このたび「ホトリア広場」が「自然共生サイト」に認定されました。
生物多様性の保全は、気候変動と並ぶ世界の主要な環境課題となっています。2022年末に開催された国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」においても、自然を回復軌道に乗せるため生物多様性の損失を止めて反転させるネイチャーポジティブの実現に向け、2030年までに陸と海の30%以上を保全区域とする目標「30by30」が盛り込まれました。本目標の達成を目指すため、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として「自然共生サイト」の認定を環境省が開始し、今回初めて認定を受けた区域が発表されました。エコッツェリア協会が三菱地所等の申請に協力した「ホトリア広場」につきましても、初回の認定を受けました。
「ホトリア広場」は、皇居外苑濠に隣接する大手町ホトリア(大手門タワー・ENEOS ビル、大手町パークビルからなる街区)の西側に位置する環境共生型の緑地広場で、生物多様性に配慮した管理を行い、皇居外苑濠の豊かな自然と歴史的景観との調和を生み出しています。エコッツェリア協会と三菱地所は、専門家と連携して、生物調査や環境教育・定期的なネイチャープログラム(「大丸有シゼンノコパン」等)を実施しており、生物多様性の保全・復元、活用のための取り組みを継続しています。
エコッツェリア協会と三菱地所は、今後もそれぞれの知見を活かしながら、ネイチャーポジティブな社会の実現を目指します。