サンシャインエンタプライズというサンシャイン水族館などを運営・管理している会社で、生物調査のほか、産学連携しSDGsの推進等に取り組んでいます。当社は2006年から沖縄県恩納村漁業協同組合の協力を得てサンゴ礁を再生する「サンゴプロジェクト」に取り組んでいるのですが、取り組みの意義や課題について話し、一緒にアクションを考える、学生を対象とした活動も行っています。その他、サンシャイン水族館に展示している生き物たちの繁殖や、生き物やその生態系が持続していくための研究・開発に力を入れています。
私が、資源を守り持続させていくことに意識が高まったのは、サンゴプロジェクトがきっかけでした。恩納村に行った際、村の方が「おじいとおばあから受け継いだこの海を守らないといけない」と言っていたのがとても印象的だったんです。サンゴは観光資源ですから、それを守り増やしていくことは、村の方々はもちろん、この村を訪れるさまざまな人につながる課題だと気付き、ハッとしましたね。SDGsを広めていくためには、私のような世代はもちろん、その下の世代への発信も重要だと思います。さまざまな課題について、若い人たちが考え、自分の言葉で語り、広めてもらう場をこれから積極的に作っていきたいです。
東海大学海洋学部卒後、サンシャインエンタプライズに入社。サンシャイン水族館(旧サンシャイン国際水族館)に配属。主に魚類の飼育展示を担当し、板橋区熱帯環境植物園内の水族館立ち上げやヨコハマおもしろ水族館の管理に携わる。しながわ水族館配属時にはサメ水槽の新設や2011年サンシャイン水族館の全面リニューアルも担当。2017年の「天空のペンギン」を代表とするリニューアルでは販促・企画を担当した。現在は水中ドローンを用いた生物調査や教育機関との連携などの取り組みを行っている。