イベント環境プロジェクト・レポート

【レポート】丸の内・大手町に「緑がない」は思い込み?スズメも暮らす都会のオアシスは

JBIBいきもの観察オンラインイベント〜都心の緑地を訪ねて〜@オンライン 2021年1月29日(金)開催

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1月29日(金)、JBIB(一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ)とエコッツェリア協会の共催で、都心の緑地を訪ねる「JBIBいきもの観察オンラインイベント」が開催されました。丸の内・大手町エリアに点在する4つの緑地を動画で紹介しながら、トークセッションで、緑地の活用方法や生き物について深堀りするというユニークな内容です。

各緑地の動画では、JBIB緑地発見・コミュニケーションWGの浜田拓氏(株式会社地域環境計画常務取締役 支社統括)、竹内恵子氏(株式会社グリーン・ワイズ コミュニティグリーン事業部)がナビゲーターを務め、緑地管理団体等の方へのインタビューを通して、緑地の魅力や生物多様性に配慮した取り組みなどに迫りました。

トークセッションには、浜田氏、竹内氏と共に、原口真氏(JBIB顧問)、阿部裕行氏(JBIB緑地価値発見・コミュニケーションWGリーダー/株式会社リコー)らが登壇。モデレーターの佐藤留美氏(NPO法人Green Connection TOKYO代表理事)、松井宏宇(エコッツェリア協会)を交えた活発な意見交換が行われました。

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点から面に広がる、緑と生き物の輪

点から面に広がる、緑と生き物の輪

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冒頭、JBIB緑地価値発見・コミュニケーションWGリーダーの阿部氏が登壇し、JBIBの活動内容と本イベントの狙いについて説明しました。

「JBIBは、真に生物多様性保全に貢献するために、積極的に行動する企業43社の集まり。企業による生物多様性保全の新しい流れを作り出していきたいと考え、日々活動している。本イベントの狙いは、都心の緑地(東京駅〜皇居)での生物多様性への配慮や緑地活用方法、生き物の紹介を通じて、それぞれの緑地の取り組みを理解し、活動の輪を広げること。 各緑地での生態系に配慮した活動が、点から面に広がっている様子をご覧いただきたい」

image_event_210129.003.jpeg阿部裕行氏(JBIB緑地価値発見・コミュニケーションWGリーダー/株式会社リコー・左)と モデレーターの佐藤留美氏(NPO法人Green Connection TOKYO代表理事)

続いて、モデレーターの佐藤氏が、今回取り上げる4つの緑地をルートマップと共に解説しました。

「東京駅から出発し、まずは、三菱地所株式会社が管理する一号館広場へ。次に、丸の内仲通りを通って、ホトリア広場へ行き、東京建物株式会社が管理する大手町の森へ。そして最後は、皇居東御苑の二の丸雑木林。緑地の紹介動画を一つずつご覧いただきながら、トークセッションを行う流れで進めさせていただきたい」

一号館広場 〜経年優化という魅力〜

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最初に訪れたのは、一号館広場。2009年4月に竣工した「三菱一号館」の中に、都心での貴重な緑地空間をあわせ持つ文化交流拠点をつくるべく、整備された広場です。三菱一号館は、丸の内初のオフィスビルである旧三菱一号館を忠実に復元し、歴史的な都市景観をみごとに再現しています。

案内人の小川勇大氏(三菱地所株式会社 運営事業部 ビル運営1ユニット)は、この緑地の魅力についてこう話します。

「ここは、1万株以上の植物を植栽した緑豊かな空間。旧三菱一号館の設計を手がけたイギリスの建築家・ジョサイア・コンドル氏が愛したバラにちなんで、ヨーロッパ原産のバラも植栽している。平日、休日問わず、たくさんの人々が訪れる賑わいのある空間となっている」

高さ約20メートルのケヤキの木やツワブキの花を咲かせた壁面緑化、多種多様な高木・低木。竣工以来、きめ細やかな植栽管理によって育てられてきた植物たちが織りなす緑地は、非常に見応えのある情景です。

image_event_210129.005.jpegナビゲーターの竹内恵子氏(JBIB緑地発見・コミュニケーションWG/株式会社グリーン・ワイズ コミュニティグリーン事業部)と案内人の小川勇大氏(三菱地所株式会社 運営事業部 ビル運営1ユニット)

