浜通りエリアの漁業関係者や人気飲食店、お酒に関わる登壇者が一堂に会した
浜通りエリアの漁業関係者や人気飲食店、お酒に関わる登壇者が一堂に会した
ふくしまの豊かな食や地元に暮らす人たちと直に交流することでふくしまの未来を共に考える「ふくしまフードラボ2024」のDay2が、9月28日、東京・大手町の3×3Lab Futureで開催されました。9月7日のDay1は主に若い世代を対象としましたが、今回のDay2では社会人など大人の方を対象として開催。第1部のトークイベントでは福島県の浜通りエリアを中心に漁業関係者や飲食など各分野で精力的に活動するゲストが集結。第2部では「食とお酒の交流会」と題し、福島の地酒はもちろん、クラフトサケなど多様なお酒と福島の旬な魚や野菜などを詰め込んだ料理とのマリアージュを堪能しました。参加者からは福島の料理や酒の美味しさに加え、改めて福島の現状を再認識したといった声が多く聞かれました。
冒頭、エコッツェリア協会コミュニティ研究所長を務める田口真司とともに進行役を務め、6次産業化プロデューサーで関東学園大学教授、東京農業大学客員研究員、大丸有「食」「農」連携推進コーディネーターを務める中村正明氏が福島県の現状を解説しました。
中村氏は、全国各地で1次産業と2次産業、3次産業を掛け合わせて新しい価値を生み出す「6次産業化」が加速する中、福島県も現状、東日本大震災の被災状況を含めて1次産業は厳しい状況ながら、「今日のイベントで大きな可能性を感じてもらえるのでは」と期待を示しました。
過去2回のイベントでは、浜通り、中通り、会津の全ての地域の方を招きましたが、今回は浜通りエリアに絞り、田口と中村氏が事前に視察。いわきや南相馬といったエリアに関し「海の魅力、プラス食材がとても豊か」とコメントしました。また、一般に地域の食材はそのままいただくのがおいしい、という概念がある中、「地元の食材を地元の方が、その食材に合った調理方法で食べる贅沢がある」とし、「このあたりが福島の食のイノベーションにつながるテーマで、飲食店や提供者側から見た美味しいと、生産者側から見た美味しいをかけ合わせながら付加価値の高い魅力をお伝えしたい」と話しました。
●松本智(さとる)氏 「ビストロあん庵」オーナーシェフ
浜通りエリアから駆け付けたゲストのトップバッターは、いわき市「ビストロあん庵」オーナーシェフの松本智氏です。
冒頭、お店で提供している福島の桃を使った冷たいスープをはじめ、実は福島でも盛んに生産されている羊肉を使った春巻スタイルの料理、砂糖を加えずに甘く仕上げたトウモロコシを使ったブランマンジェ仕立てなどを紹介。「いわき市、もしくは福島県産の野菜にこだわっています。野菜自体もパンチが効いており、前面に出して提供しています」とアピールしました。
ここで、中村氏が事前に現地でコースを食べた際の感想として、「一つずつの料理を説明されるシェフは多くいるものの、生産者の思いや食材が違う、そういったところを丁寧に説明されながら料理を出されるスタイルはびっくりしますが、人柄が本当に味に出ていると思います」と振り返りました。
松本氏は東日本大震災発災時、東京での修行時期にあり、里帰り時に地震に遭遇。ただ、家族や土地を失うことは無かったといいます。
そうした中、震災後、高校生と一緒にメニューを作るなど、地元の方々と連携。「固定観念に囚われず、柔軟な考えで、いわきの食材をこういう風に仕上げてほしいというものを値段関係なしにズバズバ言ってくるところがすごく面白かった」と振り返りました。
この点に関し、中村氏は「私も高校と大学の連携で商品開発を手伝ったりしますが、プロのシェフが関わってくださることはとても魅力的です。地元のスーパー側のリクエストで高校生などと組みドレッシングを作るなど、売る側の目線を生かしながらいわきのブランディングをされているのも面白かったです」としました。
