になっている参加者のみなさんの横で、各テーブルのディスカッションを聞きながら、グラフィックファシリテーターのやまざきゆにこ氏が、次々に筆を進めていたのです。

興味津々といった様子でその絵を見つめる参加者のみなさんに向かって、やまざき氏は、描かれたグラッフィックのフィードバックを始めました。

このイラストは、議論を俯瞰して見るためのもの。左から時系列で議論が進んでいく様子が描かれているので、改めて、今日の目的である「CSRのビッグビジョンの共有」という視点に立ち、振り返ってみるのに役立ちます。

やまざき氏は、ワールドカフェにおける各テーブルの議論や共有セッションを客観的に見ていて感じたことや自分なりの解釈を、テンポ良く解説。議論を進める中で大きく場の空気が変化したところや、ポイントとなった箇所など、参加者のみなさんも改めてその場の雰囲気を思い出し、理解を深めていた様子でした。

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今後の議論の原点となる絵巻物が完成!

それにしても、まだ目に見えていないものをグラフィックとして表現していく様子は、まさに名人芸! イラストのかわいらしさ・美しさも然ることながら、議論の流れやテンションの変化を一瞬のうちに理解してしまう、やまざき氏の頭の回転の速さに、驚きが隠せませんでした。こうしてひとつの絵巻物に描くことで、ばらばらに思えるそれぞれ議論からも、つながりや方向性が見えてくるようです。

「議論がつながるということは、アクションもつながるということ。みなさんそれぞれ立場は違いますが、これ自体をアイデアにして形にすれば、つながっていくはず。ここからひとつでも形にできたら価値のあることだな、と思います」

と、櫻井氏。最後に参加者のみなさん一人ひとりが印象に残ったところにシールを貼り付け、絵巻物は完成。本日のワーキンググループも、これにて終了となりました。

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今日完成した絵巻物は、今後のワーキンググループでも毎回壁に貼られ、議論の原点を振り返るために使われるそうです。ここからどのようなアイデアへと発展していくのか、今後の展開も、ますます楽しみですね!

今回の参加企業

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