「当広場は商業施設・オフィスビルや美術館などとの一体開発により、集客効果も高い」と小川氏。 2019年12月には、一号館広場は東京都で初の認定市民緑地に認定されました。

「建物に囲まれ、日照条件があまり良くない状況で、これだけ花を咲かせたり、樹木を維持されているのは素晴らしい」(ナビゲーター・竹内氏)

「この緑地には、いくつか巣箱がかけられているが、入り口が削られていて、使ったような形跡がある。スズメやシジュウカラが使っているのかなと思う」(ナビゲーター・浜田氏)

image_event_210129.006.jpeg右下から時計回り:原口真氏(JBIB顧問)、竹内氏、佐藤氏

一号館広場のトークセッションでは、原口氏と竹内氏が登壇し、次のようにコメントしました。

「古い建物を復元し、残していくという考え方が素晴らしいと思う。ガラス張りの建築物は、年月と共に劣化していくが、レンガ造りのビルの魅力は、年月が経つごとに味わいと価値が出てくる経年優化。生き物緑地は、すべて在来種であるべきという人がいるが、決してそんなことはない。生き物は、成熟した緑を選んできてくれるし、ここに集まる人たちが心地良さを求めて来るのと同様に、自分たちにとって心地良い場所をちゃんと見つけてきてくれる。年月を重ねていくと、さらに多様な生き物が集まってくると思う」(原口氏)

「動画を撮影したのは、昨年10月下旬だったが、トンボのアキアカネを見ることができた。街路樹や周辺の緑地がつながっていて、そこを伝って、いろんな生き物が遊びに来ているのではないかと思う。一号館広場は、花の咲く樹木や下草が多く、マグノリアや桜類、ベニバナトチノキ、バラなど、初春から冬まで花を楽しめることが魅力。また、別の時期にもぜひ訪れたい」(竹内氏)

ホトリア広場 〜人と生き物が集まる都会のオアシス〜

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続いて、ホトリア広場へ。就業者や外来者の多い大丸有エリアに、地域に開かれた緑豊かな広場空間やコミュニティスペースを作ることを目指して整備され、2017年1月に完成しました。

この広場は、皇居と大手町をつなぐ緑地として、生物多様性や環境共生への配慮に積極的に取り組んでおり、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会が評価する「ABINC認証」を取得しています。広場の名前には「皇居外苑のお濠のほとりに豊かな空間を」という意味が込められています。

最初の案内人、久保華氏(三菱地所株式会社 運営事業部ビル運営2ユニット)は、整備の経緯についてこう話します。

「就業者だけでなく、一般市民や近隣の住民の方、来街者にも利用してもらえる広場を目指している。単に広場を整備するだけでなく、既存樹木の活用、皇居東御苑の二の丸雑木林を意識した地域の在来種に配慮することで、土地の歴史や人の記憶を継承している。ABINC認証を取得したことで、エリアや施設全体の認知度の向上にもつながっている」

image_event_210129.008.jpegホトリア広場の案内人、久保華氏(三菱地所株式会社 運営事業部ビル運営2ユニット)

ここでは、定期的な日常管理の中で生き物のモニタリングを行いつつ、生物多様性に配慮した管理が行われています。シジュウカラのような鳥類が水飲みや水浴びができるよう水辺を作る、トンボの種類によって好む明るさが異なるため水辺の明暗に工夫を凝らすなど、細やかな配慮が随所に見られます。

また、アオスジアゲハを誘致するために、既存樹のクスノキを活かす、ナミアゲハの誘致のためにキンカンを植えるなど、生き物に配慮した植栽計画も進められています。

image_event_210129.009.jpegホトリア広場の二人目の案内人、見立坂大輔氏(三菱地所株式会社サステナビリティ推進部 プロモーションユニット統括)

