グッドデザイン賞も受賞してますます注目の朝大学、現在開講中の秋学期で応募が殺到したクラスの一つがこの「タニタとつくる健康の習慣クラス」です。現代人が抱える健康や美容に関する様々な不安を食生活の改善や運動から解決してこうという講座です。講座は1泊2日の合宿も含めた全8回。 申し込み開始から一瞬で埋まってしまったというこのクラス、話題の「丸の内タニタ食堂」で行われた第1回の講義をレポートでお届けします。
この講座では事前に参加者それぞれに健康について気になる点を聞き、それによって「運動」「ダイエット」「食事」「睡眠」のグループに分かれました。講師は株式会社タニタとともに2012 ミス*ユニバース*ジャパン地方大会ビューティキャンプ講師も務められた、予防医療コンサルタントの細川モモさん。
まずは「健康とは何か?」ということを、WHOの定義から紐解いていきます。細川さんは「健康というのは身体的な健康と精神的な健康に加えて社会的な健康、さらに霊的健康の4つがある」といいます。社会的健康とは社会的な充実度のことで、霊的健康は「感謝を忘れてはいけないよということ」だと細川さんは言います。そしてそれらが「Badではない状態」であればHealth(健康)であるということですが、ここでは「元気ですよという状態」であるWellnessを目指し、さらにその上のOptimal Health=「最高に元気という状態」を目指していくノウハウを身につけることを目標に掲げました。
そして、そのためにはまず「測ることで自分を知る」ことが重要で、単に身長や体重、脂肪率だけでなく、筋肉や水分、脂肪、骨密度といった「体組成」を知ることが重要だということで、この日、参加者の方々は全員タニタ食堂に設置してある体組成計で自分の「身体」を測定しました。
続く講師はタニタの西澤美幸さん。西澤さんは今回参加者の皆さんが測定した体組成計の装丁の仕組みやデータの読み方をレクチャーしました。今回使用した体組成計は非常に正確なもので、医療施設で使われる専門的なものに近いデータがとれるとのこと。そして、その結果からわかるのは、身体の場所ごとの筋肉や骨、脂肪の量。これらは少なすぎても不調が出るし、脂肪などは多すぎると様々な疾病の原因になると説明します。
その上で、「そのようなことを知り、そうならないように意識するだけでもぜんぜん違います。朝の時間を捻出してこられているみなさんはすでに高い意識をお持ちなので大丈夫なはずです。この2ヶ月でさらにその意識を身に着けてもらえれば」と話し、耳を傾けていたみなさんも少し安心したようでした。
最後は参加者の自己紹介コーナー。今回は、名前と受講したきっかけを一人ずつ発表して行きました。多かったのは「年令を重ねてきて、生活を見直したい」という意見。大丸有で働いている方々はやはり仕事も忙しく、生活が不規則になりがち。若い間はそれでもやっていけたけれど、年令を重ねるに連れだんだんつらくなってきたという方が多いようでした。他には「健康診断で食生活を見直すよう言われた」という切実な方や「料理が好きだから」というシンプルな動機の方も。
それぞれにテーマを持ち、高い意識を持ってより豊かな生活を送りたいという意欲を持った方が集まった今回の講座。この日、参加者のみなさんには万歩計も配られました。この万歩計は体組成計にかざすだけで歩いたデータが体組成計のデータと連携され、専用のホームページでもそのデータが確認できるという優れもの。次回は早速合宿!ということでみなさん意気揚々と出勤して行きました。果たして2ヶ月でどれだけの生活改善効果があるのか、結果が気になりますね!
朝の時間、大手町・丸の内・有楽町をキャンパスとして活用し、生き方、働き方、遊び方を自分なりにデザインすることを目的に開講する市民大学。 受講者数はのべ2万人を超え、共感や共創から生まれるつながりを大切に、チャレンジのきっかけと新たな価値を生む場を提供しています。