松本氏は、「(野菜などの)B級品があることで農家の収入が安定せず、後継者不足になっているのが現状です。僕たち料理人は生産者さんたちがいないと成り立たず、共存したい。それを含めて店の目標としてもフードロスゼロを目指しています。ただ、個人の力ではあまりにもハードルが高い。行政や企業などの力を借りて、商品化できないものや市場で売れないものを生産者と私達が両輪となって共同でソースなどの加工品にすれば、さらに強く生産者と料理の共存ができる、という思いが私の考えるフードロスゼロです」と話し、締めくくりました。
●高野智博氏 「炭火串焼クウカイ」経営/「いわき養鶏」オーナー
続いて同じいわきで、なかなか予約の取れない人気焼き鳥店「炭火串焼クウカイ」の経営と「いわき養鶏」のオーナーを務める高野智博氏の登場です。
「こだわりは鶏肉です。東日本大震災後、いわき市で提供した焼き鳥が美味しいと言われることが多く、2016年に仲間たちと一緒に焼鳥店を始め、養鶏場も作りました」
逆はあっても、焼鳥店が養鶏を行うパターンは珍しいという話になりました。
この点に関し高野氏は「卵のエサなどの領域で日本は世界に遅れていて、そこをこだわろうと思いました。来年以降は、焼鳥店の経営を弟に譲り、僕は本気で養鶏に進もうと思っています」と語りました。
いわき市に生まれ、父の出身地の富岡町で育ち、震災に遭遇。父と母を津波で亡くした経験をされ、震災後はいわきにいる祖母が心配でいわきに店を構えたそうです。
この時の経験から、「何か社会的な災害とかがあった際に、『いち早く自分ができることをやる』というスタンスで事業をしており、今年の能登地震ではすぐ店で募金を始めて、支援金を送りました」と活動を語りました。
高野氏が丁寧に焼鳥を焼く姿に感銘を受け、美味しさも何倍にもなる、という話になると、来場者には「お酒を飲みながら、交流を楽しんでいただきたいですね」と話して締めくくりました。
●石橋正裕氏 相馬双葉漁業協同組合原釜地区青壮年部顧問・ふぐ延縄操業委員会委員長
続いては、相馬双葉漁業協同組合原釜地区青壮年部顧問でふぐ延縄操業委員会委員長を務める石橋正裕氏が登壇。地元のふぐをアピールしようと、ピンクのTシャツ姿で登場しました。代々、実家は漁業を営み、自分で5代目、特にトラフグのブランディングに注力しているといいます。
冒頭、相馬は東日本大震災で津波の被害が特に大きかったことを紹介。発災時はイカナゴやちりめんじゃこの最盛期だったものの、クロソイから1万4400ベクレルの放射性物質が出てしまい、福島県は独自に操業自粛の判断に至ったと説明しました。現在は、県内産の魚からはほとんど放射性物質が検出されない状況といいます。震災後はなかなか操業ができず、漁業者がモニタリングを重ねることで、放射性物質の減少と安全性が確認されている業種や海域を明らかにするべく、「海域や漁具、操業時間の制限を行うなど試験操業という形で部分的な操業をしてきました」と語ります。モニタリングでは、何重にも検査しながら、漁業者と流通業者の協議に始まり、試験操業の検討委員会で協議。地域漁業復興協議会という第三者機関も含めた機関での協議を経て、最後には相双地区といわき地区の組合長会議で初めて認可されて、「その魚は出荷できる。操業していい」と高いハードルを何度もクリアしてきたことを振り返りました。
各種検査をし、段階的に操業したことで、「福島県の魚に関しては世界一安心安全な魚ということが証明されている」とも付け加えました。
ほぼ安全性が確認されているものの、原発構内のピット内に放射性物質が高い部分があるため、未だに福島第一原子力発電所前の10キロの範囲内では操業していないとのことです。
震災前は、「魚を獲るだけ獲って、漁業者がPRすることは一切なかった。とにかく出荷に追われ、美味しさを伝えようと全然しなかった」。それも震災を機に変化があったとのこと。「漁業者が最も魚を獲り、味を知り、安心安全と言うことができる。直接消費者と交流することで福島の安心、福島の魚の安心安全、美味しさを伝えることで、福島の魚の周知に努力してきた」と語りました。
