イベント特別イベント

【オンライン講座】『イルカ・クジラから海の環境問題を考える』

2020年10月7日(水)19:00〜20:20

2020年10月7日(水)19:00〜20:20

7月からレジ袋が有料となったことで話題になりましたが、海洋プラスチックごみ問題を含む環境問題は深刻化を増しています。私たちにとっても、海の生きものたちにとってもピンチです!
そこで、本講座では、陸から再び海へ戻った哺乳類でもある"イルカ・クジラ"を通じて、"海"の環境問題について迫ります。

海は、私たちの暮らす地球の70%を占めています。多種多様な生物のすみかであり、その環境にくらす生きものが織りなす生態系は繊細にできています。また、海の生きものたちは、欠かすことのできない生態系サービスを我々に提供しています。
しかし、その『海の生きもの』については、まだまだ解明されていないことが多いのです。
海岸にイルカやクジラが打ち上がった、湾などに迷い込んでいるというニュースを耳にすることがありませんか?
こうした現象をストランディングといいます。日本の各地の海岸では、年間300件以上のストランディング現象が起きていますが、なぜ海岸に打ちあがってしまうのか?まだ謎に包まれています。
この謎を解明することは、生態、環境問題の解明につながるチャンスでもあります。
しかしながら、こうした活動を継続的に行っていく体制は、日本においては、資金面でも非常に脆弱で、社会として支援していく必要性に迫られている現状も事実です。
我々と海との関係を見直すことで、海や海の生きものたちのピンチを救う第1歩を見つけましょう。
また、未来の子どもたちまで持続可能な生活が送れるよう、個人や企業で今からできることを考えてみてはいかがでしょうか。

今回のトークゲストには、イルカクジラのストランディングの調査・研究の最先端にいる、国立科学博物館 研究主幹 田島木綿子氏をお招きし、その調査・研究の最新情報や、彼らの生態やくらし方などにも触れ、イルカクジラを通じて海の環境問題の現状をお伝えします。
各自、お飲み物を飲みながら、お食事をとりながらの参加も歓迎です。お気軽にご参加ください。

概要

開催日時

2020年10月7日(水) 19:00-20:20

場所

対象

・ビジネスパーソン
・学生
・生きものに興味のある一般の方
・海の現状を知り、環境問題について向き合いたい方
・自然保護や環境保全に貢献したいけれど、模索中の方 など
(高校生以上向けのおはなしの内容です)

定員

50名(先着順・事前申込制)

参加費

無料

プログラム

19:00- 開会
19:10- インプットトーク
    <主な内容>
     〇イルカクジラってそもそもどんな生きもの?
     〇ストランディングとは?
     〇講師のストランディングの活動や研究内容を紹介
     〇イルカクジラが困ってることや、研究からわかる海の環境問題について
     〇企業として、個人として海の環境問題にどう取り組んだらいいのか
20:00- 質疑応答(15分程度)
20:20  終了

申し込み方法

申し込み期間

2020年10月6日(火)17:00まで

お問い合せ先

エコッツェリア協会 生物多様性担当まで
TEL:03-6266-9400

特記事項

【注意事項】
①本講座はZoomというアプリを使ったオンラインでの開催です。パソコン、タブレット、スマートホンなどを用い、インターネット環境の良い場所にてご参加ください。
②当日のZoomのアクセス先や使い方の説明等は、お申込者へお送りする自動返信メールの詳細にて案内いたします。
③事前にZoomのアプリをインストールください。

【大丸有 SDGs ACT5】
現在、大丸有地区を舞台に、SDGs 達成に向けた多様な活動を推進する「大丸有 SDGs ACT5」プロジェクトが始動しています。
三菱地所、農林中央金庫、日本経済新聞社及び日経 BP 等が実行委員会形式により進める本プロジェクトでは、「サステナブルフード」「気候変動と資源循環」「WELL-BEING」「ダイバーシティ」「コミュニケーション」の 5 つの ACT(テーマ)を設定。
5 月よりSDGs が掲げる 17 の目標達成に向けて約 5 か月間にわたってアクションを展開しています。
本講演も、「気候変動と資源循環」のテーマの一環として実施します。

・大丸有 SDGs ACT5
 https://act-5.jp/

■主催
エコッツェリア協会


ゲスト

田島木綿子氏(たじま ゆうこ)

国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹/獣医師、博士(獣医学)

〈研究内容〉
専門は海棲哺乳類学、比較解剖学、獣医病理学。
イルカ、クジラは進化の過程で完全に後ろ足が退化しましたが、それに伴い生殖器や内臓はどのように変化したのか?イルカ、クジラのどこが哺乳類の一般型で、どこが特殊化しているのか?を探っています。また、ストランディング個体はなぜ海岸に打ち上がってしまうのか?という謎を病気という観点から解き明かしています。ヒト社会が発展したことによる環境や野生動物への影響が懸念されており、海棲哺乳類にもその影響は及んでいます。

〈活動〉
日本の各地の海岸では、年間300件ほどのストランディングという現象が起きています。海を生活の拠点としているはずの海棲哺乳類が、生死を問わず自ら海岸に打ち上がってしまう現象です。通常はゴミとして処理されてしまいますが、可能な限り博物館標本にすることを心掛けながら、個体から様々な情報を集約し、研究や展示、教育普及活動など多方面に活用していく活動をされています。
ここ最近、海に漂うプラスチックゴミが騒がれるようになりました。こうした状況を受け、鯨類の胃の内容物に含まれるマイクロプラスチックについても、新たな研究に取り組まれています。テレビ番組「ガイアの夜明け」へ出演されるなど、田島氏の活動へ注目が高まっています。

〇国立科学博物館
WEB▶https://www.kahaku.go.jp/

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