イベントCSV経営サロン・レポート

【CSRイノベーション】2012年度版「エコのまど」完成しました。会員限定

エコッツェリアに集う32企業のCSRをコンパクトにまとめました

昨年まで「環境コミュニケーション・ワーキンググループ」として実施されてきたエコッツェリアの会員企業のCSR担当者によるワーキンググループは、今年度から「CSRイノベーションワーキンググループ」と名前を変え、さらにCSRを深く学ぶ場となりました。今年も、1年を通しここで学んだ成果の集大成として、各企業のCSR活動を表現したポスターを制作、冊子「エコのまど」としてまとめました。現在そのポスターをパネルとした展示発表会がエコッツェリアで行われています。発表会初日の13日には今年度のワーキンググループの振り返りも行われました。その模様も合わせてお伝えします。

まずは、完成したポスターを鑑賞

今年度ワーキンググループに参加したのは32社/団体、その担当者のみなさんが自ら写真を選び、コピーを考えて「CSRポスター」を制作しました。代理店やコピーライターなど、プロに頼らず、環境コミュニケーションのツールをつくる。その経験から、「自らが伝えたい環境・CSRは、これだ!」と意識し、行動するきっかけづくりとして展開しました。
まずはお互いの作品を鑑賞。「鹿島さん、昨年は東京駅の復原工事中だったのが今年は完成しましたね!」「トーマツさんが今年も花壇をテーマにした写真を使い続けているところにストーリー性を感じました」「全体的に人の笑顔の写真が増えてきているなと。今年はワクワクする写真が多いですね」などの感想が聞かれました。「エコのまど」の制作も今年で3年目。制作では苦労しながらも一緒にワーキンググループを続けてきたからこそのコメントですね!

自社ポスターの前で記念撮影

「エコのまど」制作ワークショップで講師を務めた鈴木菜央さんは「年々、コピーも写真もクオリティが、今年はグッと来る、良いコピーができた」と総評、さらに冊子については、「社内でもどんどんこの『エコのまど』を使ってCSRイノベーションを起こしてほしい」と話しました。

1年を振り返って

ここからはファシリテーターの田口真司さんと櫻井亮さんによる今年度の振り返りです。

今年度から「CSRイノベーションワーキンググループ」と名を変えたことからもわかるように、 狭い「環境」にとどまることなく、CSRを通じて事業のイノベーションを起こしていくために様々な取り組みを行いました。その一つが具体的なアクションを考えていくというプロトタイピング。第3回からそのアイデア出しを始め、第4回で「ミステリートレイン」「ミ社食ラン」「最高の○○探し!!」という3つに絞り、具体化を計りました。そして実際に社食ツアーを敢行することとなり、第5回ではこのツアーがこのワーキンググループにとってどのような意味があるのかを話し合いました。

今年最大の成果はこの社食ツアー。大手町にあるパソナグループ本社と渋谷にあるDeNA本社と2度にわたり、行いました。田口さんも「一緒に動くと、メンバー同士が仲良くなったりゆるいコミュニティができると思う」というように、CSRやCSVのあり方を学ぶだけでなく、コミュニケーションの取り方を身を持って体験することも、CSRイノベーションにとっては大切なことです。そのような体験によってどんどん頭を柔らかくして、新しい発想を身につけること、それこそが遠回りのようで近道なのです。

来年度は「みんなでどこかに行くというのを毎月やって行きたい」と田口さん。「CSRやCSVについてじっくり考える勉強会も3ヶ月に1回くらいはやりたい」とのことですが、もっともっと周りを巻き込んでアクティブなワーキンググループになることでしょう。

来年度も「CSRイノベーションワーキンググループ」の活動にご注目ください。

2012年度のエコのまどはこちら!(PDF版)


今回の参加企業

これまでの「CSRイノベーションWG」レポート

CSV経営サロン

2011年からサロン形式でビジネスに関する様々なプログラムを提供。発足当初から小林光氏に座長を、2017年からは吉高まり氏に副座長をお願いし現在に至っています。
2015年度からは「CSV経営サロン」と題し、さまざまな分野からCSV経営に関する最新トレンドや取り組みを学び、 コミュニケーションの創出とネットワーク構築を促す場として取り組んでいます。

小林光氏

座長:小林光 氏

東京大学先端科学技術研究センター研究顧問 /
教養学部客員教授

慶應義塾大学経済学部卒(1973年)、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士、博士(2010・2013年、共に工学)。
1973年環境省(当時環境庁)入省。京都議定書交渉の担当課長、環境管理局長、地球環境局長、官房長、総合環境政策局長、2009年から2011年まで次官を務め退官。
慶應大学教授、米国イリノイ州にて派遣教授、2016年から現在まで東京大学客員教授。その他日本経済研究センター特任研究員、国立水俣病研究センター客員研究員、地方の環境審議会委員や脱炭素対策検討の委員等を歴任。
再生可能エネルギーを主要なエネルギー源とする資源循環型の社会を構築するために必要な価値観の転換、諸制度の整備などに取り組む。


吉高まり氏

副座長:吉高まり 氏

一般社団法人バーチュデザイン代表理事 /
東京大学客員教授/
慶慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授

明治大学法学部卒、米国ミシガン大学環境サステナビリティ大学院科学修士、慶應義塾大学大学院政策・メディア科博士(学術)。
IT企業、米国投資銀行等での勤務を経て2000年より現三菱UFJモルガン・スタンレー証券において気候変動関連の資金枠組みづくり、カーボンクレジット組成などに関与。政府、地方自治体、金融機関、事業会社などに向けて気候変動、GX、サステナブルファイナンスの領域について講演、アドバイスなどを提供し、新たにサステナビリティ経済の推進の実装を図る。

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