
行幸通りに集まったエコッツェリア協会友情参加軍団
行幸通りに集まったエコッツェリア協会友情参加軍団
12月4日朝、東京駅周辺一帯に謎の集団が現れました。ちょうど出勤の時間帯ともかぶったため、白いビブスを付けてゴミ拾いしたり、ホウキで掃いたりするスーツ姿の集団を見た方も多いのではないでしょうか。
江藤尚志東京駅駅長実はこの集団、東京ステーションシティ(TSC)運営協議会主催で開催された「第3回 TSCキラピカ作戦」に参集した関係企業、周辺企業のみなさんなのです。参加企業・団体45、総勢400名弱が、1時間ほど東京駅周辺を掃除して回った一大?プロジェクト。今回、エコッツェリア協会は、"友情参加"として有志の企業15社およそ50名とともに参加しました。
開始に先立ち、TSC運営協議会の特別理事でもある江藤尚志東京駅駅長が一堂を前に挨拶。ちょうど当日、代々木駅でゴミが原因のトラブルがあったこと、仙山線で雪と倒木のために不通になっていることに触れ、キラピカ作戦に集まった参加者へ感謝の意を伝えるとともに、「街を美しくするばかりでなく、企業間の交流の場にしてほしい」とお話しされました。
写真上段:植込みを重点的にゴミ拾いする面々。下段:(左)植込みから大量のゴミを発見、思わず苦笑。(右)1時間足らずで集まったゴミ
友情参加企業の一団が担当したのは、東京駅丸の内側、行幸通りを挟んで馬場先門通りから永代通りの間です。軍手、ホウキ、ゴミばさみトングを持って、このエリアを5班に分かれて清掃を行いました。
丸の内でも特にキレイなエリアだけに、「掃除なんてしなくいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、意外や意外、想像以上にゴミがあるのです。参加したメンバーも「いや、思っていた以上にゴミがある......」と静かな驚きを見せていました。
特にゴミが多いのは植込みの中でした。たばこの吸い殻(路上禁煙ですが)、空き缶、食べ殻のゴミなどなど。クシのようななんだかよく分からないゴミも落ちていました。
ひときわ熱心に清掃に取り組んでいた男性のひとりは「歩道側からは見えにくい植込みの中に多くゴミがあった」と話していました。ゴミを捨てている人もわざわざ"見えにくいように"意識して捨てていることを感じさせます。
街をきれいに、人々の目を楽しませるためにと植えられた植栽がゴミの捨て場になってしまうのは残念なことです。1時間にも満たない時間の清掃活動でしたが、かなりの量のゴミが集まりました。
東京駅に、周辺の企業人がこれだけ集まるのは考えてみたら稀なことでは
このTSCキラピカ作戦への参加企業を募るにあたって、実は江藤駅長自らが、周辺企業に足を運んでお声掛けをした経緯があります。「いろいろな企業が手を取り合って、ゆるやかな連携を取り合って街のバリューを上げていくことができれば」という思いが広がり、今回の友情参加にもつながりました。エコッツェリア協会・村上専務理事も「地域全体で活動して街をきれいにしたいという思いに共感」して協力することになったと話しています。「次回はもっとエリアの参加を募って、JR東日本、周辺の企業と一体となってエリアの活動として盛り上げていきたい」と、次回への希望を語りました。
TSCキラピカ作戦は、もちろん街をきれいにする清掃活動ではあるのですが、とともに、地域の企業間の連携を深める活動でもあります。今後も、定期的に開催する予定とのこと。お近くの企業のみなさま、ぜひ次回のご参加、お待ちしております。