「大手町・丸の内・有楽町 打ち水プロジェクト2014」(7/25〜8/14開催)のオープニンングイベント「丸の内de打ち水」が東京駅前の行幸通りで行われました。記念すべき第10回目の今年は天候にも恵まれ、絶好の打ち水日和です。参加企業数38社、総勢1,000名の方が参加されました。
同プロジェクトは、環境に配慮した暮らしへの意識を高めるため、環境省が設定した「熱中症予防強化月間」の一環と、ヒートアイランド現象緩和として、東京のオフィス街の中心である大丸有(大手町・丸の内・有楽町)地区の就業者、来街者などに参加を呼びかけ、行幸通りで一斉に打ち水を行うプロジェクトです。
日本の伝統的な風習である打ち水は、撒いた水が蒸発する際に大気中の熱を奪うため、体感温度が2度くらい下がると言われています。丸の内de打ち水には、ビルの排水を浄化して再利用した中水が使用されています。水を保水・散水しやすくつくられた行幸通りで打ち水が行われました。
イベント司会は新保友映アナウンサー(ニッポン放送)。はじめに福澤武氏(打ち水プロジェクト実行委員長、一般社団法人大手町・丸の内・有楽町まちづくり協議会会長)より、「昔の知恵(打ち水)と現代の知恵(保水性舗装と散水設備をした道路)を合わせたこのプロジェクトのように、よいまちづくりをしていきたい」と、石原伸晃氏(環境大臣)からは熱中症への注意喚起と、「夏に行われる東京オリンピックに向け涼しいまちづくりを」と呼びかけがありました。引き続き石川雅己氏(千代田区長)、安部文洋氏(東京都第一建設事務所長)、谷口義秀氏(東日本旅客鉄道株式会社東京支社東京駅副長)よりあいさつがありました。
そしてゲストには、NEWS ZEROのお天気キャスターでおなじみの塩川菜摘さん。紺地のクールな浴衣姿で涼しさを演出されました。
心がけているエコ活動は、「基本的なことですが、節電・節水を心がけています」と話されました。
いよいよ打ち水です。渡辺枝里子さん(ニッポン放送SuonoDolceパーソナリティ)と胡桃咲姫さん(打ち水っ娘2014)も加わり、「それ〜!」のかけ声とともに、参加者全員で打ち水。会場には虹もかかり、涼しい空気が吹き抜けます。
打ち水後、感測された気温は32.3度。約1.4℃のマイナスとなりました。
参加者は日本古来の伝統的な避暑法を通じ浴衣姿の同僚や、近隣にオフィスをかまえる方々と交流をはかることができたのではないでしょうか。
また、同時に「東京丸の内盆踊りまつり2014」が丸の内仲通りで開かれ、日本の伝統文化に触れられる都心の姿を見ることができました。
日本古来から脈々と引き継がれている世界に誇る江戸文化の知恵「打ち水」を7,8月に大丸有地区で実施します。夏の暑さを和らげる効果とともに、都市に集まる人たちのコミュニティ意識を高めます。行幸通りをはじめとする打ち水イベントのほか、丸の内仲通りに集まる店舗スタッフによる打ち水Weeks活動を行います。