地球環境問題、そして「食と健康」へ
丸の内は東京のレバレッジ・ポイントです。ここから広がる波紋が日本、世界を変えていく可能性があるという思いが一致して、エコッツェリアさんとご一緒しています。私がモデレーターをしている『地球大学アドバンス』では、今まで環境問題を扱ってきましたが、今年からは「食と健康」。これは人間の内側の問題で、環境問題とは相補的な関係にあります。これをセットにすることで、相乗効果が得られるのではないかと考えています。
- Q1
- 大丸有(大手町・丸の内・有楽町)で好きな場所は?
- A1
- 仲通りが好きです。大丸有の努力の甲斐があって、空気感がいいですよね。人が皆幸せそうに歩いています。
- Q2
- 大丸有のすごいところは?
- A2
- 100年の計を持って街づくりをしてきて、そして今は自分たちが時代を変えるレバレッジ・ポイントであること、自らのハブ性を意識して問題に取り組んでいる点。ハブ性については、具体的には「グリーン電力」――例えば東京に風車が立たなくても、大電力消費地としての丸の内が日本全国に風車が増えていく牽引力になりうる、ということです。
- Q3
- 大丸有を1日自由にできたら?
- A3
- 丸の内全体をスポーツスタジアムや農業空間、丸の内のもっとも対極にあるものに変えてみたい。いろいろな実験のショーケースとして、大きいことをやりたいし、やれる街だと思います。
- Q4
- あなたが大切にしているものは何ですか?
- A4
- 食べることと、愛し合うこと。
- Q5
- オススメの本は?
- A5
- 悩ましいですが『星の王子様』はどうでしょうか。
竹村 真一(たけむら・しんいち)
Earth Literacy Program 代表
1959年生まれ。東京大学大学院文化人類学博士課程修了。現在、京都造形芸術大学教授。生命科学や地球学を踏まえた新たな「人間学」を構想するかたわら、独自の情報社会論を展開。ウェブ作品「センソリウム」や「触れる地球」、地域情報システム「どこでも博物館」など、自ら実験的なメディア・プロジェクトを数多く手がける。近著に「地球の目線」「宇宙樹」「地球を聴く」(坂本龍一氏との共著)など。
竹村 真一プロジェクトサイト『Earth Literacy Program』