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【大丸有】「TOKYO OASIS」社会実験/アンケートで見えてきた「みどりがつなぐをつくる」

大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体(*)の一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会が事務局を担うGreen Tokyo研究会では、「緑」「GIS」「都市気象」「グリーンインフラ」に関連する民間 企業や行政間等の連携により、都市環境の総合的な評価システムのプラットフォーム構築を目指しています。

新型コロナウイルスの影響により、ニューノーマルな生活として屋外の活用が見直されている現状を受けて Green Tokyo 研究会では、2020年夏に大手町・丸の内・有楽町(以下、 大丸有 だいまるゆう )地区にて涼しい快適な外歩きを提案するWEBサービス「TOKYO OASIS」の社会実験を実施し、併せて収集した「まちの快適性に関するアンケート」を基に、これからはじまる"新生活"に向けて都心部において今後求められる快適な新しいまちづくりを提案いたします。



■アンケート結果1: まちの快適で多く支持されたのは「緑」、「座れる場所」、「季節感」、「イベント」、「心地よい風」

まちの外歩きで「快適と感じることはなにか」というアンケートに対しては「緑」、「座れる場所」、「季節感」、「イベント」、「心地よい風」など、人によって異なり、多様なことがわかりました。
※快適の要素のうち、1位として挙げられたものを3票、2位として挙げられたものを2票、3位として挙げられたものを1票として算出


■アンケート結果2:まちの快適性のキーワードは「感じる」、「つながる」、「過ごす」

アンケートの統計的解析の結果、人が快適と感じることの傾向は「感じる」、「つながる」、「過ごす」の3グループに分けられることがわかりました。特に快適を考える際にイメージしやすい「感じる」や「過ごす」といったキーワードだけ でなく、20 歳~44 歳の比較的若い世代において「つながる」ことが快適という結果は、これからのまちづくりにおいて重要と考えられます。

①グループ1(感じる):緑が豊かであること、季節や心地よい風を感じられることなどを特に重視し、感覚の快適性を重視する「五感で感じる」グループ(55歳以上の層に多い)

②グループ2(つながる):座れる場所や参加したいイベントがある、まちの人と会話ができる、友人・知人と自由に会話できるなど、人とのつながりを重視する「まちや人とつながる」グループ(20~44歳の層に多い)

③グループ3(過ごす):平均的にどの項目も快適と捉え、空間そのものを重視する「フラットに過ごす」グループ(世代の偏りが少ない)



 快適な新しいまちづくりに向けて

新しい生活様式が求められる今春、大丸有地区も新社会人を迎えます。
人によって「快適性」を感じる要素は多様なことから、まちの"みどり"に焦点を当て快適の3つのキーワード「感じる」「つながる」「過ごす」を取り入れながら多様な快適性を提供し、既存の就業者・来街者に新社会人を加えて、皆さまと一緒にひとりひとりがウェルビーイングを享受できる新しいまちづくりを目指していきます。

 また、キーワードの中でも「つながる」に注目し、人が"みどり"をつくるだけでなく、"みどり"がまちや人をつなぐ新たなまちの価値創造を目指していきます。


今後「TOKYO OASIS」は、新しいサービスの検討・提供を通した快適なまちづくりの提案に加え、ひとりひとりが考え取り組みに関わるきっかけづくりや更なるひとりひとりの声を収集・分析を進めながら、まちと人をつなげ新たなまちの魅力や価値の発見を通じて持続可能なまちづくりを目指していきます。



(参考)
■アンケート調査概要
・調査方法 :インターネット調査(WEB サービス 「TOKYO OASIS」より回答)
・調査対象 :「TOKYO OASIS」ユーザー
・回答 :404 サンプル
・調査期間 :2020 年7 月25 日~10 月6 日

■参考データ(その他アンケートの結果や分析結果等)

【参加者の属性】





■参考:WEB サービス「TOKYO OASIS」 概要 (2020 年7 月22 日プレスリリース)

現在地から「OASIS SPOT(=快適に過ごせる場所)」までの涼しい快適なルートを検索
✔使用料無料 ✔五か国語に対応予定:日本語/英語/中国語/韓国語/スペイン語
✔登録不要 ✔開いてすぐ使える
✔対応エリア:大丸有地区


GreenTokyo 研究会とは?
2019 年9 月に東京大学大学院工学系研究科 横張真教授を会長とし、「緑」「GIS」「都市気象」「グリーンインフラ」に関連する民間企業や行政間の連携を元に設立した研究会です。事務局を務める「一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)」では、「大丸有環境アトラス」の構築を進めてきました。「Green Tokyo 研究会」ではこの「大丸有環境アトラス」をベースとして、2019 年度国交省スマートシティモデル事業における大丸有地区のスマートシティビジョン・実行計画にも位置付けられる「TOKYO OASIS」(本リリースのWEB サービス)や樹⽊・緑地の価値評価に向けたデータベースの作成等を推進しています。

【研究会の会員】
・東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻 教授 横張 真[会長]
・筑波大学 システム情報系 教授 村上 暁信
・一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC)
・株式会社IHI
・株式会社 プレック研究所
・気象予報士 根本 美緒
・NPO 法人 Green Connection TOKYO
・The Davey Tree Expert Company
・清⽔建設株式会社 技術研究所
・東邦レオ株式会社
・Pacific Spatial Solutions 株式会社
・一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会 (エコッツェリア協会)[事務局]
・株式会社 三菱地所設計
順不同・敬称略

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