昨年好評だった「大手町・丸の内・有楽町夏祭り」が、今年も7月22日から8月16日に開催されました。 22日の「東京丸の内盆踊り」を皮切りに、大丸有エリア内の各所で打ち水等が行われ、オフィス街で日本らしい涼を感じることができました。中でも、今年はじめて行われた縁日イベント「大手町縁日2016」は、子どもから大人まで夢中になれる仕掛けが目白押し。にぎわいをみせた当日の様子をレポートします。
日が暮れ始める前の17時半頃、大手町川端緑道にて夏の風物詩である打ち水からスタート。桶と柄杓だけでなく、丸の内消防署のみなさんの指導のもと、水消火器を使った放水もされました。子供から大人まで思い切り水をまき、大勢の参加者と共に涼を感じました。
打ち水の後は、大手町仲通りで長いテーブルカウンターを囲んで縁日が開始。30メートルに及ぶテーブルには、縁日の定番のヨーヨーや金魚すくいの他、「大手町温泉」の手湯が設置されていました。今年5月に開業したばかりの大手町温泉を気軽に楽しむことができ、気持ちいい!と手を浸けてはしゃぐ姿が見られました。
ビールを片手に談笑するオフィスワーカーやテーブルに身を乗り出して金魚すくいを楽しむ家族連れなど、さまざまな人が一つのテーブルに集う様子は、普段は見ることのできないにぎわいの光景でした。
日が暮れると、金魚すくいや手湯を照らすライトがより幻想的な空間を作ります。仕事帰りのワーカーも増え、にぎわいがさらに広がると、どこからともなく囃子の音とヤットサーヤットサーと掛け声が聞こえてきました。本場徳島の阿波踊り「平和連」の姉妹連、「天狗連」と丸の内朝大学阿波踊りクラス受講生による阿波踊りの登場です。仲通りを長い列をなして進む姿は圧巻。めったに見ることのできない光景に、カメラのシャッター音が鳴り止みませんでした。
その後も遅くまで人通りは絶えず、ワンデーイベントであることがもったいなく感じられる程、大賑わいに終わった大手町縁日。 丸の内から延伸したところにある大手町仲通りは、広場のような歩道空間になっており、丸の内仲通りとは異なった街の使い方が期待されそうです。 再開発が進み、街並みが日に日に変わる大手町エリアですが、この日は新しさと日本らしい懐かしさが同居した情感豊かな風景でした。
今年も好評のうちに終わった「大手町・丸の内・有楽町夏祭り」。来年の開催が待ち遠しいとともに、次はどのような風景が街に生まれるのか今から楽しみです。