ホトリア広場では、在来種の植栽に加えて、2つのユニークな取り組みが行われています。ひとつは、大手門タワー・ENEOSビルの地下にお濠の水を溜め込み、浄化してお濠に戻すというもの。もうひとつは、環境省、日本自然保護協会等と提携し、皇居のお濠に生育していた絶滅危惧種の水草をこの広場の水系で保全するという取り組みです。

「千鳥ヶ淵や大手濠など、各場所で採取したものから、どういった水草が育つかという実験を行っている。今春には、絶滅危惧種とされていた水草のミゾハコベを復活させることができた」と話すのは、2人目の案内人、見立坂大輔氏(三菱地所株式会社サステナビリティ推進部 プロモーションユニット統括)。

環境省から提供された水草の系統保全について、見立坂氏は次のように話します。

「水草や魚、水中生物は人為的に持ってこなければ、この広場には根付かない。環境省の協力のもと、ホサギノフサモ、クロモ、ツツイトモなどの水草を根付かせることができた。水草の苗は、この地域のワーカーの方たちと一緒に育成・保全している。この取り組みは、広場全体としての魅力向上にもつながっていると考えている」

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ホトリア広場のトークセッションには、原口氏、竹内氏に加え、エコッツェリア協会の松井が登壇しました。

「この広場に面した場所で、3×3Lab Futureを運営しているので、私としては、大丸有の中で一番よく行く緑地。ベンチがたくさんあって、ベビーカーにお子さんを乗せたお母さん方や、昼食を食べている方など、いろんな方の姿を見かける。生き物にとっても、人にとっても、集まる場所になっている」(松井)

「ホトリア広場周辺は、かつてお濠に面した緑に最も近い場所でありながら、皇居の緑とは全くつながっていなかった。おそらく生き物もほとんど遊びに来ていなかったと思う。素晴らしいのは、ホトリア広場ができたことで、周辺の別のビルも、緑でつながるかのように、どんどん緑化が広がっていること。お濠の水の汚れや生き物にまで関心を持ち、水をきれいにし、生き物を再生させていることは、本当に素晴らしいと思う」(原口氏)

「生き物を誘致するための植栽計画に加えて、維持管理でも工夫がされていた。鳥の巣箱をかけたヤマモモの木は、小鳥が隠れられるよう、枝や葉を多く残す剪定方法が意識的に取り入れられていて、生き物への配慮がうかがえた」(竹内氏)

大手町の森 〜オフィスビルと共生する野生の森〜

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3つ目の緑地は、大手町の森。案内人の関口洋佑氏(東京建物株式会社 ビルマネジメント第一部)いわく、「オフィス街に足りないものは、緑。この発想のもと、緑と親和性のある建物を作ることを目指して開発に着手した」。ホトリア広場と同様、生物多様性に配慮した施設や建物などを認証する制度「ABINC認証」を取得しています。

特筆すべきは、オフィスビルの中に本格的な自然の森を再現していることです。

「もし、この開発がなければ、どんな樹木や草木が生えていたのか。それを再現するために、関東地方に生えていた自生種だけを厳選し、千葉県から土壌ごと持ち運んでいる。また、生物多様性への貢献を重視しており、皇居から大丸有エリアへと生物多様性を拡張していくためのハブとしての雑木林を再現することに強くこだわった」

image_event_210129.012.jpeg案内人の関口洋佑氏(東京建物株式会社 ビルマネジメント第一部)

エスカレーターで地下1 階に降りると、千葉県の谷津田を再現した斜面の林が広がっています。

「当初、このエリアのビルは、地下施設が非常に多く、通路が狭いという声があったので、地下通路を広げ、なおかつ採光性も取れるような設計を考えた。林の斜面から陽の光が地下通路に射し込むデザインになっている」

