2018年7月26日(木)19:00~21:30(開場18:30)
3×3Lab Future(さんさんラボ フューチャー)
東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・JXビル 1階
(東京メトロ、都営地下鉄大手町駅(C10出口)より徒歩2分)
http://www.ecozzeria.jp/about/accessmap.html
どなたでも参加いただけます
2000円(交流会費として)
■タイムテーブル
19:00 はじめに
19:10 ゲスト:菅野さんによる体験型セミナー&ワークショップ
・アイスブレイク
・セミナー、質疑応答
・実践ワークショップ
・まとめと発表
20:30 交流会
21:30 終了
2018年7月18日(水)~7月25日(水)12:00まで
■ゲストプロフィール
菅野恵理子(すがのえりこ)さん
音楽ジャーナリストとして各国を巡り、国際コンクール・音楽祭・海外音楽教育などの取材・調査研究を手がける。『海外の音楽教育ライブリポート』を長期連載中(ピティナHP)。著書に『ハーバードは「音楽」で人を育てる~21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育』(アルテスパブリッシング・2015年)、インタビュー集『生徒を伸ばす! ピアノ教材大研究』(ヤマハミュージックメディア・2013年)がある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会勤務を経て現職。2007年に渡仏し「子どもの可能性を広げるアート教育・フランス編」を1年間連載。ピアノを幼少・学生時代にグレッグ・マーティン、根津栄子両氏に師事。全日本ピアノ指導者協会研究会員、マレーシア・ショパン協会アソシエイトメンバー。
<菅野さんからのメッセージ>
●リベラル・アーツ的視点から考える音楽
古今東西の音楽家たちは、自分や他者の心像風景を読み解き、世の中の動きを察知し、物事の本質や自然の摂理を見抜き、作品を通して人々に伝えてきました。音楽や芸術の歴史とは、それらが積み重なってできた人類記憶の宝庫であり、また「新しい未来を創造したい」という想いも刻まれています。『未来の人材は音楽で育てる』では、そんな作曲家たちの創造力や生き様から、現代に必要なマインドを5つ取り上げました(多様性から新しいヴィジョンを生み出す、ソーシャルなマインドをもつ、レジリエンスの精神、フロンティアとして道を創る、生命や宇宙のサイクルを感じ取る)。アメリカの企業ではイノベーション文化を維持するためには想像力と独立した思考が必要で、専門に特化した教育よりも、教養課程で学んだ学生を好む傾向があるとされる、という説があります。音楽からも、これからの時代を生きるヒントを見出して頂ければ幸いです。
●音楽に投影された「直感力」
時代の節目を迎えている今、新しい未来を創造するきっかけとして、誰もがもつ「直感」が鍵になるでしょう。音楽には人間の直感が投影されています。20世紀前半に活躍したロシア出身の作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーは、「耳に聞こえてきたものを信じ、自分の耳だけが頼りであった。私はよく聴き、そしてまさに聞こえてきたものを書いたのである」と、バレエ音楽『春の祭典』を書きました。それは当時の聴衆を大いに驚かせ、また同時に原始的な生命力を呼び覚ましたのでした。
今回のイベントでは、ストラヴィンスキー、ショパンなどの作曲家を通して、時代を先導してきた直感や感性に触れます。また自分自身の直感と向き合うためのワークショップも予定しています。