エコキッズ探検隊「もりもりキッズinひのはらむら」が、開催されました。ツリークライミングなどを通して、森の息吹を感じながら、生き物や自然を学ぶプログラムです。
朝8時半に東京駅を出発。やって来たのは、東京都西多摩郡檜原村にある「都民の森」。標高1300m級の山々が連なっており、三頭大滝に向かう路がセラピーロードにも認定されている森です。
案内と指導をしてくださったのは、東京チェーンソーズのみなさん。普段は間伐・枝打ち・下刈り・歩道整備等に取り組まれています。
全員に手のひらサイズの紙と鉛筆が配られ、スケッチ開始です。まずは、森林館という場所を目指し、スケッチをしながら進んで行きます。
見たことのない植物や虫など、普通に歩いていたら見逃していたようなものにも気がついたようです。
森林館に到着。お昼ご飯を食べて、ツリークライミングの装備をつけます。ヘルメットに手袋、ハーネスという安全ベルトを装着。準備万端ですが、ツリークライミングをする木まで、なんと、約30分ほど登山をするそうです。怪我をしないように、"もくもく体操"という準備運動をして、出発です!
傾斜角は急。すれ違うのも難しい道幅。前日の雨で滑りやすい状態ですが、先頭集団の子どもたちは、後続の大人を置いていくペースで、どんどん登って行きます。
なんと、標高約1300mまで来てしまいました。こんなに登らないと無い木というのは、どんな木なのでしょう?
幹の太さは、人10人分くらい。参加者全員がいっぺんにぶら下がっても大丈夫なほど大きい、樹齢100年のブナの木です。30分登山して来た疲れも、忘れてしまいそうな迫力です。
ツリークライミングは、木にぶら下げたロープを上ります。たくさんロープがぶら下がっていますね。
「おじゃましま〜す」「よろしくお願いします」と、ブナの木にみんなで挨拶。登り方の説明を聞く表情は真剣です。
登り方は、ブレイクスという結び目を、上にずらしながら登っていきます。ブレイクスを握ると下にずらすことができ、降りる時は握りっぱなしにします。握らなければ下へは動かず、その位置でぶら下がることができる、不思議な結び目です。
ブレイクスを上にずらすために、フットループという足掛けを使い、身体を持ち上げます。間違ってブレイクスを握り、落ちてしまわないよう、セーフティーという結び目を自分で作りながら登っていきます。
保護者の方が心配そうに見守る中、ロープの付け根まで登っていく子どもたち。みんな、おっかなびっくりで登り始めていましたが、要領を得ると、枝に腰掛けたり、手を休めて遠くの方を眺めたり、自然を満喫する体験ができたようです。
下山後は、ブナの木を登りましたという証明書とお土産をいただき、帰りのバスではグッスリでした。
今年度のエコキッズ探検隊はすべて終了となりましたが、もう一度体験したいプログラムばかりでした。来年度も楽しみですね。