ここで、福島第一原発の処理水放水に関する話になりました。
「漁師は処理水の放水に反対しました。自分も当時の西村(康稔)経済産業相に直接お会いして、『放水しないでください。安心安全と言えない不安もあるのでそれはやめてください』と言いましたが、放水されてしまった」としました。
その一方で、「処理されてない汚染水が溜まり続けることは怖い。原発は海の近くにあるのはご存知の通りで、自分たちの漁業は隣り合わせの状況なので、何かあったらすぐ操業できなくなります。原発事故からその不安をずっと抱えたまま操業していますが、検査の結果をしっかり示し、安心安全と言える魚しか出荷しません。そのことを知っていただく機会があればもっと伝えていきたい」と訴えました。
この話を受け中村氏からは「正しい情報は、やはり漁師さんから伝えていただくとことがとても大切なことと改めて感じます。現場に精通され、知り尽くした方から得た正しい情報を産学官と連携を図りながら、きちんと対策を進めていく必要がある」とコメントしました。
最後は、福島産のヒラメの話題に。原発事故を受けて、全長50センチ以下の資源管理を行う事で「福島県産のヒラメは厚みがあり、本当に美味しい。相馬地区で水揚げされるメヒカリも美味しく、人気を集めている」と締めました。
●佐藤太亮(たいすけ)氏 「haccoba-Craft Sake Brewery-」代表
最後は、「Craft SAKE(クラフトサケ)」という新ジャンルの酒造りに勤しむ「haccoba-Craft Sake Brewery-」代表の佐藤太亮氏が登壇しました。佐藤氏は自己紹介で、地元出身ではなく移住者であることや、酒を作るような家系で生まれたわけではなくて、新しく自分たちで酒蔵を始めていると述べました。
haccobaの蔵は、南相馬の小高と浪江町にあり、様々な取り組みが進んでいます。浪江の蔵は、元々仮設住宅で使われていた住宅の廃材を再利用するような形で造ったと言います。
佐藤氏は「僕らの挑戦を一言で表すと『人口がゼロになってしまった町でゼロから酒を醸す』ということ」ときっぱりと言います。
酒蔵の拠点を置いている南相馬の小高地区と浪江町は両方とも原発事故による避難で数年間住めない時期があり、小高地区は2016年から、浪江町も順次住めるようになりました。
「ゼロから酒を醸す」という点に関しては、「米を原料とした酒ではあるものの、純粋な日本酒ではなくクラフトサケという新しいジャンルの酒という点にあります。簡単に言うと、米だけではなく、米と一緒にハーブやフルーツも一緒に発酵させて造る日本酒を指します」と説明。一見、新しいジャンルのように聞こえますが「実は昔から農家さんが家で作っていたやり方をもとにスタートしている」と明かしました。今も売られ、各地に伝わるどぶろくの製法を記録した「諸国ドブロク法典」という本を原点にしているとのこと。かつて、日本は酒を家で造ることは違法で、同書は、「密造していたおじいちゃんやおばあちゃんたちのレシピ本で、違法だけれども酒造りが好きで『家でどうしてもやってしまう』というような方々のレシピを載せているような本」とのことです。
この本を見ると、米だけでなく、昔から地元で採れるハーブや山ブドウ、米以外の穀物を使うなど、いろんな作り方をしています。佐藤さんはこの点に共感。「原料とか、これが日本酒だから、という定義にとらわれず、自由に思い思いの酒を作っていた時代の酒こそが、もしかしたら美味しかったのではないか。そんなロマンをもとに酒を作っています」と目を輝かせました。
「未利用資源の循環も意識しながら酒を造っています。今まで3年ほど酒造りをしてきて、レシピが60個ぐらいになりましたが、さらにどんどん新しいお酒を生み出していきます」と意気込みも。 また、農家との連携も大事にしていると紹介。酒に使う米は地元の南相馬市内、浪江町内の農家さんのものを使っていますが、農家さんの1つに自らの酒粕で有機肥料の開発をしてもらい、今秋に収穫する米に関しては、酒粕の有機肥料で育てたお米で酒造りをするそうです。
