サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めたが、ここではサッカーのプレーをキーワードに、職場にありがちな問題とその解決方法を示したい。
スルーパスとは、相手のディフェンダーとゴールキーパーの間にできたスペースに出すパスをいう。また、「ボールをスルー」というのは、自分に来たボールを受け止めると見せかけ、実際は受け止めずにそのまま背後の味方に取らせるプレーだ。
ここから派生して「スルーする」という言葉がある。スルーするとは、「やり過ごす」とか「何もせずそのまま流す」ということだ。一撃必殺のスルーパスはサッカーでは有効だが、仕事の「スルー」は職場を混乱させて疲弊させる。
しかしながら、最近職場での「スルーパス症候群」が増えているようだ。
【部長】おい、君、あの件だが、こうしたらどうだ?
【課長】わかりました。おい、君、あの件、こうしたらどうだ?
【係長】わかりました。おい、君、あの件、こうしたらどうだ?
【若手】・・・・
課長も係長も自分で考えることなく若手に流している。スルーパス職場の被害者は、受け手の若手になる。さらに若手が派遣スタッフにスルーすることもあり、こうなるとまさに組織の総スルーパス症候群だ。
こうした困った職場では、中間管理職の付加価値が何もない。大切なことは上司からの指示に対して、自分なりの解釈やアイデアを加えること、つまりサッカーなら受けたパスを自分のテクニックやスピードを活かして味方に送ることだ。
丸投げ・責任回避のスルーパス職場から全員参加型のプレースタイルへいつ変わるか?
今でしょう!
不毛な職場に多発するスルーパス症候群、あなたの職場では大丈夫だろうか?
職場に活気がない!
働きがいのある職場を妨げている要因は?
専門はコミュニティビジネス・地域活性化。プラチナのように輝く社会や産業を研究。また悩めるミドル向けに職場活性化の講演や執筆も行う。