1. 丸の内仲通りガーデニングショー2012
2. 一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会

テーマガーデン監修は"INAC神戸レオネッサ"大野忍選手！

まず見逃せないのは、丸ビル横に登場したテーマガーデン「なでしこガーデン」。
今年のテーマである"花笑み"から、「みんなに笑ってもらえるのが大好き」というINAC神戸レオネッサ所属の大野忍選手を監修に迎え、秋の七草のひとつ、日本の女性を象徴する花なでしこをポイントに、女性の年代ごとの姿を花色でデザイン、成長が表現されました。
「淡い色中心の少女時代から、燃えるような赤色を経て、落ち着いた黄色・赤色へ。ガーデン内に設置されたそれぞれの窓からのぞいてみると、景色が変わりますので、ぜひのぞいてみてください」（コメントはガイド新井豊氏。以下同じ）

続いて、ガーデンジュエリー大賞、銀賞、銅賞の４作品

前日9月28日にコンテストガーデンの最終審査が行われ、各賞が決定しました。見事受賞となった4作品はこちら。

ガーデンジュエリー大賞は「路地の庭」（展示番号09 作者：小野造園設景／小野盛平）【写真左上】。迷路のようなワクワク感と手入れされた身近な草花など、路地の持つ魅力を表現。
「応募時点ではシンプルなイラストの設計図のみで評価は高くなかったのですが、出来上がってみると細部への気遣いが素晴らしい。圧倒的な存在感が決め手となりました」

日本人の心の原風景を表現したという「秋乃花通り」（展示番号12 作者：グランドマム株式会社　GM DesignOffice／山本結子）【写真右上】は銀賞に。
「開催の季節に合わせ、秋の風景に絞ってストレートに表現。完成度がとても高い。中央に浮かぶ丸い竹籠、何かわかりますか！？仲秋の名月ですよ！」

銅賞1つ目は、「癒しの異空間」（展示番号13 作者：青山造園／本川勇）【写真左下】。
「見ていただいたらわかるように、造園の手法で作られた、まさに和の庭。設営の時間も限られたなか本物にこだわった、丁寧な仕事ぶりが高い評価を得ました。海外の方にもぜひ見ていただきたい」

銅賞2つ目は、「恵」（展示番号14 作者：株式会社ランドコア／渡部法明）【写真右下】。日本に人・物・文化を運んだ舟をモチーフに、再開発がすすめられている丸の内エリアの再生を花・野菜・果樹で表現。
「舟の外観には、東京駅リニューアル、新丸ビル工事を根元で支えた足場板が使用されているんですよ」

環境をキーワードにした作品も登場！

「6 Seats Garden」（展示番号02 作家：有限会社永塚建設Garden-Time／河村幸夫）【写真左】は都市の歩道や公共のスペースで存在することの意義を意識、その名のとおり6個のシートを備え、座って自然を感じられるスペースに。ソーラーパネル（写真左奥）も設置し、水を循環させるといった工夫も。

「未来への希望の道筋〜森林の再生から本質の再生へ〜」（展示番号15 作者：株式会社岩崎造園／岩崎達也）【写真右】は、毎年環境を意識した作品での出品を続けている株式会社岩崎造園の作品。今年は自然界の循環を表現し、素材にもこだわりが見られます。

ガーデニングショーの楽しむ極意

一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会の皆さん。左から佐藤憲璋氏、細谷恒夫氏、新井豊氏、藤崎孝氏

「作家さんの思いをぜひ聞いてほしい。素通りするだけではもったいないので、会場にいらっしゃる入賞作品の作家さんにぜひ話しかけてみてください。植物の種類やガーデニングのテクニックはもちろん、作家さんの思いを聞くと違った見方ができて楽しいはず。別世界が見えてきますよ」

たしかに会場内の多くの作品の傍らには作家さんの姿が。それぞれの作品に込めた思いを熱く語っていらっしゃいました！

また、時間がある方にはガーデンツアーがおすすめ。ガイドを担当する一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会の中心メンバーは設計会社のオーナーさんで、オリンピック誘致などまちづくりのグリーンコンサルティングに携わるプロフェッショナル集団。東京駅のグランドオープンで盛り上がっている今、まさに旬の東京駅近辺の再開発の裏話なども聞けてしまうと、とってもお得なガイドツアーです。開催期間中の週末、無料(※先着30名)で開催されていますので、ぜひ参加してみてください。

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