今後に関しては「福島の浜通りを自由な酒造りの街にしていくということをより深めてやっていきたい。このほど、3拠点目の『小高駅舎醸造所』ができました。現役の汽車を使い、そこで酒を醸しながら土産を買っていただくような機能もあり、そういった新しい公共空間みたいなものを今、JRさんと協力して一緒にやっていたりします」と説明しました。
さらには、自由な酒造りを世界の文化にしていきたいという思いがあるとも語りました。
仲間の酒蔵たちと一緒に協会を作り、同業者団体で新規の酒蔵の立ち上げを支援したり、単体でもベルギーで新しく醸造所を立ち上げる準備をしていることを明かしました。
「福島の浜通りというフロンティアから千年続く自由な酒造りの文化を作っていけたらとの思いで活動をしていきます」と締めくくりました。
●中村氏による総括
最後に中村氏が登壇者の話について総括しました。
松本氏に関しては、「特にシェフが子供たちの食育や新しい事業創造などもサポートされるということで飲食店の価値を改めて感じさせていただきました。食品ロスの話で、1店舗だけの対応では難しいという話もありましたが、地域連携を促進するような動きをいわき市で推進されており、食品ロスの削減というのも非常に可能性を感じました」としました。
高野氏の話については、「逆バージョンの『6次産業化』だと。飲食店の方が養鶏農家をするというケースは非常に少なく、とてもハードルが高い。養鶏場が減る中で、高野さんのような方が、動物にとっても良い環境で育てて、餌もできるだけ地元のものを使われる、高野さんの目を通して安心な国産、ないしは地元のものを使われるという取り組みはハードルが高い。でも、ここにチャレンジされるっていうことは、やはり提供側の立場でいらっしゃればこその発想と感じ、新しいモデルケースとなっていくのではないかと思いました」
石橋氏に関しては「漁師さんが安心安全を語ることで安心していただけたのではないかと思います。見た目が悪く売り物にはならないヒラメがあり、海の中での生き物の共存の関係から、血抜きの作業をしたのと同じように美味しく食べられることは漁師しか知らない。それをどう生かしていくかということを今、石橋さんはチャレンジされて、新たなブランドを立ち上げようとされている」と期待を寄せました。
最後の佐藤氏の話はワクワクしながら聞いたと総括。「日本の伝統的な食文化がユネスコに登録されて以来、特に欧米の方から日本酒などが注目されている。一方で、全国を回りながら感じるのは、小さい酒蔵さんが結構苦しんでいらっしゃる。そういう中で地域ならではの食文化を生かしたどぶろくの挑戦が、新しい形に生まれ変わりながら磨かれて出ていくというセンスも含めて、心から拍手を送りたい。佐藤さんのセンスやアーティスティックな感覚、アーティスト仲間たちとコミュニティを作るというところに非常に共感しました」とまとめました。
ふくしまフードラボ事業を開始して3目を迎えたことに関しては「やはり東京で開催することに意味があると思います。地元の方に来ていただき、発信することで、まずは首都圏の方に知っていただく。それが地域側に戻って、『(首都圏の人たちが)自分たちを盛り上げてくれるならば地域側も全体で盛り上げていかなきゃいけない』、という気持ちになってくるんですよね。それがまさに言葉で言うと関係人口であり、シビックプライドがすごく醸成されているかなと思います」としました。