小鳥はもちろん、時々、猛禽類もやって来るそうで、昨年の秋には、皇居に棲むタヌキが永代通りを渡って遊びに来たのだとか。

「ビルを訪れた方が偶然に見つけ、インスタグラムに投稿した写真で知った。ついにタヌキまでやって来たかと、生物多様性が高まったことを嬉しく思った。植物の種数は、当初の約100種から、3年後には250種にまで増加している。また、森の敷地内の気温は周辺と比べて、1.7度低くなっている。この森は、森林土壌の保水能力により、公共インフラとしても機能しており、大雨が降った際などに土壌が一旦水を吸収することによって、排水管に水が一気に流れるのを防ぐ働きがある」

image_event_210129.013.jpegナビゲーターの浜田拓氏(JBIB緑地発見・コミュニケーションWG/株式会社地域環境計画常務取締役 支社統括)

大手町の森のトークセッションには、原口氏と浜田氏が参加し、次のようにコメントしました。

「大手町の森は、最初からコンセプトが明確。3600平米という広大な面積の緑地を作るために、ビルを片側に寄せるという大胆な計画を実行に移している。最近、在来種の樹木を持ってくるのは、比較的可能にはなっているが、在来種の下草を調達しようとしても、ほとんど手に入らないし、種類も極めて少ない。そんな中、この森は、山から土壌ごと運び込んだので、眠っていた種なども多くあり、本物の林のようになっている。ABINC認証を取得している建物の中でも稀有であり、純粋にすごいと思う」(原口氏)

「5種類以上のシダ植物が育っていたが、これには、植物の生育が良好に保たれるための土壌や水分が関係していると思う。雑木林に調査で行くことがあるが、高層ビルの中に、突如、本物の雑木林が現れて驚いた。普段の調査では自分の足で歩くので、エスカレーターで上り下りできることも、ある意味で新鮮だった」(浜田氏)

二の丸雑木林 〜天皇のご発意で生まれた優美な緑地〜

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最後の緑地は、皇居東御苑にある二の丸雑木林。「武蔵野の面影を残す雑木林をつくって、入園者の方々にお見せできないか」という昭和天皇のご発意のもとに造成された雑木林には、多摩丘陵からも表土が運び込まれました。それが功を成したのか、ランの仲間も育つようになったそうです。

「雑木林の全域に渡って、キンランやギンランが、たくさんの花を咲かせている。その後、マヤランも咲くようになった。これらのラン類は、共生菌がいないと生育できない特性を持っている」と話すのは、案内人の平栗徳雄氏(公益財団法人菊葉文化協会 ガイドリーダー)。

皇居内は、ヤマガラ、エナガ、キジバトなど60種以上の野鳥が生息または飛来しており、この雑木林にも、野鳥たちの採餌木として、ムラサキシキブ、ガマズミ、オトコヨウゾメなど、果実を多く着ける樹木が植栽されています。「入園者の方々が身近に花や実を鑑賞していただきたいという思いを込めて植えられている」と平栗氏。

さらに、平成14年には、上皇陛下のご発意を受け、水辺の植物も観察できる新雑木林が造成されました。隣接する池の庭にはハンゲショウや、コウホネ、アサザ、ヒツジグサなどが植えられています。雑木林内のササについては、繁茂しすぎないよう、適宜刈り取りが行われています。その際も、残すべき植物はきちんと残すよう、配慮しながら管理されているとのことです。

image_event_210129.015.jpeg案内人の平栗徳雄氏(公益財団法人菊葉文化協会 ガイドリーダー)

二の丸雑木林のトークセッションには、原口氏と浜田氏が参加し、次のようにコメントしました。

「現在の東京で、どんな植物が元気に育ち、どういった緑をつくると、どんな生き物が来るのか。そうした"お手本"が皇居にあるからこそ、皇居周辺のビルもそれに習い、緑地をつくることができていると思う。樹木は、新しく持ってきたものもあるかもしれないが、おそらく下草などは、江戸時代から生き残っているものではないかと思う」(原口氏)

「単純な雑木林ではなく、水路や竹林とあわせて、まさに里山という景観だった。モグラ塚も多くあり、モグラも生息している。哺乳類が生息する緑地をつくるのは難しいが、先ほどのタヌキもしかり、さすが皇居という感じだった。通常、借景というと自然物になるが、池に出ると、借景として高層ビル群が見える。人工物を借りて得られる景観も皇居ならではだなぁと思った」(浜田氏)

