多様性がアイデアを生む
丸の内朝大学で新しいクラスの開発や運営に携わっています。2013年春学期は、日本を世界にどう発信するかを考える「インターナショナルプロデューサークラス」で講師や事務局の仕事をしていました。年代も職業も違う、さまざまなバックグラウンドを持った受講生と話していると、日常的な環境では生まれないおもしろいアイデアがたくさん出てきて刺激的です。diversityが進んだ"場"だからこそのおもしろさが朝大学にはあって、とても魅力を感じています。
- Q1
- 日本における"インターナショナル"の定義は?
- A1
- 僕なりの答えは「海外」や「外国」などとの意味合いではなく、世界中すべての国や文化が含まれている、との意味で、「日本人が日常的に、本当に楽しんでいること、好きなことに、外国人が深く関われるように環境を整えること」が大事だと思います。外国人のために、言語を対応させるとか、情報を提供するとか、そういうことではない。「日本人」が中心にいて、そこに気持ちが乗っかっていることが一番大切だと思います。
- Q2
- 日本のよいところは?
- A2
- 日本各地の「人」や「コミュニティ」に興味があります。都会もいいけど、地域もいい。朝大学の活動も含め、都会と地域をつなぐ取り組みを進めています。
- Q3
- 大丸有でやりたいことは?
- A3
- 仲通りにテーブルを出してオープンエアーとして活用して、このエリア近辺に働いている人が集まる場所ができたらなと。周辺のビルで働く人たちが中から外に出てきて、顔が見えると、まちに活気が生まれるんじゃないかな。もっと"遊び"があると楽しくなりそうですよね!
- Q4
- 日本で好きな場所は?
- A4
- 最近は、岐阜県飛騨市の古川によく行っています。昔ながらの町並みとそれなりの風情ある町にはなっているのがもちろん魅力的ですが、どちらかというと、あそこのコミュニティ感が好きですね。なんというか、あそこにゆっくり過ごしているだけで充分楽しめる。落ち着きます。あと、日本酒や発酵食品なども好きで、地元の酒蔵、糀屋さんに行っていろいろテイスティングしたり、美味しい食材をゲットできるのもやっぱり嬉しいですね。
- Q5
- オススメの本は?
- A5
- 『発酵道』(寺田啓佐【著】)。自然酒蔵元「寺田本家」23代目当主が書いた本です。酒造りという切り口で書かれた本ですが、発酵を通して生き方を考える哲学書のよう。何度も読み返しています。
ジャスティン・ポッツ(Justin Potts)
株式会社umari
1981年アメリカ・ワシントン州生まれ。 ワシントン州立大学卒業、テンプル大学ジャパンキャンパス大学院修士課程修了。韓国と日本にて英語教員として勤務。その後は関東と関西を行き来してPR・ 国際ビジネス展開のプラニング、記事の執筆・編集などを中心に活動。現在は「農業実験レストラン・六本木農園」や「International TERAKOYA」にて都会と地方を繋ぐプログラムを企画・運営している。丸の内朝大学の企画運営を行う株式会社umari所属。日本酒「きき酒師」(「きき」は口へんに「利」と「き」)の資格を持つ。
株式会社umari