最後に、「美味しい酒やお料理を召し上がりながら、食を通じた新たな福島のこれからの未来をちょっと頭に置きつつ、繋がり方を考えていただくと嬉しいと。地域課題がある中で、協働やネットワーク化とかファン作り、そして何よりも現地での人材育成みたいなところもとても大切な時期に入っています。食文化を生かした福島らしい独自のコミュニティができるといいかなと思っており、そのためには、やはり基幹産業である1次産業をベースにすることで関係人口や地域の活性化に繋がっていくのではないでしょうか」と締めくくりました。
田口は「福島って強いなと、思いましたね。それぞれ地域の文化、食文化が違う。見事にそういったものを持っている県ってなかなかない。この豊かさをうまく横につなげていき、都市からの距離もいい近さなので応援いただければ」とまとめました。
田口は「皆さんと一緒に都市と地域が繋がりながら、食の王国、ふくしまのこれからの未来、食を通じての未来を、どのように描いていったらいいのかお伝えしたい」とし、第2部で登場する福島の食材や料理を紹介。
まずは、ホッキガイを使ったホッキ飯。「郷土料理であり、食文化っていうものをどういうふうに生かしていくのか伝えていくのかっていうところが、やはり福島の切り口としての大切なんじゃないかなというふうに思っています」とし、いわきエリアと相双地域で獲れるものを「常磐もの」という言い方をするとも説明されました。
このほか、3×3Lab Futureキッチン担当の鬼丸美穂シェフが料理を紹介。ビストロあん庵の「秋野菜のひと皿」をはじめ、高野氏の店「クウカイ」の焼き鳥、石橋氏の紹介で調達した相馬産ヒラメのフライ、さらには、脂がのっていて大きなメヒカリの塩焼き、南相馬の小高地区のベーコンと野菜のスパイス焼き、など旬で贅沢なメニューの数々を紹介しました。
同じく佐藤さんのクラフトサケを飲んだ男性参加者は「強い甘さに加えて苦みも深みもあって不思議な感じですが新しい」と独特な味わいを楽しんだ様子でした。
Day1も参加したという女子大学生は「食の安全や安心が伝わる話が多かったなと。放射線の話なども学んでいながら自分の中ではどこか他人事感がありましたが、今回、自分の中に落とし込むことができたと思います」と充実した様子。
別の女性参加者は「今まで福島は会津くらいしか馴染みがなかったですが、福島のことをより深く知ることができました。料理もすごくて、ヒラメと言われなければ分からないくらい身が厚いフライはとてもおいしかったです」と絶賛。「すごく地元を大事にされて、事業をしっかり展開されているという話に感銘を受け、私自身も食材を選ぶときには福島ということを意識したい」とし、「どの料理も美味しく、生産者さんのことや作り手さんのことを思いながら幸せな気分で食べました。高級料理店でも採用されそうなクラフトサケも堪能できました」と喜んで話してくれました。
「クウカイ」の大ファンという男性参加者は「こういうイベントは勉強になることばかりで、毎回参加したい。クウカイさんの焼き鳥が食べられてうれしいですが、いつも丁寧に作られている印象です」。
クウカイの高野氏も参加者と熱心にコミュニケーション。「震災の嫌な気持ちに関し避けているだけでは自分が成長できない。色々な違う世界の皆さんの話を聞いて自分も新しいエネルギーをもらえました。養鶏のことも多くの方に興味を持ってもらい、的確なことを伝えられて良かったです」と振り返りました。
石橋氏は「震災から13年が経ち、風化というのもありますし、やはり若い世代にはもっと伝えていくことがあると。今回の機会は自分のモチベーションアップにもなりました。さらに福島の魅力の発信ができたらと思います」と意気込んでいました。
2日間にわたり開催された「ふくしまフードラボ」。震災の影響が残る部分がある一方、福島の魅力的な食材や、素晴らしい素材をさらに美味しく昇華させる地元飲食店などが元気に活躍する状況を当事者から直接聞ける貴重な機会となりました。そして、何よりも、福島の食材の多様さ、深い味わいを改めて確認することができました。福島の食が安心安全であることが広く、深く発信され、さらなるにぎわいが創出されることが期待されます。
(取材・執筆:那須慎一)