環境データを活用した快適な外歩き、TOKYO OASIS

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イベント後半は、大丸有エリアで昨年から始動したプロジェクト「TOKYO OASIS」の紹介からスタートしました。本プロジェクトの母体は、2019年9月に発足したGreen Tokyo研究会。会長の横張教授(東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻)を筆頭に、13会員の官学民連携のもと、取り組みが進められています。その事務局を務めるエコッツェリア協会の松井は、次のように説明しました。

「TOKYO OASISは、環境データを活用した快適な外歩きを提案するWEBサービスで、昨年7月に、大丸有エリアでの社会実験を開始した。快適といっても人や時期によってさまざまだが、今回は"涼しさ"をひとつの切り口として行った。通常のルート検索サービスは、最短ルートを教えてくれるが、TOKYO OASISは、日陰を重視した快適経路を表示する仕組みになっていて、時間帯に応じた快適ルートを提案している。OASIS SPOTといって、快適にすごせる場所や空間の紹介も行っている」

「TOKYO OASISは、新たなまちの魅力や価値の発見、持続可能でイノベーションを生み出すまちづくりを可視化するツールをめざしている。利用者の求める快適性をアンケートで収集しながら、さらなるサービスの発展を図り、みんなで快適なまちづくりをめざしていきたい」と松井は述べ、生き物観察を楽しめるおすすめのスポットとして、大手町川端緑道や緑道沿いのエコミュージアムなどを紹介しました。

参加者の方からは、「とても便利なサービスだと思う」「東京駅周辺では、移動の効率を考えて、地下街を歩くことが多かったが、緑地を眺めながら目的地を目指すのは、健康面、精神面のどちらにも良さそう」など、好意的なコメントが寄せられました。

image_event_210129.017.jpeg一号館広場にそびえ立つ、高さ約20メートルのケヤキの木

質疑応答・ディスカッション

Q. 江戸時代には生き物に親しむ文化があったかと思うが、大手町などには、そのような基層文化が残っているのか?

A. 花鳥風月を愛でることは、日本人の普段の生活にあったと思うが、高度成長期以降、目の前にある皇居にも、周りの緑にも目を向ける余裕がないほど、誰もが皆、忙しい日々を過ごしてきたのではないかと思う。近年、そうしたものを感じられる余裕が出てきたという意味では、生き物に親しむ文化が再興していけばいいなと思う。(原口氏)

A. エコッツェリア協会では「大丸有シゼンノコパン」というネイチャープログラムを開 催している。コロナ禍で、フィールドワークを実施できない回もあったが、多くの方に参加いただいた。エリアへの愛着をもってもらえるよう、今後も生き物を通じたイベントに尽力していきたい。(松井)

Q. JBIBでは「いきものモニタリング」も行われていると聞いた。モニタリングの時期を合同で実施するなど、情報を統合するような取り組みも期待されると思うが、今後の展望について教えてほしい。

A. JBIB緑地発見・コミュニケーションWGでは、いきものモニタリングシートを作成し、それを皆さんに使っていただきながら、毎年のモニタリング結果を時系列で蓄積している。このシートは、段階的に見直しを行い、より多くの方に使っていただけるように改善していく予定。また、デジタルの力を利用することにも挑戦している。今後、アプリなどを通して広めていきたいと思う。(阿部氏)

A. 今、お話があったように、当WGではデータを蓄積しているところだが、大事なのは、 長い年月をかけてデータを蓄積していくことだと思う。今回のイベントのような機会を活用しつつ、息の長い活動にしていき、その過程で発表することを踏まえながら進めていくといいのではないかと思う。(浜田氏)

Q.大手町の森では、レストランから雑木林が見られると聞いたが、本当?

A.その通り。都心の中で、緑に囲まれて食卓を囲むのは素敵なことだと思う。当社が管理している物件でも、昨夏から秋にかけて、テラス席の利用率が大幅に高まっている。植栽に関する質問事項も増えていて、お客様の関心が外に集まってきたように思う。(竹内氏)

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