イベントCSV経営サロン・レポート

【CSRイノベーション】MMcc横浜美術館ナイト会員限定

2013年8月23日(金)開催

CSRイノベーションWGのフィールドワーク第2弾が横浜美術館で開催されました。今回は、MMcc(Minato Mirai community club)運営メンバーとエコッツェリア会員の方が参加し、意見交換会と2013年7月6日(土)〜9月16日(月・祝)まで同館で開催されている「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」の鑑賞をされました。

みなとみらいコミュニティクラブ

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はじめに、MMccの活動について世話人である末松博之氏(三菱重工業株式会社 原動機事業本部 総務部 総務グループ 主席部員)よりお話がありました。
MMccが生まれるきっかけをつくったのは、蕎麦屋に集まった世話人の3名。このとき、「何かしよう!」と盛り上がり、のちにこれが「蕎麦屋の誓い」と呼ばれるようになります。MM(みなとみらい)地区には、多くの企業が集まり、たくさんの人が働いているにもかかわらず、お互いを知らないのはもったいない。この街で働くことに誇りを持つことができ、そのためにコミュニティを広げ、かつそのコミュニティで地域に貢献できないかという思いから「MMcc」が本格的にスタート。MMブランドの向上、MMで働くことの誇りを創出することを目的とし、イベント主体で活動されています。

企業の垣根を越えて

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MMccは、現在、世話人が約60名、参加企業50社以上で活動されています。イメージとしては、自発的なサークル組織や街の青年団のようなもの。協賛金や補助金を集める活動はなく、イベントにかかる費用は参加費でまかなうそうです。原則としては、営利目的のイベントはやらないと決めていて、今回の会場である横浜美術館は、美術館のプロモーションの一貫として利用させていただき、お互いのメリットを見出す形づくりをされています。
2010年7月には、第1回のイベントとして、女性のためのサッカーエクササイズがはじまりました。今年で3年目になりますが、現在でも継続して開催されています。
また、サントリーさんの協力で「プレミアムモルツを楽しむ会」を開催する際は、会場はパシフィコ横浜さんに、試飲するプレミアムモルツはサントリーさんのキャンペーンの一環として、無償提供いただいているそうです。
現在では、MM地域への貢献のためにも、イベントごとに寄付金を集める活動をされています。

後半は、参加者全員でのディスカッション。
働きつつも街や地域をよくしていこうという意識の共通点や、目指しているものが近いなど共感できる意見、コミュニティに関わる人たちがまずは盛り上がっていくことが大切など、意見交換がされました。

さいごに、MMccが継続できていることについて、参加されている世話人の方たちの意欲が高いこと、楽しいから、好きだからやっている、また自発的なので、企業を背負わないことが関係しているのではないかとお話くださいました。

300年に渡るフランス絵画の歴史

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「プーシキン美術館展」をより深く知ってもらうため、鑑賞の前に30分のミニレクチャーです。
プーシキン美術館は、ロシアの首都モスクワの中心部に位置し、世界的な絵画を貯蔵する国立美術館。古代彫刻の石膏像を専門とする美術館として1912年に創設されました。しかし、ロシア革命を機に、社会主義の"平等"という思想が高まり、1920年代〜30年代、モスクワにも古典的な美術品をという動きから、プーシキン美術館にフランス絵画の作品が相当数移管されました。そして、現在にいたる67万点を超えるコレクションを有するまでになったそうです。

美術館展の見どころ

17世紀〜20世紀の300年に渡るフランス絵画の推移を、時系列で66作品、全4章で構成した美術館展。ほぼすべての作品に人物が描かれている特徴があり、人の描かれ方の変化でも、推移を感じてもらえるようにという意図があるそうです。

3つの見どころは、
1. ロシアが世界に誇るプーシキン美術館。67万点を超えるコレクションのハイライトであるフランス絵画の名品66点の紹介。
2. フランス絵画の名品とは何か。
3. 印象派最高の肖像画とも評されるピエール=オーギュスト・ルノワール作「ジャンヌ・サマリーの肖像」。
です。

ミニレクチャーを受け、鑑賞のため展示会場へ向かう参加者たちは、すでにフランス絵画の話題でもちきりでした。

CSV経営サロン

2011年からサロン形式でビジネスに関する様々なプログラムを提供。発足当初から小林光氏に座長を、2017年からは吉高まり氏に副座長をお願いし現在に至っています。
2015年度からは「CSV経営サロン」と題し、さまざまな分野からCSV経営に関する最新トレンドや取り組みを学び、 コミュニケーションの創出とネットワーク構築を促す場として取り組んでいます。

小林光氏

座長:小林光 氏

東京大学先端科学技術研究センター研究顧問 /
教養学部客員教授

慶應義塾大学経済学部卒(1973年)、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士、博士(2010・2013年、共に工学)。
1973年環境省(当時環境庁)入省。京都議定書交渉の担当課長、環境管理局長、地球環境局長、官房長、総合環境政策局長、2009年から2011年まで次官を務め退官。
慶應大学教授、米国イリノイ州にて派遣教授、2016年から現在まで東京大学客員教授。その他日本経済研究センター特任研究員、国立水俣病研究センター客員研究員、地方の環境審議会委員や脱炭素対策検討の委員等を歴任。
再生可能エネルギーを主要なエネルギー源とする資源循環型の社会を構築するために必要な価値観の転換、諸制度の整備などに取り組む。


吉高まり氏

副座長:吉高まり 氏

一般社団法人バーチュデザイン代表理事 /
東京大学客員教授/
慶慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授

明治大学法学部卒、米国ミシガン大学環境サステナビリティ大学院科学修士、慶應義塾大学大学院政策・メディア科博士(学術)。
IT企業、米国投資銀行等での勤務を経て2000年より現三菱UFJモルガン・スタンレー証券において気候変動関連の資金枠組みづくり、カーボンクレジット組成などに関与。政府、地方自治体、金融機関、事業会社などに向けて気候変動、GX、サステナブルファイナンスの領域について講演、アドバイスなどを提供し、新たにサステナビリティ経済の推進の実装を図る。

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