シリーズVOICE

【VOICE】成田範之さん

パーソルチャレンジ株式会社 組織開発担当、人財開発機関フロカレ代表

Q1
あなたはいま、どのようなプロジェクト・仕事に取り組んでいますか。また、それに取り組むきっかけについて教えてください。
A1
僕は、パーソルチャレンジという障害者雇用を支援する会社での人事、大学での講師と大きく分けて二つの仕事をしています。3×3Lab Futureでは、個人会員の阿部志穂さん(キャリアカウンセラー)と一緒に「もやキャリ倶楽部*」のメンバーとして、働く人たちのもやもやに寄り添う活動を展開しており、ランチ会やイベント等を実施しています。その他、障害のある方に対する心のバイアスを減らす試みとして、視覚障害のあるママさん(盲ママさん)と日常生活を題材に軽快に対話するラジオ風トークイベント「珍妙なダイバーシティ」を開催するなど、定期的に連携させていただいています。
また、馴染みのある田町で何か面白いことをやりたいと思い、「田町の兄」という名前で占い師として活動し、TV番組「サンデージャポン」にも出演させていただきました。そこから発展し、地域活性のための活動として、ラジオ配信、商品開発、キャラクター制作などにも挑戦しています。

*「もやキャリ倶楽部」とは、成田さんが阿部志穂さんと共に3×3Lab Futureで実施している活動。キャリアのもやもやを活力に変え、人生を味わい深く楽しむためのヒントを提供する「もやもやキャリアおとなカレッジ」から派生した企画。
Q2
仕事や個人の活動において、あなたが大切にしていることは何ですか。
A2
僕が大切にしているのは、「社会出世」と「キャッキャすること」です。
リーマンショックの影響を受けて、会社から希望退職面談に呼ばれ、それまで進んできた道が突然途絶えてしまう経験をしたことがあります。そのときに、組織に依存している自分に気が付き、依存するのではなく、社会に貢献できる人材になろうと「社会出世」を軸としたマインドへ変わっていきました。
また、僕の中で「キャッキャすること」とは、夢中になって没頭している状態です。僕の周りで何かを成し遂げている人は、全力で没頭して楽しんでいる人が多いんですよね。僕は「キャッキャすること」を社会活動と繋げることで、会社や社会がもっと柔軟に個人の活動を受け入れ、評価できる場になるように意識しながら活動しています。
Q3
あなたにとって3×3Lab Futureとはどのような場所ですか。
A3
年齢的に、仕事では周りを引っ張って行かなければいけない立場になることが増え、何かを教わる、刺激をもらえる場が減ってきました。そんな僕にとって、3×3Lab Futureは、年齢に関係なくキャッキャしている魅力的な方々に出会える貴重な空間。さらに、人生の先輩に出会える貴重な場所です。皆さん知見や経験が豊富で、悩んでいる人や困っている人には惜しみなく救いの手を差し伸べてくださいますよね。
コロナや仕事の影響で今はなかなか足を運べていませんが、3×3Lab Futureに携わる皆さんとの交流では、いつも「元気」と「知恵」をもらっています。固すぎず緩すぎず、他のコミュニティとは違う空間ですよね。
Q4
3×3 Lab Futureで、こういう企画やイベントがあったら嬉しい、というコンテンツは何ですか。
A4
やるからには影響力のあることをやりたいと思っていて、スケールを感じられるような活動をご一緒できると嬉しいです。例えば、3×3Lab Futureで実施しているイベントを他の大学や企業さんでやらせていただけるようになれば、そこにビジネスチャンスがありますよね。この流れを一つのロールモデルとして、色々な活動をビジネスにつなげられるようになれば、ここのコミュニティがもっと価値のあるものになるはずです。
そして、この流れが大丸有エリアのブランディングにもつながり、3×3Lab Futureに足を運ぶ人を増やせるかもしれません。3×3Lab Futureの立地は世界的に見てもすごい場所にあると思うので、世の中にインパクトを残せるような活動を一緒に進められたら嬉しいです。
Q5
あなたのお気に入り(街、お店、サービス、本など)を教えてください。
A5
僕は、とにかく熊本県の「芦北町」が好きなんです。奥さんの実家がある町なのですが、海、山、肉、魚、温泉と素晴らしいものがたくさんあって、とても素敵な場所です。そして、何より「人」がすごく良い!
しかし、芦北町は令和2年7月豪雨の被害を受けてしまい、家族の家も2mくらい沈みましたし、町自体も非常に苦しい状況なので、僕自身復興のために様々な取り組みをしています。主には、芦北町の復興マスコットとして作った「どらたま」という猫のキャラクターを通じた復興活動をしていて、マスクやTシャツ、さらには現地の食材や農業高校とコラボレーションしてクッキーも作りました。全て芦北町の皆さんの協力があってこそ進んだプロジェクトばかりで、本当に感謝しています。
Q6
今後の夢や挑戦したいことは何ですか。
A6
今実施している取り組みの先に見えているものが二つあります。
一つ目は、1社から100万円もらうのではなく、100社から1万円ずつ、もしくは1000社から1000円ずつもらえる人を目指すということです。会社員として1社に属すると安心感を得られる一方で、依存するのは恐い。だからこそ、色んな組織や人と関わりながら働くことを目指しています。
二つ目は、東京か、地方かという区切りを無くし、半分半分の生活を会社員という立場で実現したいと思っています。会社員でこれを実現している人はまだ少ないと思うので、自分自身を使って実験をしているところですね。僕は、自分のキャッキャすることと組織をつなぐ道筋を考えるのが人より得意だと感じていて、だからこそ挑戦できることがあると思います。

今は、有難いことにたくさんの方々からきっかけを提供していただいているので、挑戦したいことが次々と湧いてきています。特に、3×3Lab Futureと関わり始めてからこの流れが加速しているので、今後も僕の挑戦はしばらく尽きることはなさそうです!
成田範之 (なりた・のりゆき)
パーソルチャレンジ株式会社 組織開発担当、人財開発機関フロカレ代表

教育業界、人材ビジネス全般を経験後、障害者雇用をメインとする現職へ。主業務の研修企画のほか、学術論文執筆、大学での講義、ラジオ出演や各種講演など、多角的な活動を展開中。2018年に「もやもやキャリアおとなカレッジ」のアドバイザーに。勤務地である田町を勝手に盛り上げる占い師「田町の兄」として一部に熱狂的